『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』は早瀬黒絵先生原作の小説を元にコミックシーモアで現在連載中の漫画です。
本作は小説家になろうで既に最終回を迎えています。
ファンタジー色も強い為、恋愛だけだと物足りないと感じる人としてはピッタリで、読み進める指が止まりませんでした。
そこで気になるのは八番とセレストの関係の行方とラストでの周りの人達の結末に関するネタバレです。
本記事では『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』の漫画と原作のネタバレを見ながら、小説の最終回を元に漫画の結末を予想していきます。
本作のラストはどうなるか、見て行きましょう。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ全話
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ1話
八番は記憶の限り多数の種族が暮らす世界にある闘技場で戦い殺し合う為に生かされていた存在でした。
物語が始まるシーンでも他の子供と戦い、負けても最低限の食料しかもらえず、相手の命を奪わなければ仕事が出来てないと虐待される日々を送っていたのです。
抜け出そうにも彼女たち奴隷には特殊な首輪がつけられ、所有者に敵意を抱いた瞬間に断頭される仕組みになっており、反乱は敵いません。
それでも彼女は元は一般社会で生きており、姉のように慕っている十七番と一緒の支えあいながら生きていました。
そんなある日、二人がいた闘技場が保護種と指定されている彼女たち人間を戦わせている事に寄り摘発されます。
乗り込んでいた警備隊が人間たちを巻き込まないように弱い魔法しか使ってこない事をいい事に二人の所有者の獣人は二人に自分を守らせて逃走を図りました。
逃がさんとして放たれた魔法を十七番を盾にする姿を見て、八番は遂に怒りが恐怖に打ち勝ち所有者の獣人を殺そうとします。
彼女のその自らの命を投げた行動を見たある竜人の警備隊が彼女の断頭を阻止して、多くの魔法を使って一生懸命に彼女を救おうとしました。
彼は十七番も無事だと彼女を安心させます。
なぜそんなに必死だったのかを同僚に問われると竜人の警備隊員セレスト・ユニヴェールは彼女が彼が一生かけて探していた番だからだというのでした。

あんな事になっていた十七番だったけど、どっちも無事でよかった!
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ2話
目を覚ますと八番はきれいな病室に寝かされていました。
そんな風景に彼女は身に覚えのない現代の記憶を回想します。
彼女は同じような病室で死の淵に立っていました。
そんな彼女を両親は見守る事しかできず...
それ以上を思い出せない八番はとにかく十七番も無事で再開できた事を喜びます。
自分の無事を喜んでくれる姉にさっきまでの回想が重なり、八番は初めて涙を流しました。
そんな妹の様子を十七番が本当に嬉しそうに抱きしめると扉から何者かが現れます。
思わず姉を庇う八番だったが、そこにいたのは青く美しい竜人の男でした。
セレストは二人にパンや今まで暖かいスープ等を持ってきてくれたのです。
今までの生活からは想像もできないごちそうに十七番は大喜びですが、あったかい料理を食べた事が無い八番は困惑する事しかできませんでした。
そんな彼女にセレストは優しく食器の使い方を教えてくれます。
そんな彼から八番が彼が探していた生涯の番だった事を聞き、十七番は彼女は彼の所で幸せになるべきだと話しました。
しかし、八番は姉と離れたくないと初めてのわがままを言います。
十七番は驚くどころか、いい考えがあるとイタズラっぽい笑みを浮かべて...



