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問題な王子様ネタバレ最終回結末!小説外伝やグラディスの制裁はどうなる?

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LINEマンガにおいて人気上昇中の「問題な王子様」、主人公の夫なのにちっとも好きになれない王子の理解し難い言動ゆえに結末ネタバレをチェックして最終回がどうなるか見ちゃいますよね!

「問題な王子様」の原作は韓国語で書かれた小説なんですが、そちらは完結しているのでエルナは幸せになれるのか結末までのネタバレを徹底解説させていただきます。

問題だらけの王子様である、毒キノコなんていう異名を持つビョルンはどうしようもなく、最低な男です。

トイプーちゃん

コメント欄はエルナを応援する声で溢れていますね!

それでも漫画のエルナやビョルンの絵もきれいでつい引き込まれて最終回・結末を先に見たくなると思います。

そして特に嫌われ者の前妻のグラディスはどんな制裁を受けたのか調査させていただきました。

今回の記事で分かる事!

  • 「問題な王子様」のあらすじ
  • 「問題な王子様」の小説の結末を参考に最終回までをネタバレ解説。
  • 「問題な王子様」のグラディスの制裁は何話で先々どうなるのか?
  • 「問題な王子様」の外伝のネタバレ

本編終了後の「問題な王子様」外伝に含まれていたエルナやビョルンのエピソードも含まさせていただきますので、記事を楽しんでくださいね!

目次

【問題な王子様】原作小説の最終回結末ネタバレ!

問題な王子様ネタバレ結末最終回!小説外伝やグラディスの制裁はどうなる?

問題な王子様の結末ネタバレ:身勝手で問題な王子様だったビョルンはエルナに対する愛情に気付き心を入れ替えて2人は幸せに暮らします。

この作品を読んでいて王子の身勝手さに「もうっ!」と思いながらも漫画を読む手が止まらない人も多いのではないでしょうか?(笑)

「問題な王子様」の原作は小説で、全180話あり、今はもう完結しています。

シュナくん

「問題な王子様」の結末を最初にお伝えするとエルナには幸せになれる未来が待っています。

なので、現在配信中の「問題な王子様」の漫画もエルナやビョルンが原作同様に幸せになることが期待できますね!

ただ、小説のエルナ、ビョルンの結末と漫画の最終回が違ってくる可能性もあるんで、結末がどうなるか少し気になるところです。

まずは元ネタの最終話を確認して、エルナの幸せな結末のネタバレを解説します!

問題な王子様の最終回での結末で一番注目するべき部分はエルナが幸せになるのかどうかですよね。

おばあちゃんのために、契約結婚までして家を守ろうとした健気な女の子を応援したくなりますよね。

エルナに幸せを掴み取って欲しいです!

ではネタバレをご紹介しますね!

最終回ネタバレ①20歳の誕生日の約束は忘れられる

「問題な王子様」ネタバレ:エルナの、せっかくの誕生日の約束を忘れるほど妻に無関心。

エルナは19歳の時に結婚したのですが、20歳の誕生日に、ビョルンと「塔」に登ろうと約束していました。

エルナは夫ビョルンとの約束を大切にして、とても楽しみだったんです。

だから、20歳の誕生日の日に王子が狩りに出かけることを知って、約束が忘れられてるかもって不安に感じてしまいました。

残念なことに、ビョルンは妻との塔に上るという約束をすっかり忘れているのです。

毎日の冷たくそっけない態度を見れば、そうだろうなと想像もできてしまいますが、それでも健気に待っていた妻エルナを見ていると王子への怒りが湧いてきますね。

誕生日をすっかり忘れるってどういう神経をしているのでしょうか?

若くして結婚したエルナにとって、夫の存在がどれほど必要なのかもう少し自覚してほしいものです。

最終回ネタバレ②エルナは妊娠するが流産してしまう

「問題な王子様」ネタバレ:妻の流産にも王子は無関心

日中はエルナに無関心のビョルンは夜になると執拗にエルナを求めてきました。

そんな中でもエルナは夫ビョルンを愛していたので、必死に応えていました。

毎晩愛し合った結果、エルナは妊娠することができます。

そのことはエルナにとって喜ばしいことで、ビョルンも子どものためのプレゼントを用意するほどです。

しかし運命とは残酷でエルナはなんと流産してしまいました。

ビョルンが帰宅すると、エルナは倒れて出血してたのですが…

その光景を見た彼は心配するどころか、そっけなくメイドに片付けを命じたのです。

エルナをモノ扱いするなんてあり得ないですよね!

身体的にも、感情的にも大変な状況にも関わらず、夫ビョルンにそんな態度を取られたらつらすぎますよね。

そのため彼女は離婚を考えるようになります。

最終回ネタバレ③エルナが離婚を申し込み、ビョルンの元を去る

「問題な王子様」ネタバレ:エルナはこれまで我慢してきた事と流産がきっかけてメンタルが崩壊し離婚を要求します。

ビョルンが約束を忘れたこと、ビョルンの日々の冷たい接し方、新婚旅行に前妻の国に行くというビョルンの無神経さ、皇室での冷遇のすべてに我慢してきたエルナ。

流産したあともちっとも変わらないビョルンについに限界を迎えエルナは離婚して実家に帰る決意するのです!

エルナを迎えてくれるおばあさんに会うと、離婚しようと決め、離婚の要求をしました。

彼女は本当にこれまでよく頑張りましたよね。

最終回まで結末ネタバレを待たずともそんな男とはさっさと離婚よ!と見ているこっちも思ってしまいました。

にも関わらず、夫ビョルンがエルナの離婚の要求を拒否…

問題だらけの王子様どころか、ただの身勝手な王子野郎でしかありません。

最終回ネタバレ④エルナの列車事故をきっかけにビョルンは初めて彼女のために泣く

「問題な王子様」ネタバレ:エルナからの離婚要求や彼女の事故をきっかけに王子は自分の本当の気持ちに気付きます。

ビョルンはエルナに離婚を突き付けられ、エルナの頑なな態度が身にしみて、自分にとって彼女が大切だということにやっと気づきました。

なんでエルナにこれまでの態度を取ってしまったのかと後悔しても手遅れの日々。

ビョルンはあの手この手で離婚要求を取り下げてもらうように彼女を説得しようとするのですが、うまくいきませんでした。

ある日、エルナは列車事故に巻き込まれてしまいます。

ビョルンはエルナのシを覚悟する思いで思って駆けつけました。

するとエルナは事故で怪我をした人たちの介抱する姿を見せたのです。

彼女の姿を見て無事だと分かった夫ビョルンは声を上げて泣きました。

ごめんなさいと何度も謝っている姿は今まで見たことがない様子で、これをきっかけに2人は仲直りすることができました。

心を入れ替えたことを信じで受け入れた器の大きさに驚かされます。

離婚まで決意していたはずなのに…。

さすが、運命を信じた女性は強いなと思います!

最終回ネタバレ⑥パーベルとの関係

「問題な王子様」ネタバレ:パーベルと修羅場になることはありませんでした。

パーベルの存在もエルナにとって大切だったに違いありません。

ふたりは幼馴染で、エルナも成長し大人になってからパーベルと再会することになります。

彼はエルナを愛していたんですが、エルナの方は単なる友人っていう感情でしかなかったんですね。

彼は父親から虐待されてたエルナの味方でいてくれて、お金はありませんが、エルナを幸せにしてくれる存在でもありました。

良い友人っていう立場は男女の仲では複雑なものですが、エルナが幸せになってくれるのが一番です。

彼の登場シーンは多くなく、エルナ、ビョルンとの余計な修羅場にならなくて本当に良かったと思います。

【問題な王子様】原作小説の外伝ネタバレ

問題な王子様ネタバレ結末最終回!小説外伝やグラディスの制裁はどうなる?

「問題な王子様」ネタバレ:お互いの髪色と目の色を受け継いだ双子の子供が産まれます。

仲直りしたエルナ、ビョルンのその後のネタバレは外伝によって知ることができるんです!

王子が心を入れ替えた後の結婚生活は見違えるほど良いものになりました。

お互いが素直に相手を大切にできるようになったんですね!

エルナは再び妊娠し、双子を身ごもります!

華奢で小柄なエルナが双子を妊娠するのは大変でしたが、この度は夫ビョルンの協力があります。

大切な2人の子供です。

それぞれ助け合って、エルナは見事双子を出産する事ができました。

お父さん、お母さんのそれぞれによく似た男の子と女の子の誕生です。

やっと、エルナが幸せになりました!

【問題な王子様】グラディスの制裁は何話?どうなる?

問題な王子様ネタバレ結末最終回!小説外伝やグラディスの制裁はどうなる?

「問題な王子様」ネタバレ:グラディスは半狂乱でビョルンに弁解しようとする姿は描かれているが、制裁内容やその後どうなるのか不明。

女の子

まじでグラディス胸糞なんで成敗されてください…ビョルンが望んでなくても事実が世に知れてほしい…

ビョルンの元妻であるグラディスは悲劇のヒロインと言われ、国民から心配されていたのですが、本性はエルナに嫌がらせしてくる嫌なやつでした。

彼女の評判はジェラルドの姉の暴露本によって明らかになり、悪評が知れ渡ることとなります。

ビョルンと離婚した理由は彼とは別の男性との間に子供を孕った(みごもった)からでした。

グラディスは聖女と言われていましたが魔女と称されるようになりエルナとの立場は逆転します。

王子の元を去った後の事は結末まで読みましたが残念ながら詳しく原作小説でも描かれていません。

それでも懲りもしないグラディスのさらなるその後は明らかではありませんが、あれだけのエルナに嫌がらせをしてきた訳でビョルンの心も傷つけたので結末までに制裁は受けるべきですよね。

グラディスが読者に嫌われる理由
  • 他の男の子供を孕ったままビョルンと結婚した。
  • 別れた後、すぐに前の彼氏の元へ戻った。
  • 前の彼氏と子供を失ったら復縁を申し込んできた。
  • インタビューで自分のことは棚に上げて悲劇のヒロインを演じた。
  • エルナとビョルンの新婚旅行の船に同時に乗り込んだ。
  • カレンを通じ、マンスター宮殿にエルナを呼び出し嫌味を言った。
シュナくん

グラディスが制裁を受けるべき理由をあげたらキリがないですね(笑)

しかし原作小説にはグラディスがビョルンに対して「私は浮気していない」と弁解しようとする場面があります。

グラディスのお腹に子供がいる事を知らずにビョルンと結婚したため、故意的に浮気した訳ではないから裏切った訳ではないと関係を元に戻せると思っていたのでしょう。

見た目が『悪女』という雰囲気ではないので、さらに厄介ですよね。

どれだけメンタル強いというか、無神経というか…。

ビョルンが完全に見放してくれて本当にスッキリですよね!

