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真相をお話しします漫画ネタバレ!全編の最終回結末を完全解説!

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真相をお話しします漫画ネタバレ!全編の最終回結末を完全解説!

実写映画にもなった『#真相をお話しします』の全編ネタバレが気になる人も多いでしょう。

原作短編集もコミカライズ漫画もかなり人気があります。

ジェットコースターの様な急展開や結末がいくつもあり、全編を通して病みつきになるミステリー作品です。

しかし、ミステリーはあの最終回はどういう事だったんだろう?と疑問をが残る部分も多くありませんか?

小説だけ、漫画だけだと全貌が見えてこない、解説が欲しいと思う瞬間は誰にでもあると思います。

本記事では『#真相をお話しします』の最終回までのネタバレと共に、結末で披露されて真実に関する解説も紹介しましょう。

目次

#真相をお話ししますの作品情報

作品名#真相をお話しします
ジャンルミステリー・サスペンス
作家作・結城真一郎 先生
画・もりとおる 先生
出版社新潮社
掲載中の漫画サイトピッコマ、めちゃコミック等
連載状況全3巻で完結

原作は結城真一郎先生により2022年6月に出版されたミステリー短編集です。

当作品は2023年度の本屋大賞入賞や2022年度のこのミステリーがすごい!入賞等の多くの評価を得ている名作短編集でした。

一見ホラーに見える本作はどんな人間でも持ち得る悪意や闇に切り込むミステリー作品です。

#真相をお話しします漫画ネタバレ!全編の最終回結末を完全解説!  

#真相をお話ししますネタバレ:ヤリモク

この話の主人公は美容院を経営する中年男性。

彼は妻と子供がいながらもマッチングアプリで出会った女性と夜の街に繰り出していました。

なんと彼は一つ闇を抱えています。

待ち合わせ場所に現れたのはカーリーヘアをボブカットに整えた金髪の女子大生。

主人公の娘にそっくりな容姿をした女性でした。

彼は彼女の一瞬の気の緩みから実際はビジネス程度に思っている事を直ぐに悟ります。

不倫をしているだけでなく、娘に似ている人だけと会っているってこと?気持悪っ...

マッチングアプリでの出会いにはこなれている様子の二人は名前を含めた素性を隠し、楽しいお酒を楽しむ。

彼らは良く慣れているようで、どちらも半年ほどで何人もの相手と会っていたようです。

二人は飲み屋で女性の方がギリギリ寝坊して全然準備できなかったと一見他愛もない話をしていたように見えますが、どちらも妙に不穏な話題を出していました。

特に女性の方は最近新聞記事になるほどに話題になっているマッチングアプリ利用者を狙った連続殺人が不安だと漏らします。

同時に男性は自分の家族について思い出していました。

彼の妻が娘の部屋で高級ブランドバックを見つけて事を相談して来ます。

最初はたいした事は無いと思っていた男性もバックの値段を見て娘が何かしらのパパ活をしているのでは無いかと疑い始めるのでした。

まあ自分も人の事は言えないと笑い、意識を現在に戻します。

夜が更けて二人は女性の部屋に転がり込みました。

彼女がシャワーを浴びている間に男性はベッドがキッチリメイキングされているなど部屋が妙に綺麗だと気付きます。

女性がシャワーから上がり、入れ替わりに彼もシャワーを借りました。

その際、乾燥済みのタオルが乾燥機にあると伝えられ、彼は遠慮なくそれを持ってシャワーに向かいました。

シャワーヘッドを頭上から取りに彼は何かがおかしいと確信を得ます。

シャワーから出てタオル一枚で部屋に入った彼の前には女性だけではなく強面の男性が待ち受けていました。

彼女はマッチングアプリを使った美人局をしていたのです。

男性は脅されながらも自分の持ち物にはクレカと家族とのプリクラ写真以外に個人情報を割り出せるものが無い事に安心し、あまり動揺せずに何がおかしかった事についてつらつらと説明します。

中々ゆすりに屈しない男に強面が殴りかかると男性彼の喉をナイフで掻っ切りました。

なんと男性にはまだ連続殺人鬼という秘密が残っていたのです。

美人局がどんでん返しかと思ったら、語り手の男性にもまだ秘密があったなんて!