十七番はこの世界での一般常識を理解している節があるし、作戦には期待できるかもね。
その頃、セレストもまた同僚の竜人であるウィルジールに何故番の子を引き取らないのか詰められていました。
セレストは彼女の自由意志を尊重したい為に保留しただけと語りますが、ウィルは納得していない様子で...
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ3話
救助された二人は八番にとっては人生初めてのお湯を使ったお風呂に入りました。
上がった後はセレストが待っており、暖かい風の魔法で髪を乾かしてくれます。
色々と面倒を見てくれる彼を見て、十七番は妹分が中々セレストの話への返答を返さない事を気にして、話を振りました。
八番は外の世界なら自分よりセレストに相応しい人がいるのではないかと外出したいと話します。
窓から人が行きかう街を眺めてやはり奴隷としてはかなり博識な姉から竜人、エルフ、ドワーフ、獣人についての説明を聞く。
そんな事をしていたら、ウィルが彼女らに声を掛けます。
彼は決めかねている事によってセレストを苦しめている八番を嫌っていました。
これに対して八番は困惑するばかりだったので、なんで決めかねているか尋ねます。
すると八番は自分がセレストと番である事を悪用しているのではないかと罪悪感を持っている事を明かしました。
これには呆気にとられたような態度のウィルはそれが竜人である彼らにとっては幸せに繋がるのだから好きに利用して甘えるべきだと八番を諭します。
そんな彼からの後押しもあり、八番はセレストに会い、正式に引き取ってほしいと自ら言い出しました。
安心したセレスト初めて見る笑顔になり、八番も安心感を覚えます。
名前を付けてほしいと言う八番に十七番も便乗しました。
戸惑うセレストだったが、彼女たちの番号を文字って八番はユイ、十七番はディジーと名付けます。



フランス語とかのローマ系言語での数字を文字っているだね!他の登場人物の名前もそうだし、この世界の言語は現実世界とリンクしているのかな?
ユイがセレストの所に行く事が正式に決まり、ディジーは妹分と離れなくていい様に根回しをしていました。
彼女はセレストが所属する第二警備隊のものの人に引き取られたいと既に申し込んでいたのです。
そんな彼女の里親に名乗り出たのは初老の女性エルフのヴァランティーヌでした。
エルフである為若々しく見えるものの言動は男勝りながら少し老人風で、エルフ以外の種族に興味があるエルフの中では変わり者です。
しかし彼女は第二警備隊の師範の様な立ち位置でセレストの師でもあり、信用できる人だった為、セレストも一安心でした。



二人がどっちもいい人に引き取られてよかった!
ユイは嬉しい反面、自分とセレストの間では千年以上の寿命の違いがある事を知ります。
自分が寿命を迎えた遥か先まで残されてしまう彼を想い悩みますが、退院して引き取られる日が一刻一刻と近づいてきます...
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ4話
新しい冬用の暖かい服にみを包み、姉妹はまた会おうと暫しのお別れをします。
乗合馬車で色々な種族の人達と出会いながらセレストの邸宅に到着しました。
二人を出迎えたのは使用人仕えてきたと、その娘のアデライドでした。
セリーヌは代々セレストに仕えてきた人間であり、主人の思想を理解しているのか奴隷上がりのユイにも優しく接してくれます。
その反面、アデライドは若いからか、ユイには分かるほどに敵意をむき出しです。
ユイの胃が慣れていなくて美味しいお茶やお菓子がたくさん食べれず、セリーヌは肩を落としていましたが、姉貴分に言われたように美味しかったことはしっかりと伝えられました。
💭セリーヌは大人だし優しいけど、アデライドの事は少し心配です。しかしユイ本人は戦闘を物心がついた頃から仕込まれているので、健康状態が万全な今、負ける事は無いでしょう。
後日、セレストはユイの服を買いにつれ出しました。
ユイは彼の家族について知ります。
彼はエルフの母と竜人の父の間に生まれました。
少しでも自分の寿命が尽きてからの時間が短くなる淡い希望を持ってユイは彼が二つの種族の混血なのか尋ねます。
しかし、この世界では混血という概念はなく、彼の双子の弟はエルフだと語りました。
彼は自分の家族の中でも寿命の違いがあるのに更に背負わせてしまうのではないかユイはまた悩むことになります。
帰りの馬車ではセレストは短い日々を出来るだけ長く一緒にいたいと心の中で願いました。



