『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』は早瀬黒絵先生原作の小説を元にコミックシーモアで現在連載中の漫画です。
本作は小説家になろうで既に最終回を迎えています。
ファンタジー色も強い為、恋愛だけだと物足りないと感じる人としてはピッタリで、読み進める指が止まりませんでした。
そこで気になるのは八番とセレストの関係の行方とラストでの周りの人達の結末に関するネタバレです。
本記事では『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』の漫画と原作のネタバレを見ながら、小説の最終回を元に漫画の結末を予想していきます。
本作のラストはどうなるか、見て行きましょう。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ全話
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ1話
八番は記憶の限り多数の種族が暮らす世界にある闘技場で戦い殺し合う為に生かされていた存在でした。
物語が始まるシーンでも他の子供と戦い、負けても最低限の食料しかもらえず、相手の命を奪わなければ仕事が出来てないと虐待される日々を送っていたのです。
抜け出そうにも彼女たち奴隷には特殊な首輪がつけられ、所有者に敵意を抱いた瞬間に断頭される仕組みになっており、反乱は敵いません。
それでも彼女は元は一般社会で生きており、姉のように慕っている十七番と一緒の支えあいながら生きていました。
そんなある日、二人がいた闘技場が保護種と指定されている彼女たち人間を戦わせている事に寄り摘発されます。
乗り込んでいた警備隊が人間たちを巻き込まないように弱い魔法しか使ってこない事をいい事に二人の所有者の獣人は二人に自分を守らせて逃走を図りました。
逃がさんとして放たれた魔法を十七番を盾にする姿を見て、八番は遂に怒りが恐怖に打ち勝ち所有者の獣人を殺そうとします。
彼女のその自らの命を投げた行動を見たある竜人の警備隊が彼女の断頭を阻止して、多くの魔法を使って一生懸命に彼女を救おうとしました。
彼は十七番も無事だと彼女を安心させます。
なぜそんなに必死だったのかを同僚に問われると竜人の警備隊員セレスト・ユニヴェールは彼女が彼が一生かけて探していた番だからだというのでした。

あんな事になっていた十七番だったけど、どっちも無事でよかった!
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ2話
目を覚ますと八番はきれいな病室に寝かされていました。
そんな風景に彼女は身に覚えのない現代の記憶を回想します。
彼女は同じような病室で死の淵に立っていました。
そんな彼女を両親は見守る事しかできず...
それ以上を思い出せない八番はとにかく十七番も無事で再開できた事を喜びます。
自分の無事を喜んでくれる姉にさっきまでの回想が重なり、八番は初めて涙を流しました。
そんな妹の様子を十七番が本当に嬉しそうに抱きしめると扉から何者かが現れます。
思わず姉を庇う八番だったが、そこにいたのは青く美しい竜人の男でした。
セレストは二人にパンや今まで暖かいスープ等を持ってきてくれたのです。
今までの生活からは想像もできないごちそうに十七番は大喜びですが、あったかい料理を食べた事が無い八番は困惑する事しかできませんでした。
そんな彼女にセレストは優しく食器の使い方を教えてくれます。
そんな彼から八番が彼が探していた生涯の番だった事を聞き、十七番は彼女は彼の所で幸せになるべきだと話しました。
しかし、八番は姉と離れたくないと初めてのわがままを言います。
十七番は驚くどころか、いい考えがあるとイタズラっぽい笑みを浮かべて...



