今回は『暴夜』がどんな物語なのかネタバレをお届け!
原作の韓国小説を元に最終回で描かれる結末について、詳しく解説しながら物語のラストまでを紹介します。
激動の運命に翻弄される穏花(ウンファ)と、彼女を取り巻く複雑な人間関係がどのように収束するのか、結末に至るまでの緊迫した展開を振り返りましょう。
物語の中心には、妓生の姉を持ちつつも自らの運命を切り開こうとする穏花の奮闘もあり…
視力を失ったふりをして復権を狙う廃位された皇太子・智鶴(ジハク)との出会い、そして楼主による陰謀が絡み合い、物語はどんどん緊張感を増していきます。
この記事をチェックすれば、
- 『暴夜』の各話ネタバレ
- 『暴夜』の最終回結末
- 『暴夜』の原作である韓国小説について
を網羅できるようにしましたので、最後まで楽しんでいってくださいね。
「暴夜」原作の韓国小説は完結してる?全何話?
暴夜の原作は韓国小説で、すでに完結を迎えている作品です。
話数は全146話となっており、読み応え抜群になっています。
そのためよく皆さんが検索する「小説家になろう」といった日本のサイトでは読むことができません。
本作の韓国名は「폭야」で、RIDIというサイトで読む事ができますよ。
ただし、R18指定になっているのと、全編韓国語になっているので、注意してくださいね。
「暴夜」ネタバレあらすじ全話
「暴夜」ネタバレ1話
幼いころに母親と父親が死んでしまった李穏花(オンファ)は、姉の英花(ヨンファ)と一緒に暮らしており、英花が家計を支えるために妓生として働いてます。
また穏花には詩勲(シフン)という信頼できる友人がいました。
彼は楼主の息子さんです。
ある日二人は共に狩りへ出かけます。
しかし、この狩場へ出向いている間に運命に暗い影が忍び寄ります。
実は楼主は彼女の美しさのあまり、妓生にする計画を立ててたのです。
姉の英花が既に妓生として働いてることもあり、同じ道を歩ませようと考えていました。
本人はその事実を知らず、普通の生活を送っていると思っていたんですが、実際には自分の意思とは関係なく運命が動き始めます。
「暴夜」ネタバレ2話
楼主は自分の息子が彼女と仲良くしてるのを快く思っておらず、二人を引き離すために妓籍に載せようと画策してました。
もちろん姉の英花は妹を守るために必死に抵抗します。
英花は「なんだろうと楼主様の仰るにするのでどうか妹を妓生にするのはやめてください」と懇願しますが、「お前が側女になって体で払うか、それとも妹に男どもの相手をさせるか」と全く聞く耳を持ちません。
一方、何も知らない二人は本屋で楽しいひと時間が流れてました。
西洋のとある書物を見つけた穏花は、その内容に興味を抱きます。
西洋文化は新鮮で、好奇心を刺激するものでした。
しかし、実は店の中には盲目であり、かつ暴君として恐れられてる徐智鶴(ソ・チフク)がひっそりと座っており、二人の会話を聞いてたんです。
彼は西洋の知識に精通してる語り部を探していて、めずらしい書を大事そうに持っているの彼女を見かけて興味を抱きます。
そして彼女の知識や語学力について分かると、彼女を自分の計画に巻き込もうと思い付き…
何も知らない彼女が貸本屋から帰ると姉が客と口論し暴力を振るわれているのを目撃します。
「暴夜」ネタバレ3話
暴力を振るわれている姉を庇うと、客は激怒しますが、危ないところで詩勲に助けてもらいます。
客は詩勲の顔を見ると態度が変わり、落ち着きその場は収まりますが、そこに楼主が登場し、穏花に向かって「これはすべてお前の姉が招いたことだよ」と言い放ちます。
その後、何があったのか問いただしますが、姉が何も話してくれません。
英花が日々辛い目に遭いながらも、自分を守るために苦労している姿を目にするたび、自分の無力さを痛感し、不甲斐なさを感じてしまいます。
両親を失ってからの長い年月、英花は妓生として身を削りながら必死に妹を守り続けてきました。
その姿を見て育ったからこそ、姉が普通の女性として平穏に生きられるようになることを心から願っています。
そのためにも、次の冬が訪れるまでに身請け金を何とか用意し、姉を妓生の生活から救い出すという強い決意を固めることに。
それが姉への感謝を示す唯一の方法なのです。
そんなある日、ある高貴な人物が西洋の言葉を読み聞かせできる者を探しているという話を聞きました。
これは絶好の機会だと考え、その読み聞かせの仕事に挑戦し、報酬を得ることで英花の身請け金を貯めようと考えます。
穏花はすぐにその募集に応じる決意をしますが、その高貴な人物が実は盲目の暴君智鶴だったんです。
「暴夜」ネタバレ4話
部屋に入ると、智鶴は穏花に「もっと近くに来るように」と命じます。
その言葉は、盲目とは思えないほど確信に満ちていました。
動揺しながらも本を読み始めると、その朗読を気に入った様子で、「自分の声にいくらの値をつける?」と問いかけます。
思い切って「千両」と破格の値段を口にしますが、智鶴は余裕の表情を崩さず、「それだけか?その倍の倍でも出してやる」と答えました。
その代わり穏花の声は彼だけに聞かせるようにと命じられます。
戸惑いながらも、姉のために覚悟を決めてこの仕事を引き受けることに。
その後、家に帰った穏花は姉にしばらく家を空けると告げます。
心配そうに何かあるんではと尋ねますが、妹の決意を見て深く追及することはせず、静かに頷きました。
その時に妹に詩勲には近づかないよう忠告しようとしたんですが、しばらく留守にするということを聞いて、その必要はないだろうと考え、言葉を飲み込みます。
「暴夜」ネタバレ5話
姉を救おうと大金を手に入れる決意をしたものの、手放したくない楼主は彼女を無理やり妓籍に入れようと捕まえます。
その上、穏花が息子の詩勲に対して誘惑しているんではないかと疑っており、その不安を消すためにも妓籍に入れたがっていたのです。
