この記事では、毒姑へ極刑をネタバレ結末!感想&作品情報も紹介!と題してお送りします。
毒姑へ極刑をは、可愛い盛りの娘すずを毒姑が身勝手な理由で虐待し殺害。
主人公響子が毒姑に復讐する物語です。
今回は、この作品の最終回までのネタバレをしつつ、毒姑がすずを殺すに至った経緯、真実を知った時の響子の反応などをご紹介します。
また、この作品を読んだ方の感想や作品情報も併せてお届けしますので、どうぞ最後までお楽しみください。
『毒姑へ極刑を』作品情報
では、早速、毒姑へ極刑をの作品情報から見ていきましょう。
作品名 | 毒姑へ極刑を~娘を亡くした母の裁き~ |
ジャンル | 復讐・ミステリー |
作家 | 高井唯人 |
出版社 | ファンギルド |
掲載中の漫画サイト | コミックシーモア先行配信 |
配信スタート | 2025年1月25日 |
『毒姑に極刑を』はコミックシーモアで先行配信の漫画で、「復讐宣言~やられた恨みは100倍返し~2巻」にも収録されています。
原作小説などはなく、完全オリジナルストーリー。
可愛い盛りの娘をしつけと称して虐待死させるまで追い込んだ毒姑に対し、主人公が復讐を果たすまでの物語。
初めはよくある嫁姑の話かと思えば、事態は一転。
短いストーリーの中にミステリーやホラーなど様々な要素と人間ドラマが詰め込まれていて、見応えのある作品です。
『毒姑へ極刑を』ネタバレ!最終回結末まで完全解説
ここからは、『毒姑へ極刑を』のネタバレを最終回結末まで解説いたします。
ネタバレが含みますので、気になる方はご注意ください。
悲劇までの経緯
主人公響子は、夫と娘のすず、姑の4人暮らし。
ある日、響子は娘のすずと出かけ、大道芸を見ていたため、帰りが遅くなります。
すずは大道芸にすっかり大喜び。
そこへ鬼の形相で、姑が待ち構えていました。
姑は何故か、事あるごとにしつけと称して、すずにキツくあたります。
その事を夫に相談しても夫は、とりなすどころか、
「家族なんだからうまくやってくれ。」
と娘のことなのにどこか他人事。

全く、娘のことなのに、ひどいよね!!
響子も姑が女の子だからって甘やかすな、しつけてやると言われては、あまり強く逆らえず、姑の顔色を窺う日々。
そんなある日、すずはピアノのレッスンで一人だけピアノをうまく弾けませんでした。
姑は激怒し、すずにこれまで以上に厳しくあたります。
響子もなんとかとりなそうとしますが、火に油を注ぐ結果に。
響子は仕方なく、姑の機嫌を取るために、言われるがまま、鰹節から出汁を取るため鰹節を買いに出かけます。
響子はこの事を後にこの事を大きく後悔することになるのです。
家に帰ると、響子はお風呂場ですずに冷水を浴びせる姑を見て愕然。
もはやしつけではなく虐待でした。
響子も流石に、慌てて止めに入りました。
しかし、その日の夜すずは高熱を出し、その数日後、帰らぬ人となってしまったのです。
響子が復讐を誓うまで
響子はすずが死んでから、ただただ呆然と日々を過ごしていました。
その間、姑が、
「こんなつもりじゃなかった。」
と泣きながら謝罪。
夫からも、
「母さんもわざとじゃないから、許してやってくれ。」
と言われました。
ただ、何を言われても響子の耳には届きません。
思い詰めて、一層すずのところに行こうと考え、外に出ようとしたところ、
姑と夫の心無い言葉を聞いてしまいます。
姑は反省どころか、男の子じゃないとだめ、今度は男の子を産んでもっと物分かりのいい人を連れてくるように夫に告げていたのです。
それを聞いた響子は、故意にすずを姑が殺し、夫も知っていて黙認したのだと気づき、激怒。
おそらく、この瞬間、彼女は復讐の鬼と化したのでした。



知っていて、見てみぬしていた夫、許せない、絶対に。
衝撃の結末
そして、ある日の朝。