彼は自分の娘がパパ活をしている事を疑い、彼女に似た容姿と年齢の女性をマッチングアプリで探し出し、殺していました。

そうすれば娘は自分の身に危険が及ぶ可能性があると思い止めてくれると考えての犯行だったようです。

行き過ぎた娘への愛情を語った後、彼は女性も殺し自分の痕跡を回収し始めます。

そんな時女性のスマホに着信が届きました。

念の為スマホのデータを精査しようとメッセージを確認する彼だったが、なんとそこには娘の名前があったのです...

一話でも大満足の真相でした!

解説

この話は難しい部分がいくつかありますが、特に最後の一コマが特に難しいと思います。

娘が無くしたイアリングを部屋で見つけた事もあり、殺した女性が実は娘だったと誤解する読者も多い様子です。

実際は娘はもっと深く美人局に関わっていました。

彼女は美人局を支持している組織で指示薬をしていたのです。

父は不倫に見せかけて連続殺人、娘はパパ活に見せかけて人身売買にかかわっていたのでした。

この家族では大きな犯罪も辞さないような深い闇が遺伝していたようです。

#真相をお話ししますネタバレ:惨者面談  

今回の主人公の片桐は家庭教師サービスの営業をしている片桐。

彼は大学生ながらセールスの才能を開花させており、躊躇う保護者を上手く誘導して生徒に合った講師を紹介しています。

社長の宮園とも仲が良く、本日はもう一軒紹介しようと楽しく仕事をしていました。

そんな彼は移動中の電車の中で小学生による空き巣被害についての中吊り広告を目にします。

世も末だと思いながら、彼は本日最後の住宅に向かいました。

連続空き巣犯の子供は今回の依頼人の子供と同じ小学校6年生だとふと思う片桐だけど、なんか不穏...

片桐は件の住宅に到着してドアベルを鳴らす前から、話をスムーズに進める為に情報収集を始めます。

近所の施設や駅のアクセス、地域の掲示板を見て治安を確認するなど、彼はかなりこなれた様子で観察しました。

また、今回の小学生は都内の学校まで電車通学をしている事も考え、近隣の公園などの話は興味はないかもしれないと細かな情報の精査をします。

社会人営業マン顔負けの観察眼だ!
片桐さんは探偵も向いてるかも?