ただ、グラディスがちゃんと反省するほどの制裁を与えてくれたらスカっとしたかな〜なんて思います(笑)

【問題な王子様】あらすじネタバレ

問題な王子様ネタバレ結末最終回!小説外伝やグラディスの制裁はどうなる?

この章ではコミカライズ版の話数であらすじネタバレを全話紹介していきます!

問題な王子様1〜10話ネタバレ

1話

主人公の名前はエルナ・ハルディ。

彼女はバーデン男爵家の邸宅にメイドのグレベ、祖父、祖母と4人で一緒に暮らしていました。

しかしバーデン男爵家の当主である祖父が亡くなったことをきっかけに彼女たちは窮地に立たされることになります。

この世界の「相続法」によると財産を相続できるのは男性のみでエルナと祖母には相続権がなかったのです。

そのためバーデン家の財産は甥にあたるトーマス・バーデンへと相続されることになってしまいます。

エルナは祖母と住む邸宅を譲ってくれないかトーマスへ頼もうと手紙を送るが返ってきた答えは「妻になるなら助けてやる」と言わんばかりの手紙でした。

その返答に憤りを隠せないエルナだったが今度は自分の父親に助けを求めることを思いつきます。

2話

場面は変わり、シュベリンではレチェン国の王子ビョルン・デナイスタがボートレースの掛け声で目を覚まします。

ビョルンは使用人を呼ぶと「あれ」と掛け声がする方に指をさしやめるよう伝えます。

しかし、既にシュベリン市から許可が出ており、止める方法はないと言われ「どうせ優勝できないのに」と悪態をつくと、バルコニーへ朝食を食べに行きました。

そこへやってきたのは双子の弟のレオニード。

彼はビョルンが「毒キノコ」と報道されている記事と、元嫁であるグレイディスが戻ってくると伝えました。

記事には「ビョルン王子に捨てられ子供まで失った悲劇の王太子妃がよりを戻すか注目されている」とつづられています。

一方そのころ、エルナは祖母に内緒で父の元へ赴こうと不安を抱えながら、シュベリン行の列車へ乗り込んでいました。

3話

ビョルンは恋人のフェリスにこの記事は本当なのかと問いただされていました。

興奮しているフェリスとは裏腹にビョルンはつまらなそうにしていました。

そんな態度に腹を立てつい「別れましょう。私、春すぎる前に婚約することになるかもしれません。」と試すような行動に出ますが、ビョルンその申し出に快く了承し、フェリスは怒りに震えます。

その後、自室で乳母のフィツ夫人に王妃様を迎えに駅まで行くよう言われます。

一方。エルナは慣れない列車に揺られながら、シュベリン駅へ到着しました。

田舎から出てきたエルナは人ごみの多さに驚き、駅から抜け出せずにいます。

そして人ごみに押され、目線をあげるとそこには王妃を出迎えようとビョルンが歩いてきていました。

4話

エルナは父親の家を探し回りますが、日が暮れても見つけられないまま道に迷ってしまいます。

その頃、ビョルンはパーティーで友人の投資失敗の話を聞いていましたが、ふと庭に咲くすずらんを見て、昼間にエルナが身に着けていたすずらん飾りの帽子を思い出していました。

この偶然の一致が、彼の心に何か引っかかるものを残します。

ようやくエルナは父の家にたどり着き、呼び鈴を押しますが中から返事はありません。

不安と期待が交錯する中、物語は緊張感をもって次の展開へと進みます。

5話

エルナはようやく父と再会し、父にバーデン家の邸宅を守ってほしいと頼みました。

しかし、ハルディ家はすでに破産寸前で、父は最初エルナを追い返そうとしますが彼女の美貌を見て突然態度を変え、優しく接するようになります。

そして、邸宅を買い取る代わりに、1年だけ一緒に暮らすことを条件に出してきました。

困窮しているエルナには他に選択肢がなく、彼女はその申し出を受け入れます。

6話

ハルディ家では、父親の再婚相手であるブレンダ・夫人がビクトリア・マイアー伯爵夫人を招き、エルナを紹介しようとしていました。

これにより、エルナが社交界に足を踏み入れる道が開かれつつあります。

実はエルナの美貌に目を付けたハルディ子爵は、彼女を結婚市場に出して金持ちの夫を見つけ、借金を返済する計画を立てていました。

そのため、彼はマイアー伯爵夫人にエルナのシャペロン(付き添い役)を頼むため、必死にお願いしていたのです。

一方、エルナは部屋で造花を作りながら、心の中で葛藤していました。

祖母の邸宅を守るために父と暮らすことにしたものの、本当にこれでよかったのかという不安がこみ上げてきます。

父の目的が自分を利用することにあると感じ始め、エルナはこの先どうすべきか悩みながらも、祖母への思いを胸に抱き続けます。

7話

ついにエルナの舞踏会デビューが描かれます。

エルナに用意されたドレスは、肩と胸が大きく開いた純白の非常に目立つもので、ハルディ子爵夫人でさえ驚くほどの露出度の高いものでした。

ドレス自体は美しいものの、その大胆さに目を引き、エルナの美しさを際立たせています。

しかし、エルナは舞踏会に大遅刻してしまい、マイアー伯爵夫人は激怒します。

エルナは少し休憩してから入場を望んでいましたが、それは許されず、緊張したまま会場に放り込まれてしまいました。

緊張がピークに達したエルナは、会場に入った途端、歩くことさえままならなくなってしまい、注目が集まる中で戸惑いを隠せない状況に陥ります。

そして、そのまま倒れそうになった瞬間、ビョルン王子がすかさずエルナを支え、彼女を救ったのです。

8話

ビョルンはエルナに「ゆっくり息をするように」と促し、少しずつエルナは落ち着いてきます。

エルナは自分を助けてくれたのが王子だと気づき、とっさに無礼を詫びました。

しかし、駆けつけたマイアー伯爵夫人がビョルンに丁重に詫びたことで、ビョルンはエルナが自分を利用して芝居を打ったのではないかと疑い始めます。

彼は、エルナの行動がすべて計算されたものだと思い込んでしまったのです。

その後、舞踏会が終わると、国王夫妻がビョルンについて話し合っていました。

彼の再婚を早く進めたいと考えていますが、ビョルンがどのような相手を選ぶのか、特に今回のエルナとの関わりに対して複雑な思いを抱いている様子が描かれます。

そして元嫁であるグレディスがビョルンの方に向かっていきました。

9話

グレディスが泣きながら謝罪する場面から始まりますが、何のために来たのかは不明です。

ビョルンは彼女との話をこれ以上続けるつもりはなく、ティーカップをわざと落として割り、驚いて駆けつけたメイドに片付けを命じ、そのまま何も言わずに部屋を出て行ってしまいます。

一方、エルナは舞踏会から3日間も寝込んでいましたが、ようやく体調を取り戻しました。

そしてエルナ専用のメイドのリサが社交界の勉強のためにとタブロイド紙を大量に持ってきます。

そこで、エルナはビョルンの評判について目を通しますが、その内容は驚くべきものでした。

新聞によれば、ビョルンはスキャンダルの末に離婚し、さらに子供を病気で亡くしたにもかかわらず、その葬式にすら出席しなかったという悪評が広がっていたのです。

10話

数日後、エルナは幼馴染のパーベルに会えるかもしれないというと期待し、王立芸術アカデミーの展示会に来ていました。

なかなか見つからず庭で一息ついていた時、パーベルらしき人影を見かけて追いかけますが、結局見失ってしまい、落胆してベンチに座ります。

しかしその時、向かいのベンチには昼寝をしているビョルンがいました。

エルナは直ぐに謝りその場を去りましたが、昼寝を邪魔されたビョルンは「純粋なふりをしてこんなところで男と会う約束をしていたのか」と勘違いしてしまいます。

その後、会場に戻ったエルナは、入場してきたグレディス姫と遭遇します。

問題な王子様11〜20話ネタバレ

11話

ビョルンの友人たちがエルナに対して賭けをすることを耳にし、ビョルンも参加することになりました。

賭けの内容は、アヴィト川のボートレース大会の日にエルナと花火を見ることができた者が勝者となるというもの。

この賭けに参加しているビョルンは、エルナに一緒に絵を観賞しようと声を掛けます。

しかしエルナは注目されることが苦手な為、注目の的である彼と一緒に行動するのは嫌で困惑し、少し不機嫌になってしまいます。

そんな気持ちも知らずビョルンの関心はエルナに向けられ、彼女との関係を深めようとする動きが強まっていきます。

12話

ビョルンがエルナに対して「ずいぶん計算高いお嬢さんだ」と皮肉を込めた言葉を投げかけつつ、彼女の手を取り、その手の甲にキスをします。

この大胆な行動に対して、ビョルンの友人たちは憤りを感じます。

彼の行動はエルナに対する特別な感情を示している一方、周囲からの注目も集める結果となります。

一方で、エルナはずっと会いたかった幼馴染のパーベルを展示会で見つけ、思わず「パーベル!」と駆け寄ります。

しかし、パーベルは公式の場であるため、どこか他人行儀な態度を取ります。

それに気づいたエルナは「お久しぶりです、ロアーさん」と丁寧に挨拶をし直し、一瞬だけですが二人の間に懐かしい時間が流れました

13話

第13話では「牡鹿の夜」と呼ばれるバチェラーパーティーが描かれています。

この宴では、参加者たちが酒の飲み合いを行い、最後に勝者が鹿の角のトロフィーを持ち帰るというならわしがありました。

今回のパーティーでもビョルンが勝利し、酔いつぶれた友人たちを残してバーを後にします。

一方、エルナは悪夢にうなされ、気分転換を図るため夜のシュベリンの街を散歩していました。

そこで、噴水のへりに倒れている人物を見つけ、駆け寄るとそれはビョルンでした。

エルナは純粋に彼の体調を心配していたのですが、ビョルンは彼女が意図的に自分を追いかけてきたのではないかと誤解してしまいます。

その上、酔っぱらって足元がおぼつかないビョルンがエルナの上に倒れ込んでしまい、エルナはその状況にパニックになってしまいました。

どうしていいか分からなくなった彼女は、手近にあった鹿の角のトロフィーを使ってビョルンの背中をガンガン叩くとそのままトロフィーを掴んだまま逃げ去ってしまい、事態をさらにややこしくしてしまいます。