「若様に会いに行こうとしたわけではなく、遠方に仕事に行こうとしていただけ」と必死に楼主をなだめますが、楼主は聞く耳を持たず穏花を連れて行きました。
楼主はなぜ息子のことが話に出てきたのか、明日までに智鶴のところに行かないと、処刑されるのではないかと恐怖が広がっていきます。
すると妓楼の春喜姐さんが支度部屋に入ってきて「穏花が妓籍に入らなければ英花の首が飛ぶ」と告げます。
その言葉を聞いた穏花は怯えながらも、素直に身支度を整え、客室に向かいました。
覚悟を決めて客室に入ると、客の男たちが血まみれで倒れており、その中で涼しい顔をした智鶴が待っていたんです。
「暴夜」ネタバレ6話
1時間ほど前に遡ります。
妓楼では、美しい盲目の男性が現れたと妓生たちが盛り上がっていました。
智鶴は穏花をここに連れてくるよう要求します。
しかし穏花はまだ正式に妓生としての準備が整っていないから、代わりに似た娘を用意しようと提案しますが、智鶴は激しく不機嫌になり、その提案を拒否します。
さらに、痺れを切らし護衛の尚雲に指示を出し、その場にいた男性の首を切り落とさせます。
これに恐怖を感じた楼主は、慌てて土下座し、すぐに穏花を連れてくると約束しました。
それで穏花は部屋中に血の飛び散った異様な光景を目にしたんです。
穏花に近づき、本物かどうかを確認し、本物だと確信すると大笑いし「誰かがお前を傷つけようとしていると聞いた」と言いました。
余計なことを言ったら立場が悪くなると思い「それは誤解です。すぐにお伺いするつもりでした」と必死に伝えます。
その後、「この娘に四千両を払うと約束したが、お前にそれ以上の金額を支払えるか?」と問いかけ、楼主は穏花を妓籍に載せないことを誓い、謝罪しました。
穏花を抱きしめて顔に傷がないか確かめ、キスをした後、「一緒に屋敷へ帰ろう」と告げます。
彼の突然の優しさと、さっきまでの怒りとのギャップに、戸惑いを隠せません。
「暴夜」ネタバレ7話
流されるまま智鶴と一緒にお屋敷へ戻ります。
まだ会って間もない上、素性もはっきりしない男性と暮らすことになり、不安を抱えたままの状況です。
用意された部屋で1人になると、穏花は「これからどうしたら…」「なぜ多くの人が死んでたのか」「楼主(はなぜ怒ってたのか」など、不安が次々と頭をよぎります。
特に、姉に何か悪影響が及ばないか心配し、夜が明けたら一度戻らせてもらえないかお願いしようと考えていたんです。
でも気分を変えようと穏花は、湯あみに行くことにします。
体を軽く洗い流しすぐに出ようとしますが、そのタイミングで智鶴が入ってきてしまいます。
驚いて咄嗟に身を隠しましたが、彼と目が合ったように感じ本当に目が見えないのか不安に。
その時、裸のまま智鶴が自分の方へ近づき、フフッと笑みを浮かべました。
まるで穏花がいることを知ってるかのような態度に、気配や音で存在を察知したのではと疑います。
さらに、彼の反応した下半身を目の当たりにし、驚きと恐怖で体が固まってしまいました。
「暴夜」ネタバレ8話
体が固まって動けない穏花をよそに彼は、彼女のすぐ顔の前で自らを慰めていました。
穏花は驚きと困惑で、その異様な光景に息をのんでいました。
その後、湯殿から出てきた智鶴は、護衛の尚雲に「男装した女を気づかずに書を読み上げさせたと噂を流しておけ。そのうち周囲が女の正体を知りたがるだろう」と指示します。
そして、「穏花が湯殿から出たら、1日だけ村に戻ることを許せ」とも命じました。
つまり彼は最初から穏花の存在に気付いていて、穏花の反応を楽しんでいるようにも見えました。
翌日、詩勲は父親に呼び出され、智鶴がかつての世子(王位継承者)だったと知らされます。
彼は毒入りのお茶を飲んで視力を失い、世子の座を退くことになったのです。
詩勲はこの情報に驚きを隠せず、智鶴が再び王位を狙っているんいう疑念も浮かびます。
「暴夜」ネタバレ9話
詩勲は父親から智鶴に関する噂を聞かされ、彼を監視するよう命じられます。
さらに智鶴の件が片付いた後、詩勲に妻を迎えるよう促し、「それまでに悪縁は断ち切るように」と忠告します。
ここで言う「悪縁」とは穏花のことであり、彼にとっては辛い選択を迫られることに。
子供の時から穏花の優しさと笑顔に一目惚れしてたため、それ以外の女性と結婚することなど考えられず、彼女に対する一途な気持ちを持ち続けていました。
さて話が戻り、穏花は急いで村へ向かっていました。
そこには楼主が待ち伏せており、姉がどこにいるか尋ねると「妓生の洗い場にやった」と冷たく答えます。
驚いた穏花は「身請け金を渡すから、姉を妓籍から抜いてほしい」と懇願しますが、楼主はとんでもない高額を要求し、「旦那様に愛嬌を振りまけば、その額も出してくれるだろう」と嘲笑します。
「ただの語り部にすぎません!」と反論すると、「体ぐらい差し出してもどうってことないだろ?」と言い放ち、彼女の頬を引っ叩きました。
その時、詩勲が二人のやり取りを目の当たりにします。
驚きながら「これはどういうことですか?」と問い正してくれたおかげで穏花は助かりました。
詩勲にとっては母親であっても、穏花に手を挙げたことを知れば黙っていられません。
「暴夜」ネタバレ10話
詩勲は「どうか賢明な判断をしてください。大事なものを手放すつもりはありません」と言い、穏花と一緒にその場を去っていきます。
「大事なもの」とは、穏花のことを指していたと思いますが、当の本人はそのことに全く気づいていないようです。
部屋に戻ると、英花が妹の荷物を用意して待っていました。
姉のことを心配していると、詩勲は「もし本日のようなことがあったら、自分の元へすぐに来てください」と伝えます。
英花は「これ以上ご迷惑をかけるわけにはいきません」と申し訳なさそうに答えます。
そのやり取りを見ていた穏花は、二人が互いに気遣っているのを見て、「きっと若様と姉さんはお似合いなんだ」と勘違いしていました。