漫画でのユイはこの話で自分が前世では病弱で早くに亡くなった事を思い出したね。この現代社会での前世の知識が今後どう関係するのかが気になるところだね!
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ5話
ユイたちは幸せな朝ごはんを楽しんでいました。
前世を想わせる懐かしいチーズトーストの匂いに浸りながら、セレストの優しさに触れて安心できます。
セレストも竜人では良くあるらしい健啖家で、特にセリーヌさん一家の料理人の腕を気に入っているようでした。
ユイも自分に番以外にも役目があったらと思うようになっていたので、それについてセレストに問いかけます。
彼も彼女の気持ちに答えようと現在の素養について聞き、仕事を探す為にもまずはヴァランティーヌに読み書きとこの世界の一般常識を学ぼうという事になりました。
そんな時に邸宅の来客ブザーが鳴ります。
この音が奴隷時代の首輪に音が似ており、ユイはトラウマが触発されかなり動揺してしまいました。
この様子を見てアデライドはより彼女への偏見を深めたような表情を見せます。
そんな事も気にせず、セレストはブザーの音はどうにかするとユイに約束するのでした。



人間に対する偏見がある世界なのに、更にその人間の中でも差別があるのは悲しい事な。
その後、二人は第二警備隊の詰め所に二人で行く事になります。
詰め所には多くの種族がいましたが、特にユイの眼に入ったのは今まで見た事の無い種族の男であるシャルル・ラクールで、彼はリザードマンという魔族の一種だと知ります。
爬虫類の様な彼に興味を持ち、彼の許諾を得て鱗に覆われた彼の腕に触らせてもらいました。
しかし、短命種だからか人間の警備隊員は一人も見当たりません。
数日ぶりにディジーと再会し、読み書きなどの教養についてセレストはヴァランティーヌに依頼しました。
根っからの教育者である彼女はこれを快諾します。
仕事があるセレストと一旦分かれ、訓練所に来た姉妹は様々の第二警備隊訓練生と模擬戦をしました。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ6話~10話
姉妹は長年叩き込まれた戦闘センスで勝ち続けましたが、敵意までではなくてもユイに明らかな対抗意識を持っているウィルが彼女に手合わせを申し込みます。
明らかな実力者との対峙に空気がピンと張り、周りの訓練生も息をのんで観戦しました。
最初はプロのウィルが優勢の様に見えていましたが、負けたくない気持ちが少しずつ上回り始めたユイは相手を殺す事が目的の闘技場での戦闘技術を段階を付けて使用し始めます。
このままではお互いの命が危ないと判断したウィルは彼女を正気に戻す為に水を掛けようとしました。
しかしその水は様子を見に来たセレストがとっさに飛び出したかぶります。
そこまでの状況になった事を疑問に思ったセレストにユイは自分の役割が欲しいから気持ちがドンドン急いていた事を告白しました。
自分の得意な事を使って焦って就職を決めようとするユイに彼は得意でも好きでなければ無理にそうしなくていいと励まし、座学に専念するのもいいと勧めます。



自分も愛する人の役に立ちたいという気持ちはよく分かるなぁ。
見学に専念して落ち着き始めたところで、セレストがまずユイに覚えのない雄の匂いがついていた為、仕事があるにもかかわらず飛び出した事を明かしました。
そういえばとヴァレンテーヌが、ユイがシャルルに鱗を触らせてもらっていた事を伝えます。
ユイは自分が知る中で一番強い姉貴分のディジーにも勝てるシャルルと手合わせがしたくてウズウズしてしまい、形だけではありますが、セレストの所を離れてそっちに行こうとしました。
そんな小さな行動にも生物としての本能でセレストは強く嫉妬してしまいます。
自分以外に興味を持ってしまうと苦しいと感じる事を打ち明ける彼にユイは今後は気を付けると約束しました。
ユイとディジーは訓練場を離れてヴァレンテーヌから座学を受けます。
別れ際にかなり複雑な表情を見せるセレストに彼女は思わず笑ってしまいました。
いい機会だと、彼女は竜人にとって番とは何なのかを説明する為に、この世界に住む種族についての授業を始めます。
この世界には大きく二分して人族と魔族がいるらしい。
その二大勢力は昔は対立していた事もあり、まだ魔族に偏見を持つものは多いという。
吸血鬼の様な人族に近い姿のものは社会に溶け込めているが、シャルルの様な姿が明らかに違うものはまだかなり偏見を持たれています。
ユイは確かにシャルルは強く優しい人だけど、怖がる人もいるだろうと思い返しました。
人間は他の種族より下とみられているようだったが、そもそも人ではないと思われている種族がいると知り、姉妹はシャルルと不思議な共通点について深く考える事が出来たのです。
色んな人族の中では竜人、獣人、エルフの順で強く番を感じ取る事が出来ると知ります。
人間だけはこれを一切分からないとも。
それもあってか、短命だからか、この世界では人間の数が一番少ない為、保護下にあるようです。