14話

エルナが幼馴染のパーベルから待ち望んでいた手紙を受け取るところから始まります。

パーベルはエルナに会う約束をし、エルナも過去の出来事を彼に話したくて胸を躍らせます。

一方パーベルは昔のエルナを知っているため、社交界で「自分の利益にしか興味がない妖婦」として広まっているエルナの噂が信じられませんでした。

そして実際にエルナに会い、彼女が昔と変わらず純粋な人であることを確認します。

しかし、エルナは父親が自分を売り飛ばそうとしていることに気づいておらず、パーベルはそれに無力感を覚え、エルナを助けたくても何もできない自分に苛立ちます。

そんな中、ビョルンが馬車で通りかかり、エルナがパーベルと密会していると誤解してしまいました。

ビョルンはエルナが自分に近づきながらも、裏では他の男性と会っているとさらに誤解を深め、状況はどんどん悪化していきます。

15話

エルナはパーベルに、自作の造花を販売できる納品先を探して欲しいと頼んでいました。

過去にパーベルとエルナの関係は、材木屋の息子と没落貴族の令嬢という立場の違いから、周囲の噂が立ち始めていました。

その噂が広まることを避けるため、パーベルはエルナと距離を置いていましたが、エルナを妹のように大切に思い、その感情は今も変わりません。

なのでパーベルはエルナを助けるために、造花の販売を手伝うことにしました。

一方、ビョルンは大叔母のパーティーに参加しながらも、エルナを探しています。

そしてエルナを見つけると彼は以前パニックの末に持ち去ったトロフィーの件で、彼女を泥棒扱いします。

しかし、エルナはその記憶がなく困惑しますが話の中で、エルナはトロフィーが金でできていたことに驚き、弁償しようとします。

その姿を見て、ビョルンは「思ったより身勝手な女ではない」と感じ始めました。

その後、ビョルンはエルナをダンスに誘いますが、それを見ていた元嫁のグレディスが嫉妬に震えます。

16話

宮廷のダンスパーティーでエルナが全員の注目を集めました。

彼女はダンスを必死でこなし、その純粋で一生懸命な表情を見たビョルンは、もしこれが彼女の計算だとしたら、彼女はとても上手くな女優だと皮肉に思っていました。

ダンスが終わると、壊れたトロフィーの弁償はゆっくりと行っても良いと言われ、エルナはホッと一息つきます。

その後、場面は変わって、ビョルンのもとへグレディスが訪れます。

彼女はビョルンに、「エルナを利用している」「関係のない人々を傷つけないで」と忠告し、さらに新しい取引を持ちかけます。

17話

一方、エルナは宮廷の廊下の隅で酔っ払いのハインツ家の次男に絡まれていました。

彼はエルナの父が大金で娘を売り飛ばすと豪語していると聞き、自分も高額な金を払えばエルナを手に入れられると考え、乱暴しようとしていたのです。

エルナは必死に抵抗し、逃げ場を探しますが、ハインツは迫り来ます。

そしてつい、燭台で反撃してしまいハインツ家の次男は気絶し、それを見たエルナは殺してしまったのではないかと気が動転してしまいました。

そこへビョルンがやってきて、気絶しているだけだから大丈夫と、エルナに自分が羽織っていたコートををかけなだめると、この場から逃げるようにと逃がしてくれました。

18話

ビョルンが血のついた燭台を手にパーティー会場へ戻った後に、血まみれのハインツがよろめきながら現れ、会場は騒然とします。

メイドのリサはエルナに対し「ビョルンがまた事件を起こした」と呆れますが、エルナは彼が自分を守るために行動したことを知っており、そんなことはないとビョルンを弁護します。

数日後、エルナは先日ビョルンがハインツを殴った後に貸してくれたコートを返すため、彼の馬車が通る橋の上で待つことに。

そしてコートを返した後エルナは、「得意の造花作りでお金を稼ぎ、トロフィー代を弁償する」と真剣に伝えます。

ビョルンはそのアイデアに半ば呆れながらも、彼女の純粋さを感じました。

ビョルンは「変わった女だ」とエルナを評しますが、これは彼が彼女に対して徐々に興味を持ち始めている兆候とも受け取れます。

19話

ビョルンのもとに新聞記事を持参した母である王妃がやってきました。

その記事には、ハーバー家のパーティーでビョルンが貴族の娘と密会し、不適切な行為に及んだとのスキャンダルが報じられていたのです。

さらに、エルナが問題の女性であると名指しで、彼女のスキャンダルに対する周囲の意見も掲載されていました。

ビョルンは新聞記事の内容に激怒し、それが誰の仕業かを即座に見抜きます。

彼は報復を計画し始めますが、王妃はこの件が自分には関係ないと無関心を示します。

一方、エルナは造花の販売が順調に進んでいた中、この新聞記事を見て激怒した父親から暴力を受けてしまいました。

父親は以前から娘を金銭的な利益のために利用しようとしており、スキャンダルが明るみに出たことで、さらに彼女に対する扱いが酷くなっていくのです。

20話

エルナが遂に自身の厳しい現実と向き合います。

彼女は長い間、父親が自分と母を捨てた後の罪滅ぼしとして、娘としての愛情を見せてくれることを望んでいましたが、結局父親は金銭に目が眩み、エルナを利用するだけの存在だったのです。

暴行を受けたエルナは行き場を失い、幼馴染のパーベルのアパートの前に来て助けを求めました。

それを見たパーベルも、彼女を救うために何かをしようと決意します。

しかし、金に目が眩んだハルディ子爵がエルナを簡単に手放すはずがないことも理解しています。

パーベルは、彼女を安全な場所であるバフォードへ帰すために資金を用意しよう伝えました。

問題な王子様21〜30話ネタバレ

21話

その頃ビョルンはハインツの次男とサロンで対峙していました。

ビョルンは新聞記事の真相を尋ね、ハインツが白状するとに酒をぶっかけ、椅子ごと倒します。

一方、エルナは殴られた後遺症で体調が優れず、社交界から引きこもっていました。

さらにハルディ家は傾いた原因は、父親は高額の投資詐欺に遭ったことだと知り、そんな父親に騙されて、婚活市場に売りに出されていると考えると悔しさでいっぱいになります。

それでも、パーベルが絵を売りバフォード帰るまでの資金を待ってくるの事だけを頼りに彼女は自分を支え、あと2週間の耐えようと必死にもがいていました。

そんな時、王妃から宮殿に来るよう手紙が届きます。

22話

ビョルンと弟の王太子レオニードが祖母がいるアルセン公爵家に向かっていました。

馬車内でレオニードはビョルンの秘密を知っているらしく、それをおばあ様に言ったらどうかと聞きたかったものの、ビョルンの答えはすでに決まっていると感じ、言い出せませんでした。

一方、エルナは王妃に招かれて宮殿にやってきますが、流行遅れのドレスと化粧のない様子で、以前とは大きく印象が変わっていることに王妃は気付きます。

そしてエルナが由緒正しいバーデン家で育てられた事実を調べていたため、エルナの話を聞くことで「社交界で噂されているような妖婦ではない」と誤解が解けます。

23話

ボートレースの大会当日。

エルナが久しぶりに社交界に顔を出し、その場がざわつくシーンから始まります。

そんな時、グレディスがエルナに近づき、「まだ仲間がいなくて寂しいだろうから、一緒に演劇でも見ない?」と10日後に開催される演劇観賞への誘いを出しますが、エルナはこの誘いを丁重に断ります。

その行動に周囲はざわつき、グレディス自身も顔を赤くして動揺します。

エルナは1週間後にはここにいない為断ったのですが、社交界のルールから見ると「無礼」とされてしまい、結果的にグレディスを恥をかかせて、さらにエルナの評判が悪くさせてしまったのです。

それを見ていたビョルンがエルナをその場から誘い出し、彼女は場を離れました。

24話

エルナはビョルンにシュベリンを1週間後に離れる予定であることを打ち明けます。

ビョルンは、エルナが父親との結婚事業に力を入れていると思っていたので、全く異なる計画を持っていたことに驚き、つい吹き出してしまいます。

ビョルンは「なぜ自分にそんな大事なことを話すのか」「台無しにしたらどうするのか」と聞きくとエルナは、「王子さまはそんな方ではない」とハッキリ言いました。

そんなエルナに対して、一緒にボートに乗ることを条件にトロフィーの借りをチャラにしてあげるという取引を提案します。

ビョルンはその取引を通じて、自身の友人たちとの賭けに勝とうとしていたのです。

エルナはスキャンダルに油を注ぐことだと分かっていましたが、1週間後にはバフォードに帰ることを考え、提案を受け入れボートへ向かいました。

ビョルンとエルナがボートに乗る姿を見た友人たちは、ビョルンが実際に賭けに本気で乗るとは思っていなかったため、驚きました。

25話

エルナはボートに乗りながら会話をしようとしますが、その会話はぎこちなく気まずい雰囲気が流れていました。

ふとエルナは、祖母が作るバラ酒の話を楽しそうに話すと、ビョルンは、エルナの故郷であるバフォードに強い思い入れを持っている理由が少し理解できるように感じます。

その一方で、ビョルンはエルナと過ごすこの瞬間に、4年前の出来事を思い出していました。

その時も同じようにグレディスとボートに乗っていたことがあったのです。

実は彼の過去には、結婚したばかりの妻が妊娠していたという信じがたい出来事があり、それが彼の人間不信の一因となっていました。

この経験が、ビョルンが人との深い関わりを避けるようになった背景を説明しており、彼の冷淡さや距離を置く態度になっていったのです。

ボートに乗りながら美しい夜景を楽しんでいた二人ですが、突然ボートが転覆し、二人とも水に落ちてしまいました。

ビョルンはエルナを何とか陸に引き上げて助け、事なきを得ましたが、この出来事を通じて、ビョルンはエルナに対する警戒心が薄れており、少しずつ彼女に心を開いていきます。

26話

当然のごとくボートの出来事はスキャンダルとなりました。

しかしそれ以上に大きく取り上げられたのは、グレディス姫のインタビューです。

グレディスは、ビョルンが離婚後も子供たちを大切にしていると述べ、彼女自身がビョルンを許して復縁を望んでいたとの虚偽の主張を展開します。

その上グレディスが加えた「ビョルンがエルナを選ぶならそれを尊重する」というコメントは、エルナに対する非難をさらに煽る結果となり、彼女の社交界での立場を脅かす事態に陥りました。

状況を聞きつけたエルナの祖母も、孫を守るために動きはじめエルナを救おうとし始めます。

そんな中、ビョルンはグレディスの行動を「非常におもしろい」と評し、これが彼の独自の計画の一環であるかのような不敵な笑みを浮かべていました。

27話

エルナはボート転覆事件とグレディスの記事によって、悪い意味で注目を集め、時の人となっています。

そんな中、エルナはリサから「誰が何と言おうとお嬢様が好きです」と励まされ、その言葉に救われたエルナは「その言葉を忘れないわ」と言うと、リサからは「私は嫁ぎ先にもついていくのに、まるでお別れの挨拶のようですよ」と指摘され、リサとの思い出は大切にしたいと思うエルナ。