この思い違いが続く限り、詩勲がはっきりと自分の気持ちを伝えない限り、穏花にその真意は伝わらなさそうです。
その後、穏花はお屋敷に戻り、「ここにいる間は無難に仕事をこなして、報酬をもらったら楼主を説得しよう」と考えます。
そして、智鶴の部屋に向かい、「お許しをいただけるなら、おそばに参ってもよろしいですか?」と尋ねました。
「暴夜」ネタバレ11話
今度は10年前に遡ります。
穏花の父親は語り部の仕事をしてましたが、雇い主の奥様と不義を働いたという濡れ衣を着せられます。
その場にいた幼い穏花は、ただ字を読み上げただけの父がなぜ罪を着せられたのか理解できず、困惑と悲しみに襲われました。
現在に戻り、穏花は自分が父と同じ語り部の仕事をしていることに複雑な思いを抱きます。
しかし今は姉・英花を助けるため、手段を選んでいる場合ではないと自分に言い聞かせました。
智鶴は穏花の顔に触れ、傷があることに気づきました。
見えてないはずの智鶴が、どのようにしてそれを察知したのかは謎のままです。
穏花は傷をつけた理由を「旦那様の前で失態を犯さないよう、気を引き締めるため」と説明し、彼はその従順さに免じて見逃し、「黙って言うことを聞けば、今後も外出を許可する」と告げます。
こうして楼主によって負わされた傷が露見しなかったことで、最悪の事態は避けられました。
その後、本を読んでると、智鶴が突然膝の上に寝転がったもんですから驚きです。
「もっとそばで聞きたくなっただけだ」と言い、そのまま朗読を続けるように指示。
緊張する穏花の様子を見て、「お前はどんな顔をしている?」と尋ねます。
穏花が「醜い顔をしています」と答えると、笑いながら「想像では、お前は澄んだ目をしている。その姿は、慕っていた人を思い出させる」と語ります。
続けて、自分がかつて誰かに毒を盛られ、視力を失ったことを明かし始めたんです。
「暴夜」ネタバレ12話
穏花は智鶴の話を聞きながら、彼が誰か特別な人の話をしているのだろうかと考えます。
しかし、智鶴がその相手の「首を引きちぎった」という言葉に、穏花は困惑。
その一方で、智鶴の過去には何か重大な秘密があると感じつつも、穏花はその領域に踏み込んではいけないと自らに言い聞かせ、距離を保とうとします。
その後、穏花と別れた智鶴の元に、芙蓉館の調査に向かっていた部下が戻ってきます。
芙蓉館で死んでいた者が何者かと結託していたと報告し、智鶴達はその相手を捕まえに行くことに。
そして智鶴達は屋敷に潜む間者を捕えるために山奥へ向かいますが、そこで敵の罠に嵌り、四方を囲まれる絶体絶命の状況に陥ります。
しかし、智鶴は大量の味方を引き連れており、敵の計略を逆手に取って反撃することに成功。
そして智鶴は、「二人だけ生かし、残りは処分せよ」と冷徹に命じました。
翌日、穏花は部屋で英花が持たせてくれた荷物を整理していると、本屋の店主・宋おじさんから預かっていた本を見つけ、その中にメモが挟まっているのに気づきました。
メモには、「この西洋の物語は、その筋の愛好家に流行っている。翻訳してくれたら良い」と書かれており、穏花が本を開くと、その刺激的な内容に驚いて顔を真っ赤にします。
「暴夜」ネタバレ13話
穏花は本を読んでいるうちに、物語の登場人物と自分、そして智鶴を重ね合わせてしまい、顔を真っ赤にしてドキドキしていました。
どうやら宋おじさんから預かったその本は官能小説で、穏花には少々刺激が強かったようです。
そんな中、使用人のカリが現れ、「智鶴様からお屋敷を案内するように言われました」と穏花に伝えます。
お屋敷を案内してもらいながらカリと座って話をするうち、カリは「旦那様が身分の高い方だということしか知らないけど、あまり余計な興味を持たない方がいいと思いますよ」と穏花にアドバイスします。
そこへ護衛の虎林がやって来て、穏花に「智鶴様をお守りする影の1人です」とニコニコと挨拶をします。
2人とも接しやすく穏花は安心感を覚え自然に笑みがこぼれました。
一方その頃、智鶴は護衛の尚雲から「後始末は済みましたので、芙蓉館に向かうべきです」と報告を受けていました。
「暴夜」ネタバレ14話
尚雲が「後始末は済ませたので、そろそろ芙蓉館に向かわれた方がよろしいかと」と進言すると、智鶴は死体の山に腰を下ろしたまま「漢城のお偉い方がこんな場所まで来るとはな」冗談交じりに応じました。
智鶴が普通に死体の上に座っている姿には、冷酷さが際立っています。
尚雲から「半月前に兵曹判書が河礼に来訪し、芙蓉館に離れを用意している。今夜も会合があるようです」と報告を受けた智鶴は、生き残った間者を拷問にかけるよう命じます。
続けて、尚雲が「希仁から文が届きました」と言うと、智鶴は「燃やせ」と冷たく指示しました。
智鶴の微妙な表情から、希仁という人物はキーパーソンになっていきそうです。
その後、智鶴は尚雲に穏花の様子を尋ね、「使用人と屋敷を見て回った後、間食をしながら話をしているようです」と報告されると、微笑を浮かべました。
一方、芙蓉館の離れでは兵曹判書たちが集まり、智鶴が素性の知れない語り部(穏花)を屋敷に迎え入れたことについて話し合っていました。
さらに、会合の中で智鶴の暗殺計画が話題に上り、陰謀が進行していることが明らかになります。
その頃、芙蓉館の外にいた英花は、楼主から「夜通し客に抱かれろ」と命じられていました。
楼主の怒りを鎮めるためには従うしかないと考えていると、英花の背後からお酒に酔った別監が現れ、「お前を側女にと申し入れて随分経つが、待ちくたびれたぞ」と迫り、英花を襲いかかります。
別監の強引さと酒に酔った様子に、英花は怯え震えながら必死に抵抗します。
すると、そこへ智鶴が現れ、別監の結った髪の毛を背後から刀で切り落としました。
「暴夜」ネタバレ15話
智鶴に刀を向けられた別監は、恐怖でその場にしゃがみ込んでしまいました。