十七番はこの世界での一般常識を理解している節があるし、作戦には期待できるかもね。
その頃、セレストもまた同僚の竜人であるウィルジールに何故番の子を引き取らないのか詰められていました。
セレストは彼女の自由意志を尊重したい為に保留しただけと語りますが、ウィルは納得していない様子で...
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ3話
救助された二人は八番にとっては人生初めてのお湯を使ったお風呂に入りました。
上がった後はセレストが待っており、暖かい風の魔法で髪を乾かしてくれます。
色々と面倒を見てくれる彼を見て、十七番は妹分が中々セレストの話への返答を返さない事を気にして、話を振りました。
八番は外の世界なら自分よりセレストに相応しい人がいるのではないかと外出したいと話します。
窓から人が行きかう街を眺めてやはり奴隷としてはかなり博識な姉から竜人、エルフ、ドワーフ、獣人についての説明を聞く。
そんな事をしていたら、ウィルが彼女らに声を掛けます。
彼は決めかねている事によってセレストを苦しめている八番を嫌っていました。
これに対して八番は困惑するばかりだったので、なんで決めかねているか尋ねます。
すると八番は自分がセレストと番である事を悪用しているのではないかと罪悪感を持っている事を明かしました。
これには呆気にとられたような態度のウィルはそれが竜人である彼らにとっては幸せに繋がるのだから好きに利用して甘えるべきだと八番を諭します。
そんな彼からの後押しもあり、八番はセレストに会い、正式に引き取ってほしいと自ら言い出しました。
安心したセレスト初めて見る笑顔になり、八番も安心感を覚えます。
名前を付けてほしいと言う八番に十七番も便乗しました。
戸惑うセレストだったが、彼女たちの番号を文字って八番はユイ、十七番はディジーと名付けます。



フランス語とかのローマ系言語での数字を文字っているだね!他の登場人物の名前もそうだし、この世界の言語は現実世界とリンクしているのかな?
ユイがセレストの所に行く事が正式に決まり、ディジーは妹分と離れなくていい様に根回しをしていました。
彼女はセレストが所属する第二警備隊のものの人に引き取られたいと既に申し込んでいたのです。
そんな彼女の里親に名乗り出たのは初老の女性エルフのヴァランティーヌでした。
エルフである為若々しく見えるものの言動は男勝りながら少し老人風で、エルフ以外の種族に興味があるエルフの中では変わり者です。
しかし彼女は第二警備隊の師範の様な立ち位置でセレストの師でもあり、信用できる人だった為、セレストも一安心でした。



二人がどっちもいい人に引き取られてよかった!
ユイは嬉しい反面、自分とセレストの間では千年以上の寿命の違いがある事を知ります。
自分が寿命を迎えた遥か先まで残されてしまう彼を想い悩みますが、退院して引き取られる日が一刻一刻と近づいてきます...
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ4話
新しい冬用の暖かい服にみを包み、姉妹はまた会おうと暫しのお別れをします。
乗合馬車で色々な種族の人達と出会いながらセレストの邸宅に到着しました。
二人を出迎えたのは使用人仕えてきたと、その娘のアデライドでした。
セリーヌは代々セレストに仕えてきた人間であり、主人の思想を理解しているのか奴隷上がりのユイにも優しく接してくれます。
その反面、アデライドは若いからか、ユイには分かるほどに敵意をむき出しです。
ユイの胃が慣れていなくて美味しいお茶やお菓子がたくさん食べれず、セリーヌは肩を落としていましたが、姉貴分に言われたように美味しかったことはしっかりと伝えられました。
💭セリーヌは大人だし優しいけど、アデライドの事は少し心配です。しかしユイ本人は戦闘を物心がついた頃から仕込まれているので、健康状態が万全な今、負ける事は無いでしょう。
後日、セレストはユイの服を買いにつれ出しました。
ユイは彼の家族について知ります。
彼はエルフの母と竜人の父の間に生まれました。
少しでも自分の寿命が尽きてからの時間が短くなる淡い希望を持ってユイは彼が二つの種族の混血なのか尋ねます。
しかし、この世界では混血という概念はなく、彼の双子の弟はエルフだと語りました。
彼は自分の家族の中でも寿命の違いがあるのに更に背負わせてしまうのではないかユイはまた悩むことになります。
帰りの馬車ではセレストは短い日々を出来るだけ長く一緒にいたいと心の中で願いました。



漫画でのユイはこの話で自分が前世では病弱で早くに亡くなった事を思い出したね。この現代社会での前世の知識が今後どう関係するのかが気になるところだね!
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ5話
ユイたちは幸せな朝ごはんを楽しんでいました。
前世を想わせる懐かしいチーズトーストの匂いに浸りながら、セレストの優しさに触れて安心できます。
セレストも竜人では良くあるらしい健啖家で、特にセリーヌさん一家の料理人の腕を気に入っているようでした。
ユイも自分に番以外にも役目があったらと思うようになっていたので、それについてセレストに問いかけます。
彼も彼女の気持ちに答えようと現在の素養について聞き、仕事を探す為にもまずはヴァランティーヌに読み書きとこの世界の一般常識を学ぼうという事になりました。
そんな時に邸宅の来客ブザーが鳴ります。
この音が奴隷時代の首輪に音が似ており、ユイはトラウマが触発されかなり動揺してしまいました。
この様子を見てアデライドはより彼女への偏見を深めたような表情を見せます。
そんな事も気にせず、セレストはブザーの音はどうにかするとユイに約束するのでした。