しかし、父親であるハルディ子爵が記事の事を聞きつけ、怒り狂った様子で部屋に押し入りエルナに暴行を加えました。

その日は逃避行実施の日でしたが、天候が悪化し、雷まで落ちる状況。

最悪な状況でエルナは雨の中、中央駅広場の時計塔前に向かいパーベルを待ちましたが、パーベルは作業が押していて、約束の時間までに戻れるか不安な状況です。

一方、ビョルンはエルナの逃避行の計画を知っており、この天候の中、彼女がどうするのか気にかけて駅まで様子を見に行き、エルナを探します。

28話

エルナはずっと待ち続けているパーベルが現れず、彼を探しに家まで行ってみますが、そこにもいません。

再び駅に戻り、ずぶ濡れのままエルナはパーベルを待ち続けますが、ついに体力が尽き、駅に入ろうとした時にふらついて倒れてしまいます。

エルナは泣きそうになりながらも、自分を奮い立たせようとしますが、立ち上がれずにいます。

そんな時、ふと雨が止んだことに気づき顔を上げると、そこには傘を持ったビョルンが立っていました。

ビョルンはエルナの表情を見て、彼女が逃げ出そうとしたのは単に結婚が理由ではないことに気づきます。

エルナが真面目でスキャンダルを起こすような人物ではないことを、今になって悟ったビョルン。

彼はbを馬車に乗せるとタウンハウスへ向かいました。

その際、ビョルンは待ち合わせ場所にパーベルが現れたのに気づきましたが、馬車のカーテンを引いてエルナに彼を見せないようにしました。

そうとは知らないエルナの祖母はシュベリンに到着し、エルナが行方不明だと聞くと激怒します。

29話

エルナはビョルンのタウンハウスで目を覚まし、彼に救出されたことに感謝しますが、自分の状況に責任を感じ、「友人の元に戻る」と伝えました。

するとビョルンが「それはパーベル・ロアーだろう」と指摘しエルナは驚きます。

さらに、「愛の逃避行をするなら噂になっても覚悟はしているはずだ」と言われましたが、エルナはそれを否定し、お金を借りて地元に戻ろうとしていただけだと説明し、誤解を解くことができました。

一方その頃、エルナの行方不明を心配した祖母やパーベルはもちろん、ついに警察まで動き出し、国王夫妻の耳にもこの件が届いてしまいました。

ビョルンは賭けに勝ったお金をエルナに渡そうと考えていますが、すでにことが大きくなっていて、そのお金だけでは解決できない雰囲気です。

30話

エルナの「失踪事件」と思われていた件が実は違ったと判明し、新聞にはエルナとビョルンが同棲しているというニュースが大々的に報じられます。

この報道に、パーベルは驚愕し、エルナの祖母はショックで倒れてしまいます。

エルナは誤解を解こうとずっとパーベルのアパートの前で彼の帰りを待っていましたが、なかなか会えず、諦めてバフォードにひとりで帰ろうとしていたところで、ようやくパーベルと再会します。

そして祖母とも再会することができました。

祖父が心臓麻痺で亡くなっていることもあり、祖母をこれ以上心配させたくないエルナは、自分の顔の傷を隠すために厚化粧をしていますが、それも祖母にはお見通しです。

そんな中、ビョルンが赤いバラを持ってエルナのもとに現れます。

驚くエルナに対し、ビョルンは「俺と結婚してくれませんか?」と突然のプロポーズをします。

問題な王子様31〜40話ネタバレ

31話

エルナはビョルンのプロポーズに困惑し、彼が本当に自分を愛しているのか疑問を抱きますが、彼の余裕のある笑みと彼が来てくれたことへの嬉しさから、心が揺らいでしまいます。

一方、メイドのリサはエルナが大公妃になることを知り、自分が捨てられると思い込んでいましたが、エルナから「一緒に行こう」と言われ、忠誠心と友情が一気に深まりました。

エルナの父親は、エルナが大公妃になるというニュースを知ると、急に言い訳を始めるなど、自分の立場を守ろうとする見苦しい側面を露呈します。

そしてビョルンはというと、エルナとのランチの約束を忘れ、公の場で過度に酔っ払うなど、エルナを十分に尊重していないように見える行動をとっています。

また、世間ではプロポーズが話題になっているものの、周囲からはあまり好意的に受け取られていません。

多くの人は、ビョルンがグレディスと復縁することを期待していたため、田舎から来たエルナが「しゃしゃり出た」と感じているのです。

32話

ビョルンが二日酔いでランチの約束を守れず、結局ディナーに変更。

エルナは仕方なくそれを承諾します。

ディナーの席でビョルンから「何か言いたいことはないか」と聞かれ、エルナはリサをメイドとして連れて行きたいと願いを伝えます。

さらに、結婚式でバージンロードを父親とではなく、ビョルンと手を繋いで歩きたいと告白しました。

33話

いよいよエルナとビョルンの結婚式が行われますが、祝福ムードとは程遠い雰囲気です。

エルナは不安でいっぱいで、結婚して本当に幸せになれるのか悩んでいます。

聖堂の前でビョルンに手を引かれ、バージンロードを歩きながらも心が揺らいでいました。

しかし、ビョルンの「息を吸って」という一言で少し落ち着き、良き妻になるよう誓いながら式が始まります。

この結婚で、エルナはバーデン家を守ることができましたが、エルナの将来は不安でいっぱいでした。

そして初夜、ビョルンはなかなか部屋に戻らず、エルナは疲れて横になってしまいます。

34話

寝室に入ってきたビョルンは、エルナの流行とは無縁のフリルとレースのパジャマを見て、思わずクスッと笑ってしまいました。

また、エルナが「王子さま」と呼び続けることに対し、ビョルンは名前で呼ぶように促します。

エルナは緊張しながらも、やっとのことで「ビョルン」と呼ぶことができました。

しかし、エルナが何も知らない初めてということに気づいたビョルンは、彼女に酒を勧め、少しでも緊張を和らげようとします。

35話

ビョルンは結婚の義務感とエルナへの気遣いから寝室にやってきますが、思いのほか美しいエルナに興奮してしまいます。

初めてのエルナに対して、彼は自分のペースで初夜を進めます。

エルナが「終わりましたか?」と尋ねると、ビョルンは「終わった」と答えながらも、嘘をついて再び動き出したりと意地悪かつ強引な行動で、エルナは困惑しつつ初夜を終えるのでした。

36話

翌朝、エルナはビョルンの乳母であるフィツ夫人が部屋に入ろうとするのを必死で止め、シーツをまとって浴室に逃げてしまいます。

彼女は自分の姿を誰にも見られたくなかったのです。

一方フィツ夫人は朝まで一緒にいないビョルンに対して、エルナを愛していないのではないかと疑問を抱きます。

そしてエルナは、広い部屋や自分の新しい環境に違和感を覚え、孤独や不安を抱えながら「王子様」がわからない、自分には似合わないと感じていました。

初夜の翌朝は、幸せなものとは程遠く、孤独感に包まれた展開に。

また、フィツ夫人に頼んで新婚旅行までの間に「寝室での礼儀」を教える人を手配するように頼んだビョルンの行動も、エルナにとってさらなる試練となりそうです。

37話

メイドのリサは、ビョルンから贈られた品々やバーデン家の借金返済を喜ぶ一方で、エルナ本人は受け取るばかりで負担を感じていました。

その頃ビョルンは仕事で忙しくもエルナが新婚旅行の準備をしているか気にかけていたところ、彼女が急いでやってきて、ペッグ夫人に「夜の営み」についての教育を命じたのは、自分が無知だからなのか、だからビョルンが寝室に来ないのかと聞きました。

そして今回、エルナは寝室での行為を「あなたから教えてほしい」とビョルンに申し出ます。

エルナの真面目さと無知さがかわいらしい一方で、ビョルンは少しあきれつつも、彼女に対して悪い感情は持っていません。

むしろその純粋さに好感を抱いているようです。

一方メイドのリサは、新婚旅行の最初の訪問国がグレディス姫の故郷であるラルス王国ということに腹を立てていました。

38話

グレディスの過去がついに明らかになります。

彼女は17歳の時、天才詩人ジェラルド・オーエンと恋に落ち、その後、彼の子供を妊娠していることに気づかず、ビョルンと結婚してしまいます。

結婚後に生まれた息子カールがその子供ですが、1年余りでラルス王国に戻ることに。

しかし、ジェラルドは自ら命を絶ち、さらに息子のカールも数ヶ月後に熱病で亡くなるという悲劇が描かれます。

そのため実際は、ビョルンは巻き込まれた形になりますが、二国間の密約が絡んでおり、王室が損をしないために、ビョルンの評判を犠牲にしたような状況が示唆されています。

物語は現在、ビョルンとエルナの新婚旅行の出発日に移ります。

船に乗り込んだ二人の前に現れたのは、なんとグレディス姫でした。

彼女は、二人を邪魔しようとしているわけではなく、もはや「どうでもいい」という感情の中で行動しているようです。

しかし、彼女が前夫であるビョルンの新婚旅行の船に同乗するという無神経な行動は、周囲には不快感を与え、誤解を招きます。

39話

豪華な船内にワクワクしていたエルナですが、ビョルンは疲れが溜まっており、彼女が思い描いていたロマンチックな旅とはほど遠いものでした。

ビョルンは仕事に忙殺されており、エルナと一緒に食事を取ることもなく、彼女は寂しさを感じます。

それでも「わがままを言ってはいけない」と自分に言い聞かせつつ、心の中では「これは何のための新婚旅行なんだろう」と疑問を抱きます。

エルナにとってはすべてが初めての体験ですが、ビョルンにとってはグレディスとの2回目の新婚旅行という事実にも悲しさを感じます。

一方で、ビョルンも前の結婚生活を思い出しながら、当時は会話も笑顔もなかったことに気づき、今のエルナとの新鮮な関係に少し安らぎを感じていますが、その気持ちはエルナには伝わりません。

エルナの唯一の救いはリサで、彼女がそばにいてくれることで少しは気が紛れます。

しかし、他のメイドたちはエルナを冷たく扱い、グレディスに対する忠誠心を持っているため、エルナは孤立感を深めています。

40話

食事中エルナがお酒を飲もうとすると、ビョルンは「勉強してもらわないと」と言い飲むのをやめさせました。

エルナは一瞬戸惑いましたが、以前自分がその言葉を口にしていたことを思い出します。

ビョルンの「さあ早くしよう」という態度に対して、エルナは「お風呂に入らないと」とか「食べたばかりで吐いちゃったらどうするの」と、必死に言い訳を並べます。

その姿にビョルンは、彼女の必死さが可愛くすら感じるようになります。

ビョルンは、「どこまで習った?」とエルナに尋ねますが、エルナは何も覚えていないと答えます。

ビョルンは「じゃあ最初からだな」と、やる気満々で彼女をリードし始めます。

以前の結婚式では、エルナの姿にグレディスを重ねてしまい、気持ちが揺れていましたが、今ではエルナの可愛さに気づき、過去の思いを完全に吹っ切れた様子です。

エルナのパジャマがフリルやリボンだらけのコテコテなデザインで、ビョルンは「脱がせるのが面倒だから」という理由で好みではないと言いますが、それすらも二人の甘いやり取りの一部として描かれています。