智鶴は「目をかけている娘が凌辱されているのかと思って」と言いながら、ためらいなく別監を刀で突き刺します。
目の前でその光景を見た英花は、腰を抜かしてしまいました。
その後、智鶴は英花の方を見ながら、「恐怖に怯える目は似ているが、それ以外は全く違う」とつぶやき、拾った杖を手に「今からでも目が不自由な姿を見せておかないと」と言い、尚雲と共にその場を去って行きました。
この言葉から、智鶴が本当は目が見えているのではないかという疑念が生まれます。
その後、尚雲はお屋敷に戻り、穏花の部屋を訪れて「湯殿に本を持って向かうように」と指示。
穏花が湯殿に入ると、湯船に浸かっている智鶴が待っていました。
予想外の場所に呼び出された穏花は、何が起こるか分からず緊張しつつも穏花は本を読み始めます。
しかし、鍛え上げられた智鶴の上半身を目にした途端、以前見た智鶴の反応した下半身や、官能小説の内容が頭をよぎり、思わず動揺。
智鶴は「普段あれほど喋るのに今回は無口だな。留守中に何かあったのか?」と尋ねると、穏花は「普段もそんなに話す方ではありませんが」と恥ずかしそうに答えます。
しかし、穏花の異変に気付いた智鶴は側に来て身体を拭くよう命じました。
穏花は智鶴の体を拭きながら「お酒を飲み過ぎると体に悪いですよ」と心配そうに声をかけると、智鶴は穏花の胸に顔を埋め、そのままの流れでキスをし2人の距離は縮まっていきます。
「暴夜」ネタバレ16話
穏花は智鶴から突然の濃厚なキスをされ、そのまま腰や足を触れられると、「こういうことは…」と困惑した表情で言いました。
穏花があのまま拒まなければ、二人は一線を越えてしまいそうな雰囲気でした。
その時、智鶴の頭にはある女性の姿がよぎり、急に我に返ります。
この女性が誰なのか、以前智鶴が穏花に「似ている」と言っていた女性なのか、想い人なのかもしれませんが、その真相はまだ明かされていません。
智鶴は気を取り直して穏花に「もう下がってよい」と告げて湯殿から上がりますが、その際、穏花は「本当に目が見えないのですか?表情が見えているように感じるので」と尋ねます。
しかし、智鶴ははぐらかし質問には答えてくれません。
穏花が智鶴のほどけた腰紐を結び直しながら、「なぜ口づけをしたのですか?」と恥ずかしそうに尋ねると、智鶴は「ただ自分の所有物を味わいたかっただけだ」と冷たく答えました。
この発言に、穏花はショックを受けます。
翌朝、穏花は昨晩よく身体を乾かさずに寝てしまったためか、風邪を引いてしまいました。
智鶴の過激な要求を拒み続けたことで追い出されるのではないかと不安を感じていた穏花。
そんな時、護衛の虎林が声をかけてきます。
虎林は穏花の好きなお菓子を手に、気さくに他愛のない話をして彼女を励まそうとしました。
しかしその直後、突然二人にマムシが襲い掛かります。
虎林は咄嗟に穏花を守ろうとしますが、その隙に自分がマムシに噛まれてしまいました。
「暴夜」ネタバレ17話
穏花が虎林の腕から毒を吸い抜こうとしているところへ、智鶴が現れました。
智鶴は二人を見て険しい表情を浮かべると、マムシの首を刀で一撃で斬り落とし、「マムシごときで騒ぐとは、不愉快だ」と言い放ちました。
その後、智鶴は穏花を連れて街に出かけます。
智鶴が穏花の手を握ると、その手が熱かったため「風邪を引いているのか?」と心配しますが、穏花は先ほどの智鶴の行動から「目が見えているのでは?」という疑念で頭がいっぱいです。
穏花は、智鶴が確実にマムシの首を狙っていた様子を見て、彼が目が見えていると確信していました。
その後、店に立ち寄った二人。
智鶴は「目が見えないから、穏花に好きな髪飾りを選んでくれ」と言いますが、穏花が「目が見えないのに見てもらえないのでは?」と返すと、智鶴は「こうして手で触れれば感じられる」と穏花の髪飾りに触れます。
その触れ方にドキッとする穏花。
しかし心の中で「あれは昨夜の謝罪のつもりなのかな?」と感じ、なぜ直接謝らないのかと少し不満げです。
その後、智鶴は人込みで歩きにくくなり、穏花に手を繋いでもらって歩いていると、前方から詩勲が現れました。
詩勲は智鶴と穏花の姿を見て、一瞬で状況を察し、驚きを隠せません。
その上、智鶴はまるで詩勲を挑発するかのように、穏花と親しく接し続けます。
穏花は別れ際に詩勲の手を握り、「後日必ず文を送りますから!」と伝えて、慌てて智鶴の元へ駆け戻ります。
詩勲は嫉妬と怒りで今にも爆発しそうな様子で穏花を見送りました。
「暴夜」ネタバレ18話
詩勲は家臣の栄興から、智鶴が雇った語り部が穏花だと知らされ、驚きを隠せませんでした。
穏花が智鶴の屋敷にいることにショックを受け、その二人のやり取りを見てからはますます気になってしまいます。
詩勲は栄興に対して穏花の周辺をさらに探るように依頼しました。
その後、1人になった詩勲は、智鶴と穏花の関係を想像しながら自慰行為を行い一人欲望を紛らわしていました。
一方、穏花は高熱を出してしまい、使用人のカリから薬が効くまで休むように言われ休んでいると、いつの間にか智鶴の姿が。
穏花は驚くカリに静かにするように言い、暫くすると智鶴はその場から立ち去りました。
その後、1人になった智鶴は穏花を思いながら、詩勲のことを嘲笑します。
詩勲が科挙の一次試験さえ受けていない庶出の身であることを滑稽だと見下していたのです。
そこに、智鶴の暗殺を企てていた官僚の一人が現れ、智鶴の目が不自由であるかどうかを確かめようとします。
しかし、智鶴の巧妙なふるまいによって官僚は完全に騙され、智鶴が本当に何も見えていないと思い込んでしまいました。
「暴夜」ネタバレ19話
智鶴が席を立ってからしばらく経っても何の動きもなく、苛立ちを募らせた官僚は、厠へと向かっていました。
その途中で、使用人のカリと護衛の尚雲が話しているのを偶然耳にし、穏花が高熱で寝込んでいることを知ります。