人間に対する偏見がある世界なのに、更にその人間の中でも差別があるのは悲しい事な。
その後、二人は第二警備隊の詰め所に二人で行く事になります。
詰め所には多くの種族がいましたが、特にユイの眼に入ったのは今まで見た事の無い種族の男であるシャルル・ラクールで、彼はリザードマンという魔族の一種だと知ります。
爬虫類の様な彼に興味を持ち、彼の許諾を得て鱗に覆われた彼の腕に触らせてもらいました。
しかし、短命種だからか人間の警備隊員は一人も見当たりません。
数日ぶりにディジーと再会し、読み書きなどの教養についてセレストはヴァランティーヌに依頼しました。
根っからの教育者である彼女はこれを快諾します。
仕事があるセレストと一旦分かれ、訓練所に来た姉妹は様々の第二警備隊訓練生と模擬戦をしました。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ6話~10話
姉妹は長年叩き込まれた戦闘センスで勝ち続けましたが、敵意までではなくてもユイに明らかな対抗意識を持っているウィルが彼女に手合わせを申し込みます。
明らかな実力者との対峙に空気がピンと張り、周りの訓練生も息をのんで観戦しました。
最初はプロのウィルが優勢の様に見えていましたが、負けたくない気持ちが少しずつ上回り始めたユイは相手を殺す事が目的の闘技場での戦闘技術を段階を付けて使用し始めます。
このままではお互いの命が危ないと判断したウィルは彼女を正気に戻す為に水を掛けようとしました。
しかしその水は様子を見に来たセレストがとっさに飛び出したかぶります。
そこまでの状況になった事を疑問に思ったセレストにユイは自分の役割が欲しいから気持ちがドンドン急いていた事を告白しました。
自分の得意な事を使って焦って就職を決めようとするユイに彼は得意でも好きでなければ無理にそうしなくていいと励まし、座学に専念するのもいいと勧めます。



自分も愛する人の役に立ちたいという気持ちはよく分かるなぁ。
見学に専念して落ち着き始めたところで、セレストがまずユイに覚えのない雄の匂いがついていた為、仕事があるにもかかわらず飛び出した事を明かしました。
そういえばとヴァレンテーヌが、ユイがシャルルに鱗を触らせてもらっていた事を伝えます。
ユイは自分が知る中で一番強い姉貴分のディジーにも勝てるシャルルと手合わせがしたくてウズウズしてしまい、形だけではありますが、セレストの所を離れてそっちに行こうとしました。
そんな小さな行動にも生物としての本能でセレストは強く嫉妬してしまいます。
自分以外に興味を持ってしまうと苦しいと感じる事を打ち明ける彼にユイは今後は気を付けると約束しました。
ユイとディジーは訓練場を離れてヴァレンテーヌから座学を受けます。
別れ際にかなり複雑な表情を見せるセレストに彼女は思わず笑ってしまいました。
いい機会だと、彼女は竜人にとって番とは何なのかを説明する為に、この世界に住む種族についての授業を始めます。
この世界には大きく二分して人族と魔族がいるらしい。
その二大勢力は昔は対立していた事もあり、まだ魔族に偏見を持つものは多いという。
吸血鬼の様な人族に近い姿のものは社会に溶け込めているが、シャルルの様な姿が明らかに違うものはまだかなり偏見を持たれています。
ユイは確かにシャルルは強く優しい人だけど、怖がる人もいるだろうと思い返しました。
人間は他の種族より下とみられているようだったが、そもそも人ではないと思われている種族がいると知り、姉妹はシャルルと不思議な共通点について深く考える事が出来たのです。
色んな人族の中では竜人、獣人、エルフの順で強く番を感じ取る事が出来ると知ります。
人間だけはこれを一切分からないとも。
それもあってか、短命だからか、この世界では人間の数が一番少ない為、保護下にあるようです。