物語の終盤、エルナが「ここで寝てもいいですよ(=一緒に寝たいな)」と可愛く言いますが、ビョルンはその場を離れます。

エルナにはビョルンの気持ちがまだ十分に伝わっていないため、彼が一緒にいてくれなかったことに寂しさを感じますが、ビョルンはエルナに対する気持ちが高まっているため、「一緒にいたら寝かさない」といった展開を避けるために出て行ったのでしょう。

問題な王子様41〜50話ネタバレ

41話

エルナがビョルンをイルカを見に誘いに来る場面から始まります。

イルカを見ると幸運が訪れるということで、彼女は無邪気にビョルンを誘いますが、ビョルンはその誘いを断ってしまいます。

このとき、彼はグレディスとイルカを見た記憶がよみがえり、エルナと同じ経験を繰り返すことを避けたかったのかもしれません。

ビョルンは、エルナを大切に思っているものの、それを素直に表現できず「夫の義務だ」と言い訳しつつ彼女を可愛がります。

エルナが「カーテンを閉めて」と頼む場面でも、ビョルンは「嫌だ」と断り、意地悪することがありますが「あなたは美味い」というビョルンのセリフは、彼なりの愛情表現であり、彼がエルナを非常に気に入っていることが伝わってきます。

しかし、エルナは自分が愛されているという確信が持てないため、彼女の不安はまだ続いています。

また、このエピソードでは、エルナの友人パーベルが彼女との別れを告げた過去も振り返られます。

パーベルは本当にエルナを大切に思っており、もしあの時雨が降らず、彼がビョルンより先にエルナにたどり着いていたら、彼女と結ばれていたかもしれないという後悔がにじみます。

42話

エルナが「ペッグ夫人に教わるべきだった」と後悔する場面が描かれますが、時すでに遅し。

ビョルンの欲望が止まらず、彼が満足するまで終わらない様子が続きます。

新婚旅行中とはいえ、ビョルンには王子としての公務があり、エルナは王子妃としての役割を果たそうと努力しますが、フィツ夫人のサポートがない中で苦戦します。

ビョルンはエルナに対する強い独占欲を抱き、「俺のもの」と言わんばかりに、彼女にキスマークをつけて満足しています。

一方、エルナは少し距離が縮まったように感じており、彼に笑顔を向けます。

ビョルンもそんな彼女の真面目さや可愛らしさに惹かれており、互いに幸せを感じている様子が描かれます。

しかし、同行しているメイド長のカレンは、エルナをよく思っていません。

彼女は大声で「子供ができる前に破局したらいい」と言い放ち、周囲に半年も持たないと賭けを持ちかけます。

43話

エルナが船上でのティーパーティーに参加しますが、その主催者はなんとグレディスの親戚であるフォレスター子爵夫人。

夫人はエルナをからかうつもりで招待状を送ったものの、まさか彼女が参加するとは思っておらず、パーティーでは心ない言葉が飛び交います。

そんなエルナに助け舟を出したのは、皮肉にもグレディスでした。

グレディスはビョルンに対し「私の分までエルナを幸せにしてあげて」と口にしますが、彼女の助けが裏腹にエルナをさらに追い詰める形となり、心が折れそうになります。

さらに問題なのはビョルン。

エルナがこのパーティーに参加する前、彼女はビョルンにフォレスター家について尋ね、参加しても良いか確認していたのに、ビョルンは生返事で「ああ」と返すのみでその結果、エルナはその返事を信じて参加し、ひどい目に遭いました。

後にその事実を知ったビョルンは、まるでエルナが一方的に悪いかのように「次からはカレンに相談するように」と冷たく言い放ちます。

エルナはその場で夫を非難することなく、涙をこらえ、怒りを抑えますが、その健気さに胸が痛みます。

44話

エルナは、夫ビョルンが自分の味方をできないことに失望し、孤独を感じていました。

彼女が唯一頼れるのはメイドのリサで、リサはエルナ以上にビョルンに対して怒りを表しています。

夜の甲板で、エルナはリサだけが自分の味方だと思う、虚しさを覚えていますが、ビョルンを信じたい気持ちは捨てられません。

「ビョルンに悪い噂があるものの、彼はこれ今まで何度も助けてくれた」エルナはそう夫を信じ、選んだ運命を愛そうと心に誓います。

ラルスに到着し、ビョルンは正装して一人でレチェンの王宮に向かう準備をします。

エルナはもちろん心配し、侍従たちも彼が一人で大丈夫かと気を揉みますが、ビョルンは「喧嘩になった」たら勝つのは俺だ」と自信満々に馬車に乗り込み、一人で出発します。

45話

ビョルンは複雑な気持ちでラルス国王アソ・ハードフォートに謁見していました。

ビョルンの曽祖父フィリップ2世は「征服王」 「や「レチェンの凶暴な番犬」として恐れられ、自ら戦いに赴き、ラルスを含む艦隊連合を撃破しました。

その結果、大陸に平和が訪れ、周辺国はレチェンと同盟を結ぼうと必死でしたがそんな中、レチェンの王太子妃として選ばれたのがグレディスでした。

しかしグレイディスは妊娠しており、国王も「汚らわしい娘を前面にだして」と不束な娘であったことを認識しているようでした。

一方、エルナは邸宅で大公妃として適当な存在になろうと高齢者年鑑を暗記しようと熱心に勉強しています。

その隣にはその様子にうんざりしたメイド長のカレン。

そんなカレンに対しエルナは力を貸してほしいと頭を下げますが、「ベッド以外ではなんの役にも立たないくせに」と冷たくあしらわれます。

また、ビョルンは夕食を一緒する約束をしていましたが、「仕事で遅くなるから先に食べてくれ」という伝言をカレンに託し、カレンはエルナにすぐに伝えず「準備ができたのに、すっぽかされたらいい気味だ」と準備をさせて、ビョルンの事を待たせました。

さらに、エルナが待っているところに突然グレディス姫のメイドであるジェイドが現れます。

46話

エルナはラルスに到着してから10日経放置され、メイドたちから陰口を叩かれています。

そんな状況に、リサは「こんな扱いをするために結婚したのか」と激怒します。

しかし、エルナは、カレンに協力を仰いで貴族の脈図を作成したり、自分は幸せだと嘘ばかりの手紙をおばあさまに書いたりと自分ができることをしようと必死です。

一方ビョルンはエルナを放置しているわけではなく、彼女を守る為に意図的に連れて歩かず、淡々と仕事をこなしていました

そんな中グレイディスの3人の兄の一人とも会食でお酒を飲んでいました。

兄はエルナを「あんな女」と呼ばわりします。

ビョルンは怒りに震えましたが、兄が約束した金貨の額に満足が満足できるものだったため、自分自身を抑えました。

その後、仕事が終わって早めに帰宅し、入浴後のエルナをギュッと迎えます。

47話

エルナは、冷たくされてもビョルンに求められると反応してしまう自分に悔しさを感じています。

ラルスに来たら思うように動けないことは覚悟していたもの、どうしても割り切れないせん。

エルナは、勇気を出してビョルンに「行かないで、一緒にいてほしい」と伝えます。

ビョルンは「誰か一緒に寝るのが好きじゃない」と言いますが、夫婦なんだから多少の我慢はして一緒にいてと必死に説得します。

エルナの熱心さに折れたビョルンは、エルナと一緒に過ごすことに同意しますが、その代わりに一緒にお風呂に入ってじっくり提案します。

48話

エルナは「一緒に寝たかった」という気持ちから、ビョルンの背中にぴったりくっついて眠ります。ビ

ョルンも最初は戸惑うものの、今ではそれを受け入れ、彼女に優しい眼差しを向けます。

また、使用人のリサも、二人が一緒に朝を迎えたことに大喜びし、モーニングティーを「2杯」準備する姿が微笑ましく描かれています。

一方で、メイド長のカレンは、グレディスのためにエルナのスケジュールをスパイしており、エルナを湖へ連れていくよう指示されるなど、陰謀が進行中です。

エルナは自分の服装についてビョルンに尋ね、彼が「可愛ければそれでいい」と答えたことで安堵します。

49話

グレディスがエルナを罠にかけようと動き出します。

カレンの誘導でエルナはリサと一緒に湖へ散歩に行き、そこでグレディスと遭遇。

彼女はエルナを貶めるため、巧みに過去の自慢話を持ち出し、エルナにマウントを取ります。

一方、ビョルンはカレンにエルナの評価を尋ねるも、カレンの態度に不信感を抱き始めます。

エルナが孤独な中で努力してきたことに少しずつ気づき始めている様子が描かれます。

グレディスの意図を感じ取ったエルナは、これまでのように圧倒されるのではなく、冷静に「何が目的なのか話してほしい」と強く言い返す成長を見せます。

50話

グレディスは、ビョルンに王太子の座を取り戻すために自分が必要だと主張し、エルナに対して「ビョルンを立派に育てられるのか」と嫌味を言います。

しかし、エルナは冷静に、レチェンの礼儀作法に基づき、他の男性の名前をむやみに口にしないことが礼儀だと切り返します。

この一言でグレディスは面食らい、エルナを侮っていた自分に恥をかかされます。

エルナはさらに、ビョルンが自分を選んだことを堂々と主張し、自分にも夫の役に立つ力があると宣言。

グレディスが「ビョルンの恐ろしい面を知らない」と言い返すものの、エルナは「なぜそんな恐ろしい男を取り戻したいのか」と問い、グレディスを黙らせます。

エルナは強く成長した姿を見せ、グレディスを言い負かす展開に。

問題な王子様51〜60話ネタバレ

51話

グレディスとの対峙後、エルナが緊張と疲れで体調を崩してしまいます。

帰りの馬車の中、リサはメイド長カレンがグレディスと共謀していると疑い、ビョルンに告げるべきだと言いますが、エルナは「悔しいからこそ秘密にする」と告げ口を拒否します。

エルナは、今ビョルンに頼っても根本的な解決にはならず、自分の力で問題を乗り越えたいというプライドを見せています。

一方、ビョルンはエルナのノートを見て、メイド長カレンがエルナに必要な社交の知識を意図的に教えていなかったことに気づきます。

彼は強く非難することなく、遠回しにカレンを叱責しますが、その威厳ある態度にカレンは焦ります。

戻ってきたエルナがグレディスと会ったことは明らかですが、彼女は何も語りません。

52話

エルナがビョルンに具合が悪くないかと尋ねられる場面で、彼女は「大丈夫」と答えますが、ビョルンが手にしていた彼女のノートを見て動揺します。

ノートを無断で読んでいたことに対し、エルナは怒りを見せますが、ビョルンは「滅茶苦茶もいいところ」と冷たく言い放ちエルナはこの言葉に深く傷つき、必死に涙をこらえます。