カリと尚雲が去った後、官僚は穏花が眠っている部屋を勝手に開けて侵入し、穏花の美しさに絶句しました。
その美貌に魅了された官僚は思わず興奮し、理性を失いかけます。
しかし、背後から智鶴が現れます。
穏花に対する欲望を露わにしていた官僚に怒りを感じた智鶴は、瞬時に彼を殺害してしまいます。
その後、智鶴は意識が朦朧としている穏花を抱きかかえ、湯殿へ連れて行きます。
穏花が目を覚ましましたが意識がはっきりしておらず、智鶴を見て詩勲と勘違いしてしまいました。
彼女は「誰かに見られたら困る」とつぶやきます。
それを聞いた智鶴は、「腕に抱かれたいのか?」と問いかけながら、穏花の下半身に手を伸ばしました。
「暴夜」ネタバレ20話
穏花が「若様がこんなことをしてはなりません」と困惑すると、智鶴は「誰とならいいんだ?体を重ねたい者を思い浮かべるように」と強気な態度で言います。
意識が朦朧とする中で、智鶴の裸を目にした穏花は、驚きと混乱を隠せません。
知らない間に湯殿で湯船に浸かっている状況に、「これは夢なのか」と思ってしまいます。
智鶴は「何も案じることはない」と言い、穏花の胸にキスをし穏花は思わず声を上げ、恐怖と快感が同時に押し寄せてきました。
その後、智鶴が「正直に答えろ」と促すと、穏花は顔を真っ赤にしながら「それほど嫌ではありません」と恥ずかしそうに告白。
恐れつつも自分の素直な感情を表す穏花の姿が可愛らしく、智鶴の抑えきれない欲望に火をつけることになります。
理性を失った智鶴は、穏花の下半身を責めながら、「お前が従わなければないのも、頭の中を埋め尽くすのも自分に対してだけだ」と嫉妬心を露わにし、穏花に言い聞かせました。
「暴夜」ネタバレ21話
穏花は5日ぶりに目を覚ましました。
使用人のカリが「今まで旦那様(智鶴)がずっと看病していたんですよ!湯殿にまで連れて行って体まで洗ってくれたんですから!」と興奮気味に説明すると、穏花は「それは夢だったはず…嘘でしょ?」と困惑し、夢だと思い込もうとしました。
しかし、あの時の出来事が現実だったと知り、穏花は動揺を抑えられません。
その後、カリが宋おじさんからの手紙を穏花に渡します。
手紙には、英花のせいで別監が性的不能になり、芙蓉館で別監の本妻が英花に暴力を振るい騒動になったと書かれていました。
穏花は納得がいかず、「襲ったのは別監なのに、なぜ姉が責められるの?」と憤りを感じます。
一方その頃、英花は混乱の中逃げ回っていました。
詩勲は心配して英花を見つけ出し、「お屋敷に一緒に来てくれ」と誘います。
心配そうな詩勲を見て、英花は「本当は穏花のことを案じているのでしょう?もしあの子が今の境遇を知ったら、大金を稼ごうとするのでは?」と尋ねました。
詩勲はそれを認め、「穏花を引き留めることができなかったのも、事態がこじれたのはお前のせいだ」と言い放ちました。
さらに詩勲は「俺が二人を救い出すまで待つべきだった」と言い始めます。
詩勲は「穏花を幼い頃から好きだったし、文字を教えて良家の養女になる道を切り開いてやろうと思っていたのに」と怒りを露わにし、顔が似ているからという理由で英花にキスをします。
「暴夜」ネタバレ22話
英花は、詩勲から「穏花の代わりになってくれたら、穏花のことを忘れる努力をする」と言われ、そのまま詩勲を受け入れました。
そして、「罪深い自分と英花はよく似ている」と吐き捨て、そのまま身体を重ねてしまいます。
その頃、お屋敷にやって来た家臣の栄興は、詩勲と英花の声が外まで聞こえてきたことに気まずさを感じていました。
さらに、そこへ詩勲の父親が帰宅し、「後日英花を連れて来るように」と命じます。
その一方で、智鶴は護衛の尚雲から「李椿参が息を引き取った」との報告を受け、また主君の命を狙う者がいるかもしれないという情報を聞いて、絶えず警戒を続けるよう指示を出し、「無事に輝が王位につくまでは」と尚雲に伝えました。
その後、穏花は智鶴の部屋を訪ね、看病してくれたことへのお礼を述べた後、しばらく村へ外出したいと願い出ます。
智鶴は穏花のそばに近づき、腰に手を回しながら「許しをもらいたいなら、そばで微笑みながら一言囁けばよいのに」と甘く助言しました。
穏花は、カリから聞いた話のせいで智鶴を完全に意識しており、彼の言葉に心が揺れます。
「暴夜」ネタバレ23話
智鶴は穏花に対して、夜が明けるまでには戻るように言い渡します。
穏花は、とりあえず姉の英花の元に戻れることに。
その後、穏花が宋おじさんの元を訪れると、偶然にも傷だらけの顔の英花がいました。
英花は別監の件で楼主から叩かれたと説明し、「解決したから泣かないで」と心配する穏花をなだめます。
泣きじゃくる穏花に対し、英花は「もし辛いなら、一緒に逃げない?誰も知り合いがいない場所で楽しく暮らそう」と優しく提案します。
その言葉を聞いた穏花は、胸がいっぱいになり、涙を流しながら英花に抱きつきました。
帰宅した穏花は、智鶴に時間通りに戻らなかったことを怒られます。
穏花は、「もし報酬を受け取らずに旦那様の言いつけた仕事をこなせば、姉を芙蓉館の妓生から抜いていただけますか?」と頭を下げてお願いしました。
智鶴は「そんなことをすれば、お前の姉との婚姻の噂が立ち、女遊びに溺れたと非難される」と返します。
智鶴はさらに穏花に「もしお前が望むなら叶えてあげてもよい。その代わり、姉と縁を切り、命が尽きるまで目の代わりになれ」と脅しのような提案を持ち掛けました。
しかし穏花は、「申し訳ありません。姉は唯一の家族ですから、別の方法を探します」と答え、「このようなお別れにはなりますが、旦那様のご恩には感謝しております」と礼を言って部屋を出ようとします。
穏花にとって英花はかけがえのない存在であり、智鶴の条件を受け入れられないのは当然の選択です。
しかし、智鶴はその態度に激怒し、出て行こうとした穏花を無理やり引き止めました。
「暴夜」ネタバレ24話