ユイには実は魔力が宿っているみたいだね。でも、人間には能力の個体差が激しいらしいから、まだ魔法が使えるかは分からないらしい。
次に文字の読み書きについての授業が始まります。
ユイは文字の表を見てそれが五十音表にそっくりだった事に驚きました。
しゃべり言葉はフランス語に近かったのに、前世に慣れ親しんだ文字形態に触れて、少しうれしく思います。
羽ペンに苦戦しながらも、二人は頑張って読み書きを覚えました。
ディジーはこれでヴァレンテーヌの名前が書けると喜び、ユイはセレストに感謝の手紙をしたためようと励み...



前世の記憶がちょっぴり役立ちましたね!
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』の原作小説はなろう?
本作は元々は小説家になろうで早瀬黒絵先生により連載されていました。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』の原作小説は完結してる?
本作は小説家になろうで2022年6月2日まで連載されており、完結しています。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ最終回結末
使用人アデライドとの関係
ユイは初対面から使用人の一人であるアデライドに睨まれていました。
これはアデライドがセレストに恋をしていたからです。
代々セレストに仕えてきた一族だった彼女は、自分が彼の番ではなかったものの、時間が経つにつれて自分に振り向いてくれるのではないかと期待していました。
しかし、彼は種族として根本的に違っており、番以外には優しくあっても恋愛には発展する事は万が一でもありません。
自分はこんなに好きなのに番だからとユイを大事にされる事が我慢ならないアデライドはユイの装飾品を少しずつ盗むようになります。
自信が無いユイは自分が無くしてしまったのではないかとも疑いますが、違和感に気付いたセレストがそれについてアデライドの母であるセリーヌに相談しました。
娘がそんな事をしていると信じたくなかった彼女はアデライドの部屋をくまなく捜査すると、無くなっていた装飾品がすべて出てきます。
ユイは大事なものが帰ってきさえすればそれだけでいいと考えましたが、セレストはしっかり追及しました。
アデライドは全く反省しておらず、まさかのユイに逆ギレします。
セリーヌは泣く泣く娘が逮捕されて連れて行かれる所を見送る事になりました。
ユイの温情を取らなかったセレストは彼女が自分が我慢すれば丸く収まると勘違いして欲しくないと思い、あえて一番厳しい対処をしたと言います。
しかし彼もまた、自分の愛する人を傷つける者に殺気を隠せていないところを見たユイは、彼の本心を知っていました。
💭犯罪まで犯して全く反省が無いのは救いようがありませんね。母はいい人なのに残念です。
ユイの寿命
原作の最終回でもユイとセレストの寿命の違いについての問題は解決しません。
しかし、二人は片方にとっての一瞬の様な時間だとしても、真実の愛を共有できることを受け入れます。
原作はユイが十六歳になるまでの所で終わりました。
その後に人間の寿命を延ばす方法が見つかるかもしれません。
セレストと同じ時を歩める竜人の子供が生まれる可能性もあります。
幸せな結末は読者次第なのかもしれませんね。
八番と十七番の人生
二人は人間のまま、その後の人生を歩むことになります。
ディジーは特に人間の保護区にも行かずに、ユイを引っ張り続ける大人になりたいと励み続けました。
その中で彼女とシャルルが惹かれ合い、二人は恋人になり、彼女もまた成人したら彼と番う事になります。
ユイはセレストの不思議な家族との挨拶をし、寿命の違いがあるもののエルフである彼の母からのアドバイスとお墨付きをもらいました。
ユイは第二警備隊の事務員として働くようになります。
同じ詰所に乗合馬車で通勤し、お互いに仕事に励む人生を選び取りました。
どちらも誰が見ても幸せな生活をてに入れたのです。
まとめ
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』かなり面白かったと思います。
小説家になろうで原作は既に最終回を迎えているので、作中の最終回に向けての色々な登場人物の結末が楽しめます。
幸せなものもあれば悲しいものもあり、今回のネタバレの内容では紹介しきれないものも多くありました。
漫画の城キイコ先生の絵もとても可愛らしいので、とてもオススメです!
本記事でのネタバレを見ながら、小説や漫画の最終回結末を楽しんでみてください。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』を小説でも漫画でも是非楽しんでみてください。