ビョルンは軽くからかったつもりだったのですが、必死に学んだエルナの努力を否定するその言葉に彼女の自尊心が大きく傷つけられます。

ビョルンは謝罪する代わりに、エルナの人脈図の間違いを直してあげますが、その行動にエルナは喜びを感じつつも、自己嫌悪に陥ります。

自分が一方的にビョルンを好きでいることが惨めに思え、涙をこらえるエルナの健気さが際立つシーンです。

また、エルナはレチェンを出たら一緒に旅行を楽しみたいという願いを語りますが、ビョルンの気持ちが見えないことで、彼女は寂しさを感じています。

53話

フェリアという国に到着します。

エルナはビョルンと一緒にティータイムを過ごす予定でしたが、彼は友人たちと酒を飲みすぎて二日酔いになり、結局エルナはリサとアフタヌーンティーを楽しむことに。

おしゃれをして準備したエルナでしたが、ビョルン不在のため、「どぶ道博物館」を観光することに。

カフェの外から聖堂のドームを見ると、そこには「愛する人と鐘の音を聞けば恋が実る」というロマンチックな言い伝えがあることを知ります。

リサはその話を聞いて「ぜひビョルンと一緒に行ってください!」とエルナを励まし、エルナも実はビョルンに、10日後の自分の20歳の誕生日に一緒に登るようお願いしていたことが明かされます。

ビョルンはあっさりOKしますが、エルナは誕生日を忘れないか不安な様子です。

帰宅後、エルナは博物館に行ったことをビョルンに話しつつ、彼の酔い潰れたことや約束を破ったことをやんわりと責めます。

ビョルンは反省の色を見せず、結局、エルナを愛で包み込むいつもの流れに。

54話

エルナはビョルンから2日間狩りの予定があることを知らされ、不安な気持ちになります。

特に明日はエルナの誕生日であり、約束を忘れられたのではないかと心配しますが、ビョルンが「明日の昼には戻ってくる」と言うので、エルナはわがままを言わないようと我慢します。

出かける前に、エルナはビョルンに手紙を書いてほしいとおねだりしますが、ビョルンは「毎日顔を合わせているのに」と軽くはぐらかします。

一方、ビョルンはフェリアの王子たちと狩りに出かけますが、仕事の話題には興味を示さず、突然現れた小鹿を撃とうとしません。

「可愛いじゃないですか」と言うビョルンの言葉に王子たちは驚きます。レチェンの「猛犬」と称される冷徹なビョルンから、そんな優しい言葉が出るとは思わなかったからです。

55話

雪が降る中、エルナはバルコニーに出て雪だるまを作りながら待ちますが、午後になっても彼の姿は見えず、孤独な誕生日を過ごすことになります。

去年の誕生日は、愛するおばあさまと幸せに祝った思い出がよみがえる一方で、今年は夫も帰らず、周りには敵ばかり。

メイド長のカレンですら、エルナの誕生日を忘れていることがエルナをさらに落ち込ませました。

結局、エルナは一人で外出し、ドームの展望台へ向かいますが、そこには恋人たちばかりで、ますます孤独を感じてしまいます。

一方、邸内ではエルナがいなくなり、メイドたちが大騒ぎ。

ビョルンが帰宅しますが、エルナの不在に「どうしてだ?」と驚く姿が描かれ、彼がいかにエルナを気にかけていなかったかが明らかになりました。

56話

誕生日を一人で過ごすことになり、最後にもう少しだけとドームにとどまっていたエルナ。

そんな時突然扉が閉まってしまい、叫んでも誰も気づかず、雪まで降り始めます。

エルナは、ビョルンの顔も見たくないし、明日まで会わなくて済むと思いながら涙を流しますが、同時に「明日まで生きていられたら…」と自分の孤独さに打ちひしがれました。

一方、ビョルンはメイド長カレンから報告を受け、エルナが家出したと勘違いし、「そんなに誕生日を祝ってほしかったなら、先に言えばいいのに」と呆れた態度を見せます。

しかし、次第に本日がエルナの誕生日で、彼女が「ドームに登って一緒に過ごしたい」とお願いしていたことを思い出し、急いで大聖堂へ向かいます。

ビョルンはエルナが愚かだと思いながらも、彼女が無事であることを祈りつつ屋上を上り、エルナを見つけると「呆れたものだ」と安心した表情を浮かべました。

57話

ビョルンがエルナに「誕生日おめでとう」とぬけぬけと言ったことに、エルナは心底腹を立てました。

自分を放っておき、約束を破ったビョルンに対して「大嫌い」と感じる一方で、彼を愛してしまっている自分に気づき、さらに苦しむエルナ。

ビョルンに愛されていないことを改めて実感し、その思いがエルナを追い詰めます。

結婚当初、エルナは努力すればビョルンが自分を愛してくれるかもしれないと期待していましたが、現実は変わらず、夫は関心を持ってくれないまま。

今回もビョルンは最悪の状況で現れてエルナを救いますが、そのことがエルナをさらに辛くさせました。

「顔も見たくない」「大嫌い」「もう探さないで!」と涙ながらに叫び訴えます。

そんな中、大聖堂の鐘が鳴り始めました。

エルナは鐘が鳴り終わるまでにビョルンとキスをしたいと願い、素直に「キスしてくれませんか?」と言います。

2人はキスし無事塔から降りることができました。

58話

エルナが3日間寝込んだ後、なんとか回復し、朝食の席でビョルンと今後の予定について話をします。

エルナが「話しても忘れてしまう」とビョルンに指摘すると、ビョルンは「大事な話をするタイミングが悪い」と言い訳しますが、エルナは「いい返事をくれるのはそういう時だけ」と反論。

ビョルンは、心の中で自分が最低な夫であることを自覚します。

その後、フェリアの宝石売りが来て、ビョルンがエルナに宝石を選ぶよう促しますが、エルナは贅沢に慣れていないため、選ぶことに戸惑います。

ビョルンが選んだのは「一番高いもの」という、彼の価値観に基づいた選び方で、エルナの本当の気持ちや必要性を理解していません。

59話

フェリアでの新婚旅行も終盤に差し掛かり、ビョルンの公式な王子としての責務も終了しました。

しかし、残り1週間の滞在期間中、ビョルンは昼まで寝て、昼食後もダラダラと過ごし、エルナとの時間を大切にしません。

エルナは一緒に過ごしたいと思っているのに、ビョルンは彼女に「体力を温存するように」と言い、その意味がすぐにわかるエルナも悔しさを感じます。

ビョルンはエルナの求める「一緒の時間を楽しむ」という願いを理解せず、結局イチャイチャする場面ばかりが目立ちます。


それでもエルナは、ビョルンと一緒におばあさまへのプレゼントを選びたいと主張し、ついに彼が「わかった」と了承したことで、エルナは大喜びしました。

60話

久しぶりに一緒に外出したビョルンとエルナ。

しかし、ビョルンは相変わらずエルナと行動を共にしようとせず、デパートに入った途端「いってらっしゃい」と彼女を一人で行かせようとします。

このビョルンの態度に、エルナを大切に思うリサは怒り心頭です。

エルナが求めているのは贅沢品ではなく、ただ一緒に楽しい時間を過ごすこと。

ビョルンは読書しながらエルナを待っていましたが、飽きたのかようやく彼女を探しに向かいました。

そして、画材道具店でエルナを見つけたビョルンは、彼女が何かを購入しているのを見て、頭に浮かんだのはパーベルのこと。

プレゼントがパーベルのためだと思い、ステッキを握りしめて嫉妬心を覚えます。

その後、エルナが少し散策し、夕食を楽しんだだけで楽しそうにしている姿を見たビョルンは「何がそんなに嬉しいんだか」と心の中でつぶやきますが、実際にはエルナが彼との時間を楽しんでいることを理解していません。

さらに、エルナが買ったプレゼントを思い出し、ビョルンはますますイライラ。

嫉妬を感じたことのないビョルンが、初めてその感情に戸惑っている様子が描かれ、今後の展開に期待が高まります。

問題な王子様61〜60話ネタバレ

61話

エルナとビョルンの新婚旅行が無事に終わり、二人は大公邸に戻りました。

送別パーティーも緊張しつつも、ビョルンが手を握ってくれたことでエルナは安心し、自分がどんなに傷ついても彼を愛していることを再確認する場面が描かれます。

大公邸に戻った翌朝、ビョルンがエルナを噴水が稼働するからと起こし、エルナがうっかり裸でバルコニーに行こうとして真っ赤になる様子が微笑ましく、二人は噴水を見ながら手を握り合います。

朝食の席で、エルナが先日の音楽会で会ったブルーナー伯爵夫人が親切だった話をしますが、その理由がビョルンからお金を借りていたからだと冗談めかして語りました。

エルナは過去の借金返済のエピソードを思い出し、あのとき貯めたお金をまだ持っていることをビョルンに話します。

この微笑ましいやり取りに対し、ビョルンは「呆れたお嬢さんだが、可愛いから見逃してやろう」と思う場面が描かれ、エルナへの愛情を少しずつ自覚し始める兆しが見えます。

その後、ビョルンの妹、ハイネ公爵夫人がランチに参加する話になりますが、彼女はグレディスを大切に思うのと同じくらいエルナを嫌っているため、ビョルンは「好意を期待するな」と忠告しました。

エルナはこの言葉に表情を曇らせますが、ビョルンは「エルナに大公妃としての役割を期待していない。彼女が自分の人生に平穏をもたらしてくれればそれでいい」と考えます。

62話

エルナが初めてビョルンに会ったときの話を語ります。

1年前、エルナが上京した際、汽車乗り場で見かけたビョルンが最初の出会いだったとのこと。

その後、街で何度もビョルンを見かけ、リサが彼の正体を教えてくれたといいます。

「どうせ悪口だろう」とビョルンは笑い「話しかけてくれればよかったのに」と言うと、「そうしたら挨拶してくれましたか?」と尋ね、「それ以上のことをしたかも」と、ビョルンは冗談交じりにエルナをからかいました。