智鶴は、穏花に「英花との縁を切らなくてもよい代わりに、自分の慰みものになるように」と迫ります。
怯える穏花に対し、智鶴は冷酷にその選択を迫り、穏花は姉との関係を守るために、彼の要求を受け入れるしかありません。
穏花は智鶴がなぜ自分にそこまで執着するのかを問いかけますが、智鶴は「お前のような娘に本気で惚れると思うか?」と冷たく言い返します。
そして穏花が「旦那様の慰みになる」と泣きながら答えた瞬間、智鶴は勢いよく彼女にキスをしました。
智鶴は穏花を押し倒し、服を剥ぎ取ると、穏花に向かって「自分で足を広げて濡らせ」と命じます。
この衝撃的な要求に、穏花は困惑しつつも従うしかありません。
その後、智鶴は穏花の反応にますます興奮し、彼女の体をさらに愛撫しながら「もっと感じろ」と追い打ちをかけます。
乱れる穏花の姿を見て、智鶴の欲望は抑えきれなくなり、感情が爆発。
智鶴の激しい言動は、彼自身の中に押し込められていた感情が一気に表に出てきた結果であり、穏花に対する執着と欲望が溢れ出していました。
「暴夜」ネタバレ25話
智鶴は穏花の身体を慣らした後「目が見えないせいで表情が見えない」と伝えますが、穏花は「嘘つき、何もかも演技なのに」と思いながら、「どんな表情を望んでいるのか」と尋ねます。
すると「お前から望む表情を引き出してやる」と自信満々に答え、穏花の身体に触れ、ついには奥深くまで挿入していきました。
穏花は涙を浮かべながら「痛い」と訴えますが、智鶴は容赦せず責め続けます。
しかし、次第に穏花の痛みは快感へと変わり始めました。
智鶴はそんな彼女に、「前にも言ったが、お前が仕えるべき主も、頭の中を埋め尽くす想い人も、1人だけだ」と語り、さらに強い独占欲を見せます。
徐々に気持ち良さそうな表情を浮かべ、乱れる穏花の姿に、智鶴の興奮はさらに高まり「終わりと言うまで終わらない」と、まだ続ける意志を見せました。
「暴夜」ネタバレ26話
体位を変え何度も穏花を抱き続ける智鶴。
穏花は、智鶴の冷たい言葉とは裏腹に、その指先から優しさを感じ取り、次第に彼に心を奪われていきます。
一方、彼女の乱れる姿に興奮した智鶴は、激しく彼女を抱き続け、ついには彼女が意識を失うまでその営みが続きました。
翌朝、智鶴は意識を失った穏花を抱きかかえながら登場し、護衛の尚雲に芙蓉館に行く準備をするよう命じます。
智鶴がまるで視力を失っていないかのような行動に、周囲の者たちは戸惑いを隠せません。
その後、智鶴は芙蓉館を訪れ、楼主に対して、穏花の姉である英花を差し出すように要求。
しかし、楼主は英花が芙蓉館で最も人気のある売れっ子であるため、彼女を手放すことを拒否します。
その流れで、楼主は穏花の父親の話を持ち出しました。
彼は語り部であり、高貴な女性との不義が原因で処刑されたという事実を語り出します。
この話を聞いた智鶴は、思わず反応し「やけに詳しいな」と問いかけます。
それに対し、楼主は「河礼では有名なお話ですから」と恐る恐る答えますが、智鶴がなぜここで反応したのか、穏花の父親の死に智鶴が関わっているのではないかと、謎が深まります。
その後、1人の男性が登場し、楼主に席を外すよう指示した後、智鶴に「大君のご健勝をお喜び申し上げます」と挨拶します。
この男性は兵曹判書の人物で、智鶴に対してかつて暗殺を示唆したこともあり、彼の登場に緊張感が走ります。
「暴夜」ネタバレ27話
曹判書は、当家の者が智鶴に無礼を働いたことを謝罪し、智鶴は「まぁよい、失言は見逃してやろう」と一旦許しますが、その表情には不気味な微笑みが浮かんでいました。
その後、兵曹判書は、英花をすでに妓生の妓籍から抜いたことを告げ、彼女を側近としてそばに置くつもりであることを伝えます。
さらに、英花が自分の息子である詩勲と恋仲にあるため、しばらく様子を見たいと説明しました。
これを聞いた智鶴は、突然目の前のお茶をわざと溢し、代わりにお酒を持ってくるよう命じます。
この行動に兵曹判書は焦りを隠せず、智鶴に「せっかく芙蓉館に来たのだから、女遊びを楽しんではどうか」と勧めますが、智鶴は「かつての舅が婿に女遊びを勧めるとは滑稽だ」と意味深な言葉を返します。
一方、その頃お屋敷では、穏花が詩勲との体の関係を思い出し、複雑な感情を抱えていました。
そこへ、使用人のカリがやって来て、「とある人物」から預かった手紙と贈り物を穏花に手渡します。
その手紙を読むと、詩勲の自分に対する気持ちを知りました。
詩勲は姉の英花に惹かれていると信じていたため、突然の告白に戸惑い動揺します。
ちょうどそのタイミングで、智鶴が帰宅。
智鶴は穏花が持っている手紙と贈り物を見ると詩勲だとわかったのか、嫉妬に駆られ、それらをすべて燃やすよう命じます。
しかし、穏花はこれを拒否したことで、智鶴は怒りをあらわにしました。
「暴夜」ネタバレ28話
智鶴は詩勲からの贈り物を取り上げ、火を付けました。
燃え上がる高価な掛け軸や手紙を前に、使用人のカリが「勿体ない」と嘆いていると、穏花がその場に飛び出してきて、炎に手を伸ばしました。
しかし、智鶴は彼女を抱きかかえて制止。
無鉄砲な行動に呆れながらも、智鶴は幼い頃の記憶を蘇らせます。
昔、穏花の父親は智鶴の姉に対して不貞の罪を着せられ、処刑されていました。
無罪を訴える穏花の父を目にした幼い智鶴は、そのすぐ側でボロボロになって横たわる穏花の姿を見ていました。
父親の無実を指摘した智鶴に対し、姉は悪びれる様子もなく、父親が読み上げた本の内容が「ふさわしくない」という理由で罪をかぶせたと答えました。
現在に戻り、智鶴は、「あの夜湯殿で思い浮かべていたのは誰か」と穏花に問い詰めますが、穏花は「旦那様を思い浮かべていた」と言えず困惑。
そんな穏花に対頬に触れながら、「そんなにも詩勲がよいのか?」と嫉妬心を隠せません。