ユイには実は魔力が宿っているみたいだね。でも、人間には能力の個体差が激しいらしいから、まだ魔法が使えるかは分からないらしい。
次に文字の読み書きについての授業が始まります。
ユイは文字の表を見てそれが五十音表にそっくりだった事に驚きました。
しゃべり言葉はフランス語に近かったのに、前世に慣れ親しんだ文字形態に触れて、少しうれしく思います。
羽ペンに苦戦しながらも、二人は頑張って読み書きを覚えました。
ディジーはこれでヴァレンテーヌの名前が書けると喜び、ユイはセレストに感謝の手紙をしたためようと励みます。



前世の記憶がちょっぴり役立ちましたね!
その後手紙をセレストに渡すと彼は大変喜び、彼女の優秀さに感銘を受けてユイを褒めました。
その場にいる4人で食事をとり、番同士とはいえ恋人同士というよりもっと柔らかな家族の様な暖かさを持つ日常を楽しむのであった。
ユイは前世の記憶をフラッシュバックし、その頃の虚弱な彼女では得られなかった学友との授業風景や家族との食卓を今は味わえている事を噛みしめ、それをまだ拙いながら、この世界の言葉にして三人に伝える事が出来ました。
彼女は現在の幸せにも感謝していましたが、前世にも愛すべき人々がいたような描写はほろ苦いものです。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ11話~15話
ある日、セレストはユイを連れてより適切な服を買いに出かけました。
服屋に入ってみると、そこの店員は人間であるユイに特に差別的な態度をとる事もなく、優しく話しかけてきます。
次から次へとユイに可愛らしい服を買い与えるセレストは、夢中になりながらも最初は不安を示していた番を気遣い、所々で声を掛けてくれました。
優しい彼に安心していくようにユイは少しずつ笑顔を見せるようになり、後半になるにつれて、心配してお買い物が楽しいか問いかけるセレストに微笑みながらそうだと答えます。
そんな幸せな時間を過ごすセレストは自分の家族に想いを馳せていました。
彼の父はエルフの女性の番を見つけいつも幸せそうに彼女への贈り物を選び買い与えていたのです。
元々はその衝動を理解できなかったセレストは今は同じように生きていると考えたのでした。
この世界では異種族で番になった場合、生まれる子供はどちらかの種族として生まれます。
セレストの家族は両親とセレスト、そして双子の弟達という構成です。
弟達が生まれる前のセレストは両親の愛を一身に受けて成長していたが、周りの子供達が自分と比べると一瞬に成人していくところを見ていた彼は自分の成長の遅さに寂しさを覚えていました。
それに変化が現れたのがセレストが100歳になろうとしていた頃。
理由は二つ、一つはウィルジールという親友が出来た事。
ウィルとも寿命の差があったものの、今まで会った子供達と比べれば成長速度が近かった為、一緒に成長出来る喜びを得る事が出来ました。
もう一つは双子の弟が出来た事。
急に小さな子供の家族が増えて戸惑ったものの、やちゃ盛りの双子と触れ合っている内に自分の家族を守りたいという気持ちが強くなって行きます。
そんな二つの理由が重なり、大人になってからウィルと一緒に騎士団に入り、国を守る事にしたようです。
セレストはそんな愛情に囲まれながらも、番との寿命の差に憂いを抱える父を見て育ってきました。
今ではセレストもその気持ちが行く理解していた。
それどころか、更に極端に寿命の差があるユイと出会い、その切なさに戸惑うところもあるようです。
初めての街での買い物ではしゃぎ疲れた番を眺め、セレストは彼女が出来る限りゆっくりと成長するように願うのであった。