このやり取りは二人の関係が少しずつ近づいていることを感じさせます。

その後、エルナの造花作りの話に移り、彼女はりんごの花を作って帽子に飾る計画を立てていることを話しました。

帽子は既に花で埋め尽くされていますが、ビョルンはそれを見て「まだつけるのか」と驚きつつも楽しそうに笑います。

エルナが「そうだ、あの造花はまだ持っていますか?」と尋ねると、ビョルンは「あの頃の自分なら捨てただろう」と思いながらも「たぶん」と答えました。

エルナが嬉しそうな顔をすると、ビョルンは心が揺さぶられ、初めての感情に戸惑います。

このやり取りは、冷静で理性的に生きてきたビョルンが、エルナの純粋な思いに影響され、感情が揺さぶられる場面です。

63話

エルナがかつて貯めたお金を入れていた古びた缶を持ち出します。

ビョルンは、銀行家の自分の妻が銀行口座を持っていないことにショックを受け、敗北感を隠せません。

そんな中、フィツ夫人が肖像画の件でやってきて、王立芸術院長が推薦した画家についての返答を今日中に欲しいと言われ、ビョルンは画家がパーベル・ロアーだと知ります。

エルナはパーベルが自分の友人であり、彼との再会を望んでいないことをビョルンに伝え、別の画家を選んでほしいと懇願しますが、「友人」という言葉に嫉妬したビョルンは、フィツ夫人に「予定通り進めてください」と告げます。

もし雨の日にパーベルが駅に先に着いていたら、エルナは彼の妻になっていたかもしれないという思いが、ビョルンの中で抑えきれない感情を引き起こしていたのです。

その後、エルナが主催する集まりの日が訪れますが、貴婦人たちはエルナを「下品な女」や「贅沢三昧」などと非難し彼女の陰口をたたいていました。

64話

エルナが社交界で受ける仕打ちは、ますますひどいものになっていました。

ルイーゼ姫がグレディスの親友であるため、彼女はエルナを嫌い、周囲の貴婦人たちもエルナを悪く言います。

送る手紙までも「感情的な暴力」と非難され、エルナ自身も、グレディスを愛する人々からの憎しみを受け入れなければならないと悟りつつあります。

一方で、ビョルンは結婚式の翌日からハルディ家を監視し、ウォルター・ハルディが彼の名を利用して投資金を集めていることに目を光らせていました。

ビョルンは「度を越すことがなければ口を出さない」と冷静に対処しています。

65話

エルナとビョルンの肖像画を描く日がやってきます。

ビョルンはエルナの準備を待ちながら、暖炉の上に置かれたトロフィーを眺めていました。

そのトロフィーは結婚前、ビョルンが酔った勢いでエルナに渡した戦利品で、エルナは自分のものだとわかるようにリボンの色を変えていました。

それを聞いたビョルンは、頬が痛くなるまで笑います。

エルナはその理由が分からず、不思議そうな表情をしているのが微笑ましいシーンです。

エルナが肖像画の準備を整えると、ビョルンは彼女がシンプルなパールのネックレスをしていることに気付き、リサに「俺がプレゼントしたネックレスを持ってこい」と命じます。

エルナはシンプルなネックレスの方が今のドレスに似合うと主張しますが、ビョルンは彼女の意見を聞き入れません。

ビョルンはネックレスに固執するわけではなく、パーベルにエルナを自分のものだと見せつけたいという嫉妬心からの行動であることが示唆されています。

一方で、肖像画を描くために呼ばれたパーベルも、ビョルンからの指名を断り切れず邸宅に到着しました。

66話

肖像画の製作が始まりました。

しかし、エルナはモデルをした経験がなく、うまくポーズを取れません。

これを見てパーベルは、昔からエルナがイーゼルの前で固まってしまうことを思い出します。

彼がよく描いていたのは、自然体のエルナ――バフォードの自然の中で読書をしたり、リンゴを採ったりする姿でした。

そんな懐かしい思い出にふけるパーベルでしたが、ビョルンがエルナの姿勢を完璧に直し、現実に引き戻されます。

ビョルンが、画家の指示を待たずにエルナを完璧にポーズさせたことに、パーベルは言い返せませんが、彼とビョルンの間には微妙な空気が流れます。

そんな時、エルナの体調が悪いことに気づいたパーベルが「休憩しますか?」と声をかけ、エルナは休むことに。

パーベルがエルナの体調に気づいたことに対しても、ビョルンは嫉妬心を抱きます。

エルナが休憩している間、ビョルンとパーベルが二人きりになり、ビョルンはタバコや酒を勧めますが、パーベルはどちらもやらないと断ります。

さらに、ビョルンはパーベルが使っている画材道具が、エルナがフェリアで買ったお土産であることに気づき「素敵な画材道具ですね」と褒めるものの、そこには嫉妬が垣間見えていました。

67話

邸宅内で良く迷子になるエルナはカレンに建物の地図を頼み、邸宅の構造を丸暗記しあちらこちらに神出鬼没していました。

そんなある日カレンと遭遇。

カレンはエルナのつけているネックレスに関して「世間の噂は気にしなくていい」と、少し優しさを見せます。

その頃ビョルンはまた外出し、夜遊んでは朝帰り。

エルナは彼を愛しているのに、彼は彼女を大切にせず、自分の娯楽を優先しているため、エルナの辛さが増すばかりです。

さらに翌日、ビョルンはエルナが出かけていることを知り、心がざわつきます。

パーベルのことが頭から離れず、「エルナは俺のものだ」と自分に言い聞かせるビョルンですが、彼はその不快感が嫉妬だと気づき始めます。

しかし、プライドが高いため、嫉妬やエルナへの愛情を認められず、「楽しんだ分だけ愛情を注ぐ程度でいい」という軽薄な考え方を続けてしまいます。

68話

エルナが毎週アルセン公爵夫人(ビョルンの母方の祖母)を訪ねている様子が描かれます。

最初はエルナに対して敵意を抱いていた公爵夫人ですが、エルナの訪問の理由やその純粋な心に触れることで、少しずつ彼女の印象が変わっていきました。

エルナは、公爵夫人が喜びそうな平凡なプレゼントを持ってきており、贅沢三昧の下品な女という噂とは全く違う姿が公爵夫人に伝わり始めました。

公爵夫人が、エルナがここへ来る理由を単刀直入に尋ねると、エルナはビョルンの誕生日におばあさまを招待したいと、そして、ビョルンには秘密にしてほしいと懇願するエルナの純粋な思いに、公爵夫人は驚きます。

何を贈れば喜ばれるか一生懸命考え、初めての誕生日プレゼントとしておばあさまとの和解を望むエルナの姿勢は、公爵夫人の敵意を和らげました。

エルナの2ヶ月にわたる訪問は、相手にされない日もあり、もう来ないでと言われる日もありました。

それでもエルナは諦めずに通い続け、この健気で忍耐強い姿勢が、エルナの優しさを象徴しており、少しずつ公爵夫人との距離を縮めることができたのです。

しかし、エルナに無関心な態度を続けるビョルンに対して、心は限界に近づいています。

「ビョルンの顔を見たくない」とまで感じており、夫婦関係が大きな危機にあることが示唆されます。

69話

ビョルンはまた朝帰りし、エルナは「もう少し真面目になってほしい」と懇願しますが、ビョルンは「チャラい男と結婚したのに、真面目な姿を期待するのは馬鹿げている」と冷たく言い放ちます。

そして、「ありのままの姿を愛するのが妻の義務ではないか」と言い、部屋に戻ろうとするビョルンに、エルナは「同じベッドで寝ると約束したじゃないか」と問い詰めますが、ビョルンは「お説教は明日聞く」と軽く受け流しました。

エルナはずっと頑張ってきましたが、ここでついに堪忍袋の緒が切れます。

夕食の席では、いつも1日の出来事を話すエルナが無言だった為、ビョルンがその理由を聞くと「疲れている」とだけ答えました。

理由を明かさないことにイラついたビョルンは「無駄なことに時間を使わず、妻としての務めを果たせ」と言い、これに対してエルナは、「妻としての務めとは何か。自分の言うことをすべて聞く人形を手に入れたと思っているのか」と反論。

ビョルンは「そういう妻になってみてはどうか」と無神経な返答を聞き、エルナはついに「お断りします!」と声を上げ、席を立ってしまいます。

ビョルンもエルナを傷つけていることは自覚していますが、エルナを傷つけることで自分が彼女の心を掴んでいると感じ、それに満足しているという倒錯した感情を抱いていました。

エルナの反応を軽視していたビョルンは「自分が優しくすれば、エルナはいつも通り笑顔になる」と思っていましたが、今回はエルナの怒りが本物です。

ビョルンがエルナの部屋のドアをノックすると、エルナから「お帰りください」と冷たく返され、ビョルンは初めて彼女が本気で怒っていることに気づきます。

70話

ビョルンは、ドアを開けろと強く迫りますが、エルナは「お帰りください」と頑なに拒否。

ビョルンがドアを叩きながら怒鳴りますが、エルナは一切動じません。

ビョルンの怒りに対して、使用人たちは必死に彼を止めますが、フィツ夫人だけは「初めての夫婦喧嘩おめでとうございます」と皮肉を言い、さらに「可愛い人形が必要でしょうか?」と冗談を飛ばします。

一方、ビョルンはエルナに対して感情的に怒鳴り散らしますが、彼女の毅然とした態度にビョルン自身も驚いている様子で、使用人たちはいつも冷静なビョルンが感情を爆発させた姿を見て青ざめています。

結局ビョルンはイラつきながら自室に戻り、その後1週間もの間、夫婦の冷戦状態が続きました。

そんな中、エルナはリサと一緒に造花作りを続け、何かしていないと落ち着かない様子。

リサは反対していますが、少しでも好かれたいと造花をメイドたちにプレゼントしようと考えるようです。

しかし、ビョルンに対しては?と聞くリサに対し、エルナも「とんでもない」と言い放ちました。

広い宮殿の中でお互いを避け続けることができるとはいえ、エルナもビョルンも心の中では何かを感じているはずです。

そんな中、フィツ夫人が王宮からの連絡を伝えに来ます。

万国博覧会の開幕式に王室の方々がシュベリン宮殿に到着するという知らせと、王子たちの誕生日と、エルナは初めて大きな行事を取り仕切ることになったのです。

その直後、エルナは突然吐き気を催し、フィツ夫人が主治医を呼ぶよう命じます。

問題な王子様71〜79話ネタバレ

71話

ビョルンはエルナとの喧嘩を引きずり、海が見える高台まで馬を走らせていました。

春らしい心地よい天気にもかかわらず、ふとエルナのことを思い出してイラつくビョルン。

2日前に散歩しているエルナに出くわし、彼女が目を逸らさなかったことから、折れてくるだろうと思ったビョルンですが、エルナは日傘で顔を隠してそのまま通り過ぎてしまい、ビョルンはさらに怒りを募らせていたのです。