そして、彼は穏花を膝の上に座らせ、「英花はもう妓生ではない」と伝え、約束を守ったことを伝え、「次はお前の番だ」と穏花に詰め寄ります。
その言葉に圧倒されながらも、穏花は相変わらず智鶴の手つきが優しいと感じていました。
智鶴の言葉がどれだけ乱暴であっても、その優しさが伝わり、穏花も徐々に彼に心を開いていくのです。
智鶴は穏花を見つめながら、「この目が手に入れたくてたまらなかった」と言い、彼女にキスをしました。
「暴夜」ネタバレ29話
智鶴は、困惑する穏花の服をゆっくりと脱がし始めていき、彼女の透き通った柔らかい肌を感じながら身体全身で堪能してきます。
少し前までは、智鶴は穏花をバカにしていた扱いでしたが、彼女を抱き寄せ自分の膝の上に乗せて「お前は私の女だ」と優しく囁く智鶴に穏花は少し混乱します。
そのまま、智鶴は穏花をゆっくりと穏花を布団に寝かせ、「どうすれば私のことを受け入れてくれるのか?」「お前の望むものはなんだ」などを彼女に問いただしますが、彼女は、自分の役割をするだけとあしらわれました。
穏花を乱しながら、荒っぽく淫猥な言葉で攻め立てますが、彼女は堪えるしかありませんでした。
それでも諦めない智鶴は、穏花を自分のものにしようと彼女に「私を抱きしめろ」と命令します。
与えられた役割のみを果たす気持ちの穏花は、ただ目を瞑り涙を流しながらも智鶴に抱かれ、行為に集中するだけでした。
行為が終わった後、穏花が智鶴の膝で眠っているところに、護衛である尚雲がきます。智鶴は、兵曹判書が何か良からぬことを計画しているかもしれないと警戒し、彼の元で過ごしている英花を見張っておくようにと命令します。
そして智鶴は、膝下でぐっすり眠っている穏花に対して「お前は私のものだ、誰にも殺させはしない」「最後まで囮を演じてもらう」と言います。
「暴夜」ネタバレ30話
夜が明けた翌朝、穏花は智鶴とともに街へ出かけました。
出かけている途中で、智鶴が手に怪我をしていることに気付いた穏花は、昨夜の行為中に自分がつけてしまった傷と思い、大事なご主人様にとんだ失礼をしてしまったと深く謝罪をしました。
智鶴は微笑みながら、穏花が最初に自分の心配をしてくれたことに少し驚きを見せる様子です。
最優先に心配することは英花のことだと思っていた智鶴は、それより先に傷のことを気遣って心配してくれた気持ちが嬉しかったようです。
穏花に、英花の心配をしていることを問いただすと図星な表情をする彼女に対して智鶴は、安全な場所にいるから安心するように彼女へ伝えました。
もし、英花を屋敷に上げていたら穏花は姉から離れないことも予想でき、その行為に嫉妬してしまう自分がわかっている智鶴です。
近くから、町人が兵曹判書の噂話をしている声が聞こえます。
智鶴は、穏花に噂話を聞かせたくなかったので声を遮るように話し声から遠ざけ、そのまま知り合いの仕立て屋のお店へ連れて行きました。
そこで智鶴は、知り合いの店主の女性に穏花に似合う服を仕立てるように注文して、とても高品質な生地で素敵な服を作ってもらいましたが、嬉しさよりも戸惑いが強い表情を見せる彼女です。
店主と穏花は顔見知りで、話していると店主は穏花に変な噂話を聞かせようとしました。
しかし、近くにいた智鶴が、店主に対して険しい表情で穏花にそんな話をしないように強く注意をして噂話を止めます。
その後、二人はお屋敷に戻り、智鶴は穏花に一冊の本を読ませます。
本を読み終えた穏花は智鶴に対して、彼の本当の人間性を問いただしました。
智鶴は、自分のことに対しての質問に答える前に、その質問に何の意味が込められているのか穏花に問います。
すると穏花は、語り部として指名をしてくれて、優しくしてくれて、しっかりお代金も貰っていたから割り切ってはいたけど、自分を選んだ本当の理由が知りたいことを智鶴に伝えます。
しかし、智鶴は穏花に対して、真実を知ったところでお前に何ができるのかを再び問いただしました。
「暴夜」ネタバレ31話
穏花は、智鶴に質問返しをされてしまい、少し困惑した表情を浮かべます。
智鶴は穏花からの問いには返答はせず、自分で見つけるように伝えます。
智鶴は冷たいような返答はしたものの、穏花との今の時間が自分にとって心落ち着く時間であることを伝えていました。
その後、二人の会話の内容が変わり、穏花が昔に虎を狩る人と一緒に行動していたことの話しをします。
虎をおびき寄せるために穏花が囮になっていたことなどを話し、智鶴は、こんな魅力的な囮は他にいないだろうと言いながら穏花を抱き寄せます。
智鶴は、穏花に今夜はここで共に寝るように伝え、彼女の寝顔を静かにみていました。
突然、お屋敷に智鶴の姉である希仁が訪ねてきます。
希仁は、智鶴の目を心配するような言葉かけをしますが、実際は違う心配をしています。
それは、幼い輝が即位することで継妃が天下をとって好き勝手やってしまう心配でしたが、智鶴はそれを察していました。
希仁は、智鶴が面会を拒んでいたことに怒っていましたが、彼は自分の命が狙われていたため、大事をとって拒んでいたことを説明しています。
「暴夜」ネタバレ32話
その後も、智鶴は自分には醜い血が流れていることを伝えます。
継妃が、王としての後継者を作れなかったが、何としてでも国を手に入れるために、智鶴の兄と関係を持ち男の子を出産したことを話し始めました。
他にも、母親が自殺した姿を目の当たりにしたことや、自分が可愛いがっていた鹿を連れ去られたりと過去の出来事を話しています。
智鶴は、後継者に興味がない様子で輝が王位の座に就くことに対しては反論はなく、今の、平和な生活を大切にしたいことを希仁に伝え彼女を帰します。
希仁は、帰り際に穏花の姿を見つけ話しかけました。
穏花の名前と、雇われている語り部であることを知り、近いうちにゆっくり彼女と話し色々なことを聞き出そうと考えました。
一方穏花は、何も知らせもない英花の安否が心配なので、今度、買い物した時にでも誰かに聞いてみようと考えています。