ファンタジー種族では定番の長命種との恋愛だけど、切ない気持ちがとても強く伝わってくるなぁ。以前ウィルが心配していたセレストの将来についても考えさせられるね。
代々セレストの屋敷で働いているメイドの一族の現トップであるセリーヌは、自分が少女の頃から尽くしてきたセレストに春が来たのを噛みしめながらユイに贈られた山の様な服を整理していく。
やっと見つかった番への愛が留まるところが無い主人を微笑ましく見守る彼女だったが、そんな彼女の娘であるアデライドの表情は曇っていました。
アデライドは物心がついた頃に、将来の主人であるセレストに挨拶に連れられます。
そんなまだ抱きかかえられるような年齢だったアデライドはその時にセレストに一目ぼれしていました。
しかし、セレストは番ではなかったアデライドに一切の興味を持たなかった。
それでも、番がそう簡単に現れる事もない事を知っていたアデライドはそのまま一生分の片思いが出来ると思い、生きてきました。
そんな願いも虚しく、セレストの運命が動き出したのです。
ユイと出会ったセレストは完全にアデライドの手が届かないところに行ってしまったのでした。
自分の人生が音を立てて崩れていったように感じたアデライドは嫉妬にかられ、山のようにあるのだから気づかれないだろうとユイの新しい服を少しずつ盗むようになります。
そんな頃、ユイはまた詰所に呼び出されていました。
今日はヴァレンテーヌの一般教養の授業の為ではなく、違法闘技場でのでき今日はヴァレンテーヌの一般教養の授業の為ではなく、違法闘技場での出来事についての事情聴取を受けることになっていました。
質問をする警備兵はなんとセレストと出会ったあの日、最初に主人の命令で攻撃したエルフの男性でした。
嫌われているのではないかと一抹の不安を覚えたユイだったが、彼は事情を理解しており、気にせず優しく話しかけてくれたのです。
一時は平和に進んでいた事情聴取だったが、そんな静けさも一瞬で壊されます。
なんとユイの元主人が脱走し、扉を破って入ってきたのです。
彼はユイを逆恨みし襲ってきましたが、セレストに打ち勝つ術もなく外に逃走してしまいます。
凶悪犯を逃がしてしまい詰所内は大騒ぎになる中、ユイは奴隷だった頃の恐怖がよみがえり震えながら知事困る事しかできませんでした。



大変な事になっちゃったけど、これだけならセレストが負ける未来が想像できないし、大丈夫そうだね!
逃走犯の獣人男性はあろう事かセレストの屋敷の庭に侵入します。
そこでは運悪くアデライドがユイの洗濯物を干していました。
そんな彼女を目の前にして、獣人の男は彼女から八番の匂いがすると言い放ちます。
ユイの洗濯物を扱っている事もありますが、アデライドは彼女の服を日常的に盗んでいたので、洗っただけでは匂いは取れなかったのでしょう。
最初は屈強な獣人の恐怖していたアデライドだったが、彼が元々自分の奴隷だったユイを奪い返したいという言葉を聞き魔が差します。
彼女は獣人の男にユイ以外の屋敷の人達に手を触れないと誓わせる代わりに、ユイの誘拐を手伝うと契約しました。
そんな事を知らないセレストはトラウマが蘇って動けなくなってしまったユイを連れて帰宅します。
メイド長のセリーヌは自らの娘の裏切りに気付かないまま、二人の身の回りの世話をしました。
二人が落ち着いたら食事が出来るように家事を済ませ、メイド達は帰宅するが、その時アデライドはわざと裏口の戸締りをせずに完了したと報告します。
屋敷に二人きりで残った番は、中々落ち着く事が出来ず、食堂で紅茶だけ頂いていました。
少しの間だけ目を離したセレストだったが、食堂に戻るとユイは忽然と消えています。
心のざわめきを抑えられず廊下に出ると彼は裏口の扉が開け放たれていることに気付きました。
屋敷の中を探すとセレストは直ぐにユイを人質に取った獣人の男と対峙する事になります。
ユイがセレストの番である事を詰所で聞いていた獣人は彼が番が傷つくようなことが出来ない事を利用して優位に立とうという魂胆である様子です。