和かに台所に立つ響子の姿がありました。
響子は、鰹節から出汁をとりお味噌汁を作ったと朝食を夫と姑に振る舞いました。
ところが、味噌汁を口にした夫に異変が。
血を吐き、そのまま倒れ込んだのです。
姑は夫の異変に気がつき、声をかけますが、姑もそのまま意識を失ってしまいます。
姑が意識を取り戻した時、手足が縛られ何故か浴槽にいました。
そんな姑に、響子は冷淡に、夫の味噌汁には毒を、姑には睡眠薬を入れたと告げます。
さらに目の前で子供が殺された気持ちがわかったか、せめてもの情けで一緒にいかせてあげると言い、浴槽に水をためます。
姑は喚き散らしますが、お風呂の水はどんどん溜まっていきます。
そして、溺死した姑に対し、響子は「後悔しません。」と和かに告げ、完結。
その後の響子がどうなったのかについては、描かれていません。
けれど、心が病んでしまった響子の異変に気づき、近所の人が通報。
響子は逮捕されてしまったのか、それとも我に帰った響子は復讐を成し遂げそのまま自害したのか?
どちらにしても、復讐を成し遂げたからと言って、ハッピーエンドではないことだけは確かでしょう。
毒姑へ極刑を読んでみた感想
「毒姑へ極刑を」を読んでみた感想をここでは取り上げてみました。
パンチのある作品でしたので、どんな感想が出るのか楽しみです。
それでは、早速みていきましょう。
・もっとジワジワと夫と毒姑を苦しめてやってもよかった。自分ならもっと計画的にやる。
・読んでいて、スッかとした。短編だからちょうどいい。
・この親にしてこの子あり。夫は毒殺、母親は溺死。上出来。
やはり、姑と夫に対する報いは当然という感想が多いですね。
確かに、毒姑はやりすぎだし、無関心夫にも鉄槌は必要。
可愛い盛りの幼いすずが命を落としてしまったのだから、響子の新庄は大変理解できますね。
ただ、だからと言って、殺人をしていいのか、どうか。
この部分については、賛否両論。
中には、離婚し起訴、社会的に制裁を受けさせたら、響子の人生はやり直せたのにという、至極真っ当な意見もありました。
確かに、そうすればいつか響子は救われたかもしれませんね。
物語にリアリティを感じる
この作品を見て感じたのは、この漫画、妙にリアリティが帯びていませんか?
妻や子供に対して無関心なのに、自分の母親に対しては従順な夫。
この作品の夫ほどではないにしても、こういう話はたまに耳にします。
多くの祖母は孫に対して甘い方が多いのですが、中には息子には激甘なのに、孫に対しては厳しい姑もいますよね。
だから、歯車が少し狂っただけで、どこの家庭でも起こってしまう悲劇かもしれません。
まあ、大体は、厳しいのも愛情があってのことなので、この作品の毒姑のように身勝手な理由ではないでしょう。
けれど、夫がしっかり家庭と向き合っていて、娘を虐待する母親の元を妻子を連れて出ていくくらいすれば、きっと響子もすずも救われたのにと思うと胸が痛いです。
だって、復讐しても結局誰も救われないし、響子も不幸なままだから。
現実で響子やすずの様な悲劇が起こらない事を祈っています。
まとめ
ここまで、毒姑へ極刑をネタバレ結末!感想&作品情報も紹介!と題してお送りしてきました。
短編でありながら、ミステリーにも、ホラーにも、ヒューマンドラマにも見えるこの漫画。
筆者としても色々と考えさせられたところがありました。
響子のその後は描かれていませんが、きっと皆さんの想像力の先にあるのだと思います。
これは想像ですが、響子は自首し、その後はすずの魂を伴いながら出家しているのではないでしょうか?
いつか、響子自身も救われると信じて。
皆さんの中の響子はいかがですか?
以上が、毒姑へ極刑をネタバレ結末!感想&作品情報も紹介!でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。