そこで、近くで男性の声が聞こえたので行ってみると、そこには、虎林と一匹の虎が対峙していました。
穏花は驚きますが、虎林は冷静に目配りで彼女に静かにしているように指示を出します。
「暴夜」ネタバレ33話
虎と対峙している緊張した場面で、穏花は、このままではお屋敷に虎が行って皆に危険が及ぶから、自分が囮になって引き離すと虎林に言いました。
すると穏花は、石を拾い虎を引き離すため遠くに向かって走ります。
しかし、走って行く途中で足を挫いてしまい虎に追いつかれ攻め寄られてしまいました。
穏花は、拾った石を虎に向かって投げますが、虎は一切怯まず彼女に向かって襲いかかろうとしています。
絶体絶命の瞬間、虎が何者かによって射止められました。
そこには、焦って必死な表情をして穏花を助けに駆けつけた智鶴がいました。
穏花は、誰も助けに来なくて、このまま虎に襲われてしまう恐怖で泣き崩れてましたが、智鶴は、「私がお前を見捨てるはずがないだろ」と抱き締めます。
お屋敷に帰り、穏花は智鶴に傷の手当てをしてもらいました。
穏花は、手当てをされながら先程の虎から助けてもらった出来事を思い出します。
助けにきた時の智鶴の必死な表情や、穏花を失いたくないと真剣に思う気持ちが強く伝わり、穏花は今までとは違う彼への熱い思いを抱き初め、心が落ち着かない様子になっています。
「暴夜」ネタバレ34話
穏花が智鶴に対して愛情が芽生え始め、気持ちが高まっているところに彼から熱いキスがきて、彼女は、そのキスを嬉しく幸せな気持ちで受け入れます。
そこから、智鶴の熱い抱擁が始まり、穏花はそれを快く受け止めます。
時折、行為を止めては、激しく興奮している自分の身体を鏡で見るように言葉で責めたり、穏花が恥ずかしがる命令をしたりと彼女との行為を楽しんでいました。
穏花も、恥ずかしくて智鶴からの要求を拒もうとしますが、優しく身体を触られ反応しています。
智鶴の気持ちも高まり、穏花に対して過去の男との行為の方が良かったのかと嫉妬混じりの言葉責めが続きます。
激しく抱き合う二人は、行為が終わり穏花はそのままぐったりと寝てしまい、智鶴はその彼女を抱えお風呂に連れて行きました。
お風呂に入りしばらくすると穏花は目覚めますが、智鶴は、まだ彼女のことを抱き足らず驚いている穏花との熱い抱擁が再会しました。
穏花も、驚いてはいるが身体が反応してしまい、智鶴の熱い抱擁を全身で受け止めます。
そうして、二人は一体となり智鶴は穏花の中で朽ち果てました。
「暴夜」ネタバレ最終回結末!小説のラストはどうなる?
穏花は英花と智鶴の元から逃げる
盲目であった智鶴に気に入られ、彼の目となり語り部として雇われ振り回されて過ごしていく中で、彼の怖さの中に優しさや穏花を思う気持ちを感じと取れるようになり、次第に惹かれあっていく智鶴と穏花ですが、事態がこじれ、姉である英花が側室に入らなければならない危機に陥いることになっていきました。
英花は、この危機を避けるために穏花に手紙を送り、一緒に逃げることを提案。
そのことを知った智鶴は、離れようとする穏花に対する執着と所有欲がますます強くなっていきます。
そんな中、智鶴は逆謀を図ろうとする叔父を阻止し、自分の代わりに皇太子となった弟を守るため、しばらく家を離れることに。
穏花に逃げられるのではないかと思った智鶴は穏花を家に閉じ込めてしまいます。
家臣が智鶴と穏花を引き離す
最初は語り部だけの存在であった穏花ですが、智鶴と共に過ごしていく中で愛が芽生えた二人でしたが、智鶴を正統な後継者に戻したいと考える家臣の中で、身分の低い穏花の存在を認めない者が出てきます。
家臣らは、智鶴に皇太子になる存在と考えているため、妻となる者には身分の高い高貴な相手が相応しいと思い、彼らの策略によって智鶴と穏花は引き離されて家から追い出されてしまいます。
身の危険に犯されていた穏花でしたが何とか逃れ、姉の英花と再会をしました。
その後、英花と海辺の小さな村へ逃げて行きました。
智鶴と穏花は結婚し娘が産まれる
英花と再会し小さな村で過ごしていた穏花ですが、ある日自分が妊娠していることに気づきます。
そして穏花はお腹の子供を守るため、姉と共に静かに暮らすことを決意。
一方、家臣たちは智鶴に対して、穏花が亡くなったと偽り、彼を再び皇太子に復権させることを夢見るようになります。
しかし、智鶴は家臣たちの話に矛盾を感じ、怒りを覚え、穏花を探しに出でることに。
穏花がなかなか見つからない中で、智鶴の心は次第に壊れていきます。
それでも彼は穏花の面影を追い続け、ついに彼女の足跡を辿って見つけ出します。
穏花は一人つわりで苦しい毎日を送っていましたが、苦しい中でも智鶴との過ごした時間を懐かしく思っていた穏花。
そして二人は再会を果たし、お互いの気持ちを確かめ合い、結婚を約束します。
智鶴は、叔父が自分を利用して逆謀を企てようとする中でも王室を守り続け、ついに穏花と結婚します。
そして、その後娘が生まれ、幸せな結末を迎えました。
まとめ
「暴夜ネタバレ最終回結末!原作の韓国小説のラストはどうなる?」というタイトルで、物語についてまとめてきました。
『暴夜』では、穏花の賢明さと智鶴との深まる絆が見どころとなり、物語は緊張感と愛情が入り混じる展開を見せていきます。
智鶴が叔父の逆謀を阻止し、王室を守りながら穏花との幸せを手に入れるシーンは特に印象的でした。
韓国小説の最終回では智鶴が穏花を再び見つけ出し、二人が愛し合い結婚を誓う感動的な最後を迎えます。
つわりに苦しむ穏花を思いやりながら、二人が再会して新たな人生を切り開いていく姿が描かれ、ラストには彼らの娘が生まれ、幸せな生活が始まるという美しいエンディングが描かれました。
漫画はフルカラーで非常に読みやすいですので、今後が楽しみで仕方ありません。
以上『暴夜ネタバレ最終回結末!原作の韓国小説のラストはどうなる?』でした!