まさにユイ達は絶体絶命...どうするセレストさん!
自らの命より大切な番を人質に取られたセレストは無抵抗に獣人の男に嬲られます。
あんなに強いセレストだったが、人質をとられては物理にも魔法にも頼れず、されるがままでした。
トラウマが蘇ったユイは最初は動けずにいたものの、愛する家族になりかけていたセレストが傷つくところをみている内に怒りと共に力が沸き上がってきます。
初めてセレストに会った時に殺されかけていたディジーを助ける為に主人に逆らった時と同じように、ユイは憎き竜人を殴るのに夢中の獣人の男性を蹴り飛ばして腕から抜け出しました。
人質が解放された事により、セレストは攻撃が可能になり、戦況は一気に逆転します。
氷の魔法も使い、獣人の男の息の根を止めようとしたその瞬間、彼は現場に駆け付けたウィルとユイの制止する声により冷静さを取り戻しました。
我に返り、まずはユイの無事を確認し抱きしめるセレストだったが、ユイは自分が怖い思いをした事より、セレストが怪我をしてしまった事を気にして声を掛けてきたのです。
彼女を安心させる為に彼は自分の傷を治癒魔法で治し、二人が想い合っている事が誰にでも分かる形になります。
現場を検証したウィルとセレストは戸締りがちゃんとされていなかった事、そして獣人の男が侵入できるように手引きしたのがアデライドだったのではないかという結論に至りました。



早くも獣人の男の共犯者の正体に辿り着いたセレストだけど、今後はどうするつもりなんだろう?
セレストは長年誠実に仕えてくれたセリーヌを気遣い、当初はアデライドが獣人の男の侵入をわざと可能にさせた事を伏せていました。
そんなセリーヌは我が子のようにユイの安全と気持ちを心配して抱きしめていました。
その様子を見ていたアデライドは自分がした事の重大さに気付いて青ざめていたように見えた。
しかし、彼女は獣人の男がユイ以外を傷付けた事に動揺していました。
身勝手にもユイだけがセレストに守られていると怒りのあまりにユイに手を出そうとした彼女の手を、セレストではなくユイ本人が払いのけます。
彼女の罪を知るユイは自分の方が強いと言い放ちました。
悲しい過去から得た戦闘力も、今はユイを形作る一つの要素となっていたのです。
場面は移り変わり、ディジーもまた奴隷だった頃に想いを馳せていました。
ディジーは元々この世界の小さな村で生まれ育ちました。
その村は奴隷商に襲われ、ディジーは大事な弟と離れ離れにされてしまいます。
彼女は間闘技場で生き残る為に孤独に戦う事になったのです。
そんな彼女が闘技場で出会ったのが、外の世界に出た事が無い生まれた瞬間から戦闘奴隷として生きていたユイでした。
人生の全てを闘技場で消費させられていたユイの強さは凄まじく、ディジーは一度は死を覚悟します。
しかし、自分より幼いユイと相対したディジーは、彼女を生かす為にこの戦いに勝とうと決意を固めました。
その後、年上としてユイを守ると宣言し、二人は友達になり、現在に至った。
過去を振り返り大切な妹分と奴隷を抜ける事が出来たディジーは二人でこれからも人生の苦難を乗り越えたいと強く感じました。
一緒に生きていく為にも二人は今は勉強に励みます。