今回の矢野一家が暮らす住宅の前に到着するとその玄関回りに違和感を覚えます。

埃を被った子供サイズの自転車や、ごみが荒らされたゴミ捨て場。

静かすぎる家にも彼は一つずつ違和感を拾っていきます。

そんな時に唐突に女性の大声を聞き、今回の子供である悠君がヒステリックに怒られているなら可哀そうだと思い、片桐は少しだけ早く呼び鈴を鳴らしました。

1分の大きなラグを経てインターホンから母親らしき声が聞こえます。

その相手は事前情報から得た知的で落ち着いたイメージとはかけ離れており、どこか常に焦りを感じさせる受け応えをしていました。

また彼女との会話は時折かみ合ってないように感じます。

結局片付けるので10分待って欲しいと言われ、20分待つと、漸く母親の矢野真理と息子の悠が出迎えてくれました。

緊張した様子の真理と、内気そうな悠でしたが、片桐は更に違和感を覚えます。

悠は髪が濡れており、真理は何故かゴム手袋を着用したまま玄関に来ていたのでした。

かなり違和感を覚える親子だね。

面談が始まり、次々と違和感を覚える片桐。

最初に気になった悠の読み方がユウであると本人から聞き出します。

また、床が濡れていることに気付いたが、母親は悠が花瓶を割ってしまって、それで慌ただしかったと説明すると片桐は一旦納得する事にしました。

要所要所で内気な息子にわざわざ質問を振ったり、怒鳴りつけたりと母親はかなり感じの悪い雰囲気を醸し出します。

彼女もまたずっとゴム手袋をしたままでした。

本人に確認すると両手にやけどをしているとごまかしますが、どうにも違和感が続きます。 

話題を逸らそうと受験で暫く出来ていなさそうなピアノを演奏してみないかと提案したところ、悠は今までで一番大きく拒否しました。

どんな話題を出しても悠は中々声を出さず、母親は彼を怒鳴りつけます。

親子の間にも、片桐が本社からもらっている情報とも大きな差異がある気がするね。

気付いた違和感について質問を投げかける片桐に唐突に母親は切れ、出て行けと捲し立てました。

悠は少し可哀そうだけど諦めようと帰ろうとする片桐に悠ははじめて自発的に声を出します。

「帰らないで 片桐先生」

やはりは家庭や勉強に悩みがあるのではないかと思い、片桐は時間稼ぎをしながらさらに情報を集め出します。

模試の成績表を見てみようと提案すると、中学受験真っただ中にもかかわらず、どこにあるのか知らないと探しに行きました。

しかし成績表は目の前のローテーブルにあったのです。

やはりおかしいと思い、帰ってきた母親にお手洗いを借りたいと話題の変更を促そうとした時、母親は急に大慌てで止めます。

空気を変えつつ情報を集めようと片桐は体験授業を始めました。

しかし悠はどの計算も110と出します。

これはメッセージかもと考え周りを見渡すと模試の名前欄が目に入り...

解説

片桐は何とか社長に連絡をして通報する事ができ、母親だと思っていた女性は殺人罪で逮捕されました。

彼女、桂田圭子は本物の矢野真理とのご近所トラブルが絶えず、その日はゴミ出しで口論になり、子供がいない事でなじられ、咄嗟に矢野家にあった花瓶で真理を殺害してしまったのです。

母親だと思っていた女性が別人だった事でも驚きでしたが、なんと悠も偽物でした。

本物の真理は半年前に亡くなった悠(かなた)の真実を受け入れられず、まだ生きていると思い込んで生活をしていました。

片桐が辺と思っていた埃被った自転車やピアノもこれが真相です。

そんな生活を見ていた圭子は息子は本当にいると騙され、そこにいた少年を悠だと思い込んでいました。

悠を語っていた内気そうな少年は連続空き巣事件の犯人の子供です。

彼は成績表の名前がユウではないと気付き、咄嗟に間違えた名前の読み方を肯定したのでした。

様々な方法で片桐を誘導していましたが、殺人現場を目撃して、それを隠蔽するのを手伝わされ、かなり怖い思いをしたと思います。

誰もが偽物だった三者面談を経て、片桐は人を簡単に信じてはいけないと思うようになったのでした。

#真相をお話ししますネタバレ:三角奸計

今回の主人公は大学の頃からの友達久しぶりに飲み会を開催していた桐山。

彼は宇治原と茂木という二人の仲間と大学時代はいつも一緒に飲んでいた為、社会人になって遠くに住むようになってリモートで会おうと茂木から誘われて開催する事にしました。

遅れると宇治原から連絡を貰い、先に飲み始める桐山と茂木。

茂木の娘の話から桐山の恋愛事情の話になるが彼はマッチングアプリで出会ったミナミと付き合っていたものの彼女からそれが不倫である事を伝えられていた。

所帯持ちの茂木と婚約者持ちの宇治原には恥ずかしくて言い出せず、桐山は今は相手がいないと誤魔化しました。

通信状況が悪いのか宇治原の映像は殆ど動かず、昔に声帯ポリープを摘出した事もあり、殆ど声が聞こえない状態でチャットがメインの参加だったが、三人はそこまで気にせず飲み会を続けた。

そんな三人は茂木の提案で宅配レースを始めました。

ゲームは簡単で、注文したものが先に届けば勝ちという簡単なゲームでしたが、大いに盛り上がります。

宅配ドライバーを利用している所がちょっと感じ悪いけど、とりあえず三人は楽しそうですね。

茂木と宇治原の大阪組は実は向かいのマンションに住んでいる事を明かしたりしてくれたおかげで、桐山は離れていながらも繋がっているのを感じて楽しんでいた。

そんな時に突然、宇治原は自分の婚約者が浮気をしていると桐山だけとのチャットで相談を持ち掛けました。

彼はその浮気相手が面識があって同じ町に住む茂木ではないかと疑っているという。

しかし、宇治原は婚約者のスマートフォンにGPSを利用したアプリをこっそり仕込んでおり、彼女の足取りを追っていました。

その結果、彼女はやはり茂木の部屋にいると分かり、なんとリモート画面の背景でこっそり動く婚約者の映像をとらえていました。

宇治原は怒りに任せて彼を殺しに行くと言います。

感情的になっている友達を宥めるにはどう返そうと悩む桐山だったが、宇治原の意思は固い様子。

過去にも浮気現場を押さえて暴れた事もあるらしいけど、宇治原は執念深すぎないかな

しかし、宇治原の婚約者が映った映像を見て、桐山は恐ろしい事実に気付く...