宮殿に戻ると、侍従から「おめでとうございます王子さま」と祝福され、その言葉に、ビョルンは過去に父親になると言われたあの日をフラッシュバックします。

過去の辛い記憶が蘇り、ビョルンは混乱しますが、今回の「妊娠」は勘違いで、吐き気は胃痙攣が原因でした。

ビョルンがエルナの部屋にやって来て、「妊娠したのか」とストレートに聞きますが、エルナは自分から妊娠の早とちりを説明できず、主治医に任せます。

ビョルンはその後も部屋に居座り、「お前に屈辱を与えてやりたくてな」と挑発しますが、エルナは「私は恥ずかしくなんかない!」と反論し、顔を真っ赤にしてビョルンに立ち向かいました。

そんなエルナの姿を見て、ビョルンは思わず声をあげて笑い出します。

怒りも笑いに変わり、二人の緊張が解ける瞬間です。

72話

4年前の出来事がフラッシュバックし混乱していたビョルンは、エルナの「妊娠」の知らせを聞いてから部屋に入るまでの記憶が曖昧になっています。

父親になると告げられた過去の記憶が、彼にとって大きなトラウマとなっており、今でもその苦い思い出に囚われ続けているビョルンにとって、今回の「妊娠」の報せは複雑な感情を引き起こしました。

今回の騒動で、妊娠が誤解であったことがわかり、ビョルンは拍子抜けしますが、恥ずかしがるエルナの姿を可愛いと感じます。

その後のエルナとのやりとりは穏やかで、ビョルンが「おやすみ」と軽くキスをしようとすると、エルナは「もう行ってしまうの?」と引き止めます。それに対して「お前のベッドは高いんだろう?」「でもあなたはお金持ちでしょう?」と二人が少しずつ夫婦らしくなっていることを感じさせました。

さらに翌日、ビョルンが朝目覚め、隣にエルナがいないことに気づいてムッとする姿が描かれます。

かつては人と一緒に寝ることすら嫌がっていたビョルンが、今ではエルナがいないと不機嫌になるほど彼女の存在が大きくなっているのです。

73話

毎週訪れているアルセン公爵夫人のもとを訪ね、ビョルンとの喧嘩の話をしました。

公爵夫人は最初エルナが負けたと思っていたものの、エルナは自分が勝ったと主張し、品位には欠けるけれど、前妻よりも面白みがあると感じます。

さらに、ビョルンへの愛情について問われたエルナは、ビョルンの外見に惹かれたのではないかと公爵夫人に指摘されました。

エルナはそれを否定しつつも、ビョルンの顔が「へのへのもへじ」だったら…と想像し、怒りが増幅している姿を見て公爵夫人は大笑いし、エルナと心を通わせる瞬間が描かれます。

さらに公爵夫人は、ビョルンに対してあまり露骨に愛情を示さず、駆け引きを大切にするようエルナにアドバイスをしました。

これは、ビョルンがつけあがらないようにするための忠告であり、公爵夫人なりの愛情表現です。

エルナが帰る際に、来週の水曜日にシュベリン宮殿で会いましょうとシュベリン宮殿への招待状を置いていきました。

74話

シュベリン宮に国王夫妻や王室家族が到着し、万国博覧会と双子の王子の誕生日を迎える大切な1週間が幕を開けました。大公妃としてのエルナの評判が、この期間に決まるため、非常に重要な時期です。

王妃様、ルイーゼ姫、クリスティアン王子、グレタ王女など、王室のメンバー達を見たエルナは、その優雅さに感動します。

しかし、ルイーゼ姫は依然としてエルナに冷たい態度を取り続け「子供はまだか」「グレディスが新婚旅行から帰ってすぐに妊娠した」とエルナを意図的に傷つけようとしました。

しかし、王妃様が「無礼な」と厳しくたしなめ、ルイーゼにエルナへ謝るよう指示します。

エルナは、この毅然とした王妃様の姿に、アルセン公爵夫人の遺伝子を感じ取り、強さと優しさを併せ持つ王妃様がエルナの味方でいてくれることは、大きな支えとなりました。

一方、ビョルンはレオニードとビリヤードをしているシーンで、レオニードが「父も大公妃をお気に召したようだ」と語ります。

エルナが買ってきたお土産のブックスタンドやメガネチェーンを愛用している国王一家の姿が描かれ、彼らがエルナの真心を理解していることが示されていました。

75話

いよいよ万国博覧会が始まりました。

記念撮影の際、エルナは周りが全員金髪で、自分だけが違うことに気づき、過去にメイドたちが陰口で「髪の毛まで王室に相応しくない」と言っていたことを思い出してしまいました。

それでも、エルナは気持ちを切り替え、精一杯背伸びをしてビョルンとレオニードの間で笑顔を見せる姿が描かれます。

博覧会では、蓄音機や電話など最新技術が展示されていますが、新しいものに警戒心を持つエルナは戸惑い気味。

タイプライターに興味を示し、機械で文字を書けたことに大喜びするエルナの姿を見て、ビョルンはエルナが笑ったことに安心し、愛情が溢れる表情を見せます。

また、パンダやゾウに驚いたり怖がったりするエルナを見て、ビョルンも思わずキスをしてしまう場面があったりと、二人で博覧会を見て回る時間は、エルナにとって幸せなひとときだったことでしょう。

しかし、その幸せな時間も長くは続きません。

会場を出て馬車に向かう途中、大衆が押しかけてきます。

エルナは頭痛を感じつつも、なんとか馬車に乗ろうとしますが、何かが投げつけられます。

ビョルンがとっさに身を挺してそれを防ぎましたが、暴徒の叫んだ「悪女が王室を失墜させている」という言葉は、エルナの心に深く傷を残しました。

76話

エルナが民衆から「悪魔」と罵られ、卵を投げつけられビョルンは瞬時にエルナを守り、怒りをあらわにしますが、レオニードやクリスティアンに止められ、その場は収まりました。

しかし、エルナはショックで倒れてしまいます。

その後軽い神経症と診断され、ビョルンは「エルナは大丈夫だ」と言い聞かせていますが、それは彼の中で、エルナがまだ強くあってほしいという願望があるからでしょう。

さらに、物語の裏ではグレディスのかつての恋人であるジェラルド・オーエンの妹が、兄の遺書のような原稿を本にして出版しようとしているのです。

この原稿には、グレディスの真実が記されており、もし出版されれば、これまで隠されてきた彼女の悪行が明るみに出る可能性があります。

ジェラルドの妹は、兄の遺稿をラルスの首都にある出版社に持ち込みますが、その内容が王室に影響を与えるほどのものであるため、すべての出版社から断られてしまいました。

それでも彼女は諦めず、「出版するためなら海も渡る」と決意し、どんな困難にも立ち向かおうとしています。

77話

双子の王子の誕生日を迎え、エルナが手作りの大きな花束をプレゼントするシーンが描かれます。

この花束はレオニードに贈られ、あまりに巨大だったため、クリスティアンが大笑いするほど。

同じくビョルンにも花束をプレゼントします。

ビョルンは「レオニードにもこれをあげたのか?」と驚きますが、エルナに「あなたの方が大きいから」と言われて思わず笑顔に。

誕生日パーティーでは、ビョルンに抱きしめられて幸せそうにしているエルナが描かれますが、彼女が本当に心から元気を取り戻しているわけではないことも感じられます。

昨日の事件の傷は癒えておらず、誕生日という大切な日だからこそ、エルナは頑張って笑顔を見せているのです。

そして、夜の誕生日パーティー。

なんと、アルセン公爵夫人が姿を現します。

彼女は「大公妃の招待客」として堂々と登場し、エルナを公に支持してくれました。

毎週公爵夫人を訪ねたエルナの努力が実を結び、公爵夫人もエルナの真心を理解したからこそ、こうして彼女のために出席してくれたのです。

78話

ルナのためにアルセン公爵夫人がついにビョルンと数年ぶりに言葉を交わす場面が描かれます。

過去、ビョルンの離婚の原因が浮気だと信じていた公爵夫人は、激怒し彼に絶縁を言い渡しましたが、エルナのために信念を曲げて誕生日パーティーに出席してくれました。

王妃様もまた、エルナの努力を認めており、彼女を労う場面が描かれています。

王妃様はエルナに対して「本当にありがとう」と感謝の言葉を述べ、エルナにとっては非常に心強い支えとなっています。

さらに、王妃様が「ビョルンと一緒にバーデンに行ってきたら?」と提案してくれたことも、エルナに対する配慮が感じられます。

この話の中で、エルナが抱える辛さが一層浮き彫りになります。

79話

エルナとビョルンがバーデンを訪れ、エルナは久しぶりにおばあさまと再会します。

エルナは邸宅の修理や使用人の手配に感謝しますが、それらはビョルンではなく王妃が手配したものでした。

エルナの部屋には、成長した彼女の姿を描いたパーベルのスケッチが飾られており、その絵からはパーベルのエルナへの愛情が溢れています。

これを目にしたビョルンは嫉妬心を隠しきれず、エルナの美しさや彼女を独り占めできなかったことへの悔しさが見え隠れします。

ビョルンが、もし自分にも絵を描く才能があったらと考えるシーンは、彼の不器用な愛情表現を物語っています。

また、エルナが積極的にビョルンにアプローチする姿は、これまでとは少し違う大胆さが見られ、ビョルンも驚きを隠せません。

「俺が育てていたのは鹿じゃなくて猛獣だったのか」とビョルンが思うほど、エルナが開放的になっているのです。

辛いことが多かったシュベリン宮から離れ、故郷で少しでもリラックスできているエルナの姿が、ビョルンにとっても新鮮に映ったのでしょう。

まとめ

問題な王子様ネタバレ結末最終回!小説外伝やグラディスの制裁はどうなる?

問題な王子様の結末ネタバレを原作である小説の最終回結末からご紹介させていただきました。

「問題な王子様」原作の最終回の結末と外伝からネタバレをご紹介すると結果、見事エルナは幸せになれました!

ビョルンと離婚した前妻グラディスの制裁について小説に記載なかったので、どうなるのかはわかりませんでしたが、最後まで「自分は悪くない」と自らの行いを正当化しようとしていました。

グラディスには制裁が課せられるべきだと思うので、彼女には反省するような結末を迎えていただきたいですね。

原作小説を読み返してはいますがグラディスが離婚後どうなるのか、制裁はあったのか結末がわかり次第追記する予定です。

「問題な王子様」は小説のエルナやビョルンたちの最終回での結末と、漫画のエルナやビョルンたちの最終回での結末が違う可能性もあるので、どんな結末になるのか楽しみですね!

エルナやビョルンを見ていると、愛している人には素直に愛を伝えるべきですし、相手を大切にしないといけないなと思いました。

エルナは相手を大切にできる一生懸命な女性です。

辛いことが多くても、自分の運命から逃げない強い女性でした。

だからこそ最終回結末、そして外伝でエルナが幸せになってくれて嬉しかったです。

今後も波乱万丈なエルナやビョルンの恋の物語をお楽しみください!

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