ユイの周りには悪い人もいたけど、ディジーのように見守ってくれる存在がいる限りきっと幸せな日常をてにいれられるんじゃないかな。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ16話~
ある日のヴァレンテーヌさんの授業、ユイとディジーは数字の勉強をしていました。
ポムというこの世界のりんごをお互いに渡す事で足し算を理解してもらおうと教えるヴァレンテーヌでしたが、前世である程度の歳まで一般教養が身についていたユイにとってはかなり簡単な問題でした。
もっと難しい計算問題を出しても、ユイは完全に理解しており、それに関してヴァレンテーヌですらビックリしています。
前世の世界と違って今の世界では小学生レベルの計算は大変高度な技術だったらしく、掛け算も難なくこなす彼女をヴァレンテーヌは天才だとと大騒ぎです。
仕組みが同じながら文字を覚え直す必要がある文字とは違い、即戦力として活躍が期待される計算力を持ったユイを詰所の事務員に欲しいとヴァレンテーヌは零します。
愛する人たちに恩返しのチャンスだと、ユイは積極的に立候補しました。
自分が出来る事が見つかった事を、ディジーも一緒になって喜んでくれます。
自分を救ってくれたセレストを仕事で支えて役に立てる事をユイは今までの中でも大きな幸せを感じていました。



戦闘面だけじゃなくて、生活や仕事でもセレストと一緒に行動できてよかったね。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』を読んだ感想
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』は小説家になろうでも連載されていた事もあり、安定した人気を持つ作品です。
漫画になってかなり奇麗な絵がつき、更に読まれていると思います。
先行配信されているコミックシーモアやアマゾンKindleなどは以下の様な感想が寄せられていました。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』感想:セレストとユイの関係にほっこりする



ドキドキする戦闘シーンもあるけど、全体としては心がホカホカする作品です。



とても優しい物語に癒される。



お互いを想いあう二人の優しさに思わず涙が...
圧倒的に多かった感想はセレストとユイの恋人と言うより家族の様な関係性に癒されたというものでした。
過酷な人生から救われて愛にあふれた日常生活を得たユイが幸せになっていく姿に心が温かくなりますよね。
今までの人生に対してやり返す展開になる事が多い昨今に本作をオアシスのように見る読者も多いようです。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』感想:ちょっと愛が重いセレスト。そして番と言う運命のいたずら



ユイには察知できない番としての運命に後ろめたさがありながら全力で溺愛してしまうセレスト、とても好き。



一途で愛が重い男性の恋愛ものが好きなのでドストライクです!



番という運命に逆らえないセレストが、いつかユイがいなくなってしまう事を自覚しているのに一番胸が痛む。
本能でユイを溺愛してしまうセレストに惹かれる読者が大変多いようです。
人外的な理由もある愛情ですが、彼はユイを気遣いすぎている程に思っており、それに心を動かされる読者がたくさんいました。
しかし、寿命の差やユイには番としての繋がりが感知できない為、彼女がいつか自分の元を離れる事を確信しているセレストはいつも憂いを纏っています。
ユイ本人はそのつもりはなさそうですが、セレストからしたら出来る限りゆっくりと成長して欲しいようです。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』感想:トラウマを乗り越えて成長するユイ