解説

宇治原の婚約者はなんとミナミでした。

彼女の本当の名前は有村ほの香。

茂木と宇治原は彼女が宇治原の転勤先にはついて行かず、桐山と浮気しているのではないかと疑い、罠を仕掛けていたのです。

彼の部屋に遊びに来たミナミを迎えに行くと、なんと宇治原が風呂場から現れて彼女を殺害しました。

彼のリモート飲み会の映像との会話がおかしかったり、妙に動きが鈍かったのはそれが事前撮ってあった映像だったから。

宅配競争を提案したのは桐山の部屋の詳細を割り出す為。

茂木が大阪についてやたらと言及したのは宇治原が大阪を離れている事をカモフラージュする為。

全ては桐山がほの香の真実を知っているのかと、彼の住所を割り出す為の策だったのです。

ほの香は喋れないように縛られ、宇治原は桐山の今までの行動から彼女が自分の婚約者との不倫だと知らなかっただろうと結論付けます。

特に決定打は彼女が部屋に入って来た時、咄嗟に今まで偽名を使っていた事を問い詰める桐山自身の言葉だったという。

相手を知らなかったものの実は不倫だった事は知っていた桐山は命拾いしたものの、親友が殺人を犯すという、ある意味最悪な結果で物語は幕を閉じます。

この話の特に怖いポイントは、以外と個人情報というものがバレやすい点です。

特に信用できると油断した相手にはひょんな事でまさかの情報がバレる事もあるでしょう。

悪い事をしてなくても皆さんは個人情報の扱いは気を付けてね!

#真相をお話ししますネタバレ:パンドラ

15年前、世間は法蔵寺雄輔に寄よる連続幼女誘拐殺人事件で持ち切りでした。

事件進行中に警察を欺き続けたのはもちろん、犯人が捕まった後、彼が高学歴の超エリートだった事も判明した為、注目度が高かった。

そんな事もあり犯人の家族は無関係にも拘らず、マスコミや野次馬に毎日苛まれ、妻は夜逃げ、母は倒れ、弟はそのせいで就職が上手き行かずに自殺。

その頃に幼い子供を持った主人公の翼は犯人逮捕まで緊張が続く毎日を過ごしていました。

そんな彼の娘である真夏は現在では元気に高校生をしています。

その15年前の事件を覆すかもしれない証拠が出たというニュースで紹介された、お父さんと顔がそっくりな犯人を見て彼女は誤認逮捕されなくてよかったねとからかいました。

実際にそんな事もあった返す翼に、不謹慎だと叱る妻。

二人は長きに渡った不妊治療を経て出会えた真夏に大きな愛を注いでいました。

平凡な両親から多くの愛を受けてきた真夏は天真爛漫、文武両道、誰とでも仲良く出来る絵に描いたような優等生です。

そんな彼女を大事に想い、前に怪我をした彼女の過去から二人は少しだけ過保護気味。

それでも三人仲良く暮らしていました。

しかし、そんな朝に翼のスマートフォンに一通のメールが届きます。

素敵な日常が描かれましたが、一体何が起こってしまうのでしょう。

翼は不妊治療を経験し同じ悩みを持つ人間の役に立ちたいと、精子提供をした過去がありました。

メールの送り主は15年前のその精子提供によって生まれた翔子という少女です。

彼女は自分の父親は誰なのか真相を探る為に精子提供はだった翼に連絡をしたのでした。

翔子の悩みは深く、複雑なものでした。

彼女の母は法蔵寺の結婚相手だった女性だったのです。

彼女は自分の本当の親が精子提供者の翼だったのか、恐ろしい犯罪者だった法蔵寺だったのかを確かめようと翼に連絡をしました。

彼女には仄暗い雰囲気があり、母と同様マスコミから逃げ隠れした過去が重くのしかかっている事が見て取れます。

年が近い真夏とは大きく違う彼女を見て、翼は自分の遺伝子が原因かもしれないという暗い思考をしてしまいました。

一緒にDNA検査をした結果、二人は遺伝的に親子だと証明されたのです。

ひとまず翔子も先に進めるし、よかったのかな...

犯罪者の血が流れていない事を知り、安堵した翔子は翼との別れを告げます。

しかしこの血液検査で、翼は衝撃的な事実に気付き...

解説

パンドラは神々から美しい箱を授かったが、絶対にあけてはいけないと言いつけられます。
最初は神々からの言いつけを守っていたパンドラだったが、次第に好奇心に耐えられなくなり、
箱を開けてしまいました。
箱からは世の中に全ての苦しみが溢れ出し、これは全て神々の残酷な悪戯だとパンドラは思い知らされます。
しかし、箱の底には希望が残っていたのです。
人類はこの希望を胸に抱き、世の中の苦しみを耐え抜くようになりました。

翼は血液検査の結果、自分はA型ではなくB型だと知ります。

妻もB型で、真夏はAB型。

血が繋がっていれば絶対にありえない血液型です。

このDNA検査は翔子だけでなく、翼にとってもパンドラの箱だったのでした。

彼はもしかしたら妻も秘密裏に精子提供を受けていたかもしれない、娘と血が繋がっていないかもしれないと苦悩し、最後に行きついたのは真夏と過ごした希望に満ちた10数年間の思い出です。

本物の家族とは共有した愛だという結論に辿り着いた翼は、知ってしまった真実を隠し通す選択をします。

翔子もまた真実が眠る恐ろしいパンドラの箱を開け、結果として自分は犯罪者の娘ではないという希望を手に入れたのです。

どちらの家族もそんな希望を胸に、生きていく選択をするのでした。

#真相をお話ししますネタバレ:#拡散希望

今回の主人公は匁島で暮らす小学生の渡辺珠穆朗瑪、通称チョモ。

彼は年齢の割には達観しており、自分の成功を願ってチョモランマと名付けた両親にそこそこ疑問を持って暮らしていました。

彼の友達もまた現代らしい個性的な名前がついており、砂鉄という名前の男の子や口紅という読み方があルージュというこれまた珍しい読み方をする通称ルーという少女がいた。

三人は生まれてすぐ自然の多い環境で子育てがしたいという東京の家族同士が一緒に引っ越してきた幼馴染です。

少し浮いていた彼らも次第に島の日常に溶け込み、現在では島に住む小さなコミュニティの中の全員と顔見知りになりました。

島に住む彼ら以外の子供と一緒に島民からは甲斐甲斐しく見守られ、彼らは楽しく育っています。

そんなチョモの両親はとてもしつけに力を入れておりテレビは一日30分、スマホやゲームは禁止、家の中で入れない部屋があるなど現代っ子にはかなり厳しい環境で育った。

更に毎晩、報告の時間が設けられ、その日起こった事を事細かく聞かれます。

彼は報告をするために毎日、一日の出来事に思いを馳せていました。

ちょっと閉鎖的すぎる家族だけど、一体この島で何が起きるんだろう?

子供達は島で生まれ育った立花凜子と話していた。

活発そうな彼女と東京出身の三人はいつも、親たちが知らない崖の近くの秘密基地で会って遊んでいました。

は最新型のスマートフォンを買ってもらったから、皆に見てもらおうと嬉しそうに見せてきます。

東京から来た三人組はスマートフォンを持っていないので、男子たちは興味津々です。

指紋認証を登録して遊んだりと盛り上がります。

しかし、ルーだけは少し不満そうに見ていました。

彼女はスマートフォンは持っていなかったが、ルーの成長を一秒も見逃したくないという熱心な両親にMoProを持たされています。

そんな彼女は普段からチョモ達とツーショットを撮るなどチヤホヤされるのが好きだったので、嫉妬しているのだろうと考える主人公。

そんな凜子は三人に一緒にYootuberを目指そうと提案します。

トップYootuberの「ふるはうす★デイズ」越えを目標に頑張ろうという話で、その日は皆帰って行きました。

ある日、とあるYootuberが島を訪れました。

彼が子供たちの写真を撮ろうとしていた所で、ルーは逃げようと強引のその場から皆を話します。

島では中々見かけない派手な風貌をした彼はチョモにとって印象深かった。

そんな彼は本土に帰った直後に殺されたとニュースが流れました。

彼を見かけたと話す息子に母は動揺し、話題を逸らしたりと誤魔化します。

不審に思いながらも彼は日課の報告を始めました。

その次の日からチョモは、凜子にもう近づくなと母に言いつけられてしまいます。

なんだか東京出身の三人の家族が不気味に思えてきたわ。

殺害された男の報道があってから、島の住民はよそ者の三人組を避けるようになりました。

不思議に思う彼に凜子が話したいことがあると伝えたところで、彼女はルーに追い払われてしまいます。

その夜、凜子は秘密基地の崖から転落死した状態で発見されたのでした。

彼女のスマートフォンを見つけたチョモは、指紋認証で開錠し...