ユイがトラウマを乗り越えて戦う姿がカッコいい



奴隷として過酷な過去があるのに真っ先にセレストの心配をする優しさに感動した



前世での寝た切りとファンタジー世界での奴隷生活。それがあっても強く優しいユイが大好きで読み続けてしまいます!
ユイにとってはドアベルの音すらトラウマを再起させてしまう程、その心の傷は深い。
それでも彼女は悍ましい記憶と直接つながっているはずの戦闘技術をセレストやディジーの為に振います。
そんな彼女の姿がカッコいい!感動的!と感じた読者が多いようです。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』の原作小説はなろう?
本作は元々は小説家になろうで早瀬黒絵先生により連載されていました。
既に漫画版ではストーリーに更に加筆がされており、漫画ならではの躍動感がある動きをもった作品になるように工夫されています。
特に戦闘シーンが増える方に展開が調整されており、奇麗な絵が映える漫画であり、ファンタジーアクションが好きな読者も満足できるような内容です。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』の原作小説は完結してる?
本作は小説家になろうで2022年6月まで連載されており、完結しています。
どうしても先が気になる場合は原作を読むのも良い案です。
しかし、漫画版とは展開が異なる点がいくつかあるので、漫画の方が気になる方はどちらも見逃せません!
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』ネタバレ最終回結末
セレストとユイが今後どうなるか気になると思います。
本項では小説家になろうで完結している原作を参考に、現在の漫画で気になる点についてまとめました。
漫画版も絶対にこうなるとは限りませんが、参考にしてみてください。
使用人アデライドとの関係
ユイは初対面から使用人の一人であるアデライドに睨まれていました。
これはアデライドがセレストに恋をしていたからです。
代々セレストに仕えてきた一族だった彼女は、自分が彼の番ではなかったものの、時間が経つにつれて自分に振り向いてくれるのではないかと期待していました。
しかし、彼は種族として根本的に違っており、番以外には優しくあっても恋愛には発展する事は万が一でもありません。
自分はこんなに好きなのに番だからとユイを大事にされる事が我慢ならないアデライドはユイの装飾品を少しずつ盗むようになります。
自信が無いユイは自分が無くしてしまったのではないかとも疑いますが、違和感に気付いたセレストがそれについてアデライドの母であるセリーヌに相談しました。
娘がそんな事をしていると信じたくなかった彼女はアデライドの部屋をくまなく捜査すると、無くなっていた装飾品がすべて出てきます。
ユイは大事なものが帰ってきさえすればそれだけでいいと考えましたが、セレストはしっかり追及しました。
アデライドは全く反省しておらず、まさかのユイに逆ギレします。
セリーヌは泣く泣く娘が逮捕されて連れて行かれる所を見送る事になりました。
ユイの温情を取らなかったセレストは彼女が自分が我慢すれば丸く収まると勘違いして欲しくないと思い、あえて一番厳しい対処をしたと言います。
しかし彼もまた、自分の愛する人を傷つける者に殺気を隠せていないところを見たユイは、彼の本心を知っていました。



犯罪まで犯して全く反省が無いのは救いようがありませんね。母はいい人なのに残念だね。
漫画では盗みを働いていた上になんとユイの元持ち主である獣人の男をセレストの屋敷に招き入れるという暴挙に出ました。
許されない罪を多く犯した彼女には重い罰が下されると考えられます。
ユイの寿命
原作の最終回でもユイとセレストの寿命の違いについての問題は解決しません。
しかし、二人は片方にとっての一瞬の様な時間だとしても、真実の愛を共有できることを受け入れます。
原作はユイが十六歳になるまでの所で終わりました。
その後に人間の寿命を延ばす方法が見つかるかもしれません。
セレストと同じ時を歩める竜人の子供が生まれる可能性もあります。
幸せな結末は読者次第なのかもしれませんね。
八番と十七番の人生
二人は人間のまま、その後の人生を歩むことになります。
ディジーは特に人間の保護区にも行かずに、ユイを引っ張り続ける大人になりたいと励み続けました。
その中で彼女とシャルルが惹かれ合い、二人は恋人になり、彼女もまた成人したら彼と番う事になります。
ユイはセレストの不思議な家族との挨拶をし、寿命の違いがあるもののエルフである彼の母からのアドバイスとお墨付きをもらいました。
ユイは第二警備隊の事務員として働くようになります。
同じ詰所に乗合馬車で通勤し、お互いに仕事に励む人生を選び取りました。



どっちも誰が見ても幸せな生活を手に入れて良かった。
漫画ではユイは計算の技術を持っている事が判明し、第二警備隊で事務員として働きたいと考えるようになりました。
まとめ
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』かなり面白かったと思います。
小説家になろうで原作は既に最終回を迎えているので、作中の最終回に向けての色々な登場人物の結末が楽しめます。
幸せなものもあれば悲しいものもあり、今回のネタバレの内容では紹介しきれないものも多くありました。
漫画の城キイコ先生の絵もとても可愛らしいので、とてもオススメです!
本記事でのネタバレを見ながら、小説や漫画の最終回結末を楽しんでみてください。
『元戦闘用奴隷ですが、助けてくれた竜人は番だそうです』を小説でも漫画でも是非楽しんでみてください。