解説

凜子がたどり着いた真実は「ふるはうす★デイズ」で活躍している出演者がチョモ達三人組だったという事でした。

彼らは知らずに人生そのものがコンテンツとして消費されていたのです。

彼らの名前ですら、視聴者投稿で決まったものだった。

報告の時間は視聴者向けの配信、入れない部屋は編集用。

当人からは徹底的に隠しながら、三つの家族とその経済的恩恵を得ていた島の住民達により、彼らはエンタメの道具として利用されていたのです。

暴露系クリエーターのキンダンショウジョウは真実を暴こうとしたが、彼もまた本土の「ふるはうす★デイズ」を終わらせたくない田所という名前の狂信的なファンに刺された。

三人の中ではルーが唯一事情を知っており、彼女は真実に気付いてしまった凜子を崖から突き落としたのです。

ルーが更にその犯行をコンテンツにまでしてしまった事をチョモは知ります。

そんな彼は悩んだ末に復讐を選ぶのでした。

自分の両親を刃物で脅し、「ふるはうす★デイズ」のログイン情報を得た彼はなくなった凜子へのおもいを込めて凜子が見つけた真実が詰まったスマホで最後の生配信を開始します。

彼はルーを凜子を突き落とした思い出の秘密基地に連行し、自分の推理をチャンネルの視聴者に展開しました。

そして最後に復讐の為に彼女を殺すかどうかを視聴者投票に委ねたところで物語は終焉をも変えるのでした。

じっとりとした狂気と恐怖、そして泥沼の復讐劇が味わえる作品だったな。

家族系のクリエーターの闇に対する警告にもなって、考えさせられるお話だったね。

#真相をお話しします漫画と原作小説の違いは?

本編の5つのお話に関しては漫画と小説で殆ど違いはありません。

重要な場面でのセリフ回しも可能な限り再現しているところが見て取れました。

漫画版は各巻末に登場したお話の後日談となるオリジナルストーリーが追加されています。

また、各巻末にはコミカライズを担当したもりとおる先生書下ろしの短編ストーリーも収録されてました。

ここでは語り切れなかった事件の詳細が知りたい場合は小説版、視覚的によりわかり易い形で読みたい場合は漫画版がオススメです!

#真相をお話ししますの映画は原作のどのストーリー?

『#真相をお話しします』は現在まだ未公開の映画ですが、公式webサイトからいくつかの要素が推測できます。

一つ目は元敏腕営業マンとして紹介される桐山です。

名前が『三角奸計』での主人公と一致します。

もしかしたら映画は彼の将来の話なのかもしれません。

二つ目は映画のあらすじで判明する『#真相をお話しします』というV配信者のチャンネルです。

このチャンネルではランダムで選ばれる視聴者が自分が知っている真実を話す、暴露系チャンネルでした。

このチャンネルで原作にある短編小説を各主人公が真相を話すのかもしれません。

三つ目は上記でも触れた登場人物です。

多くの登場人物に名前はないが、注意深く読むと原作の登場人物らしき人たちがいます。

なんと架空のチャンネルのはずの「ふるはうす★デイズ」の特設ページといくつかの動画まで用意されている作りこみぶりです。

総合的に考えると本作はオムニバス形式の原作をそのまま『#真相をお話しします』チャンネルという大枠に収めた作品だと考えられるのではないでしょうか。

原作者とのインタビューもあり、ネットを中心に流行ったミステリーやホラー作品は映画化するとあまりよくないで気になる事も多いですが、本作は少し期待できそうです。

まとめ

『#真相をお話しします』の全編ネタバレと解説はお役立てできたでしょうか。

原作短編集とコミカライズ漫画のどちらもかなり作りこまれたミステリーですので、興味がわいたという方は是非手に取ってみてください。

真相の裏にはまた別の真相が隠れた全編を読んだ後も余韻が残る驚きの名作でした。

最終回結末について摘まみ食いをしてしまっても、様々な伏線を探す為に作品を読んでも楽しいのかミステリーのいい所だと思います。

小説でも、漫画でも、当解説を思い出しながら読んでみてください。

以上、『#真相をお話しします』の最終回までのネタバレと共に、結末で披露されて真実に関する解説を紹介して来